EPI.021 2026年10月25日 第87回-菊花賞- 予想パート
「それで、今回の本命は?」
「9番ゴーイントゥスカイよ」
瑞希は思わずずっこけそうになる。
「……この流れで、ロブチェン君が本命じゃないなんてことある?」
「宝塚記念の時のクロワデュノールもそうだけど、私は競馬ファンとして応援する馬と馬券で応援する馬とは切り分けて考えるタイプよ」
「よくわかんないけど、まりあちゃんってかなり器用な精神構造をしていない?」
「圧倒的に人気が集中するであろうロブチェンは、当然オッズがひどいことになることが予想されるわ。先週のモンローウォークの時もそうだったけれど、こういう一強が絡むレースは、軸にしろ紐にしろ無視することはできないのだけれど買い目を工夫する必要があるのよ」
「馬券の中心には組み込むけれど、本命は別の子を応援するってこと?」
「そんなところね」
「玄人っぽいというか、ひねくれ者っぽいというか……」
「いい例えよ。同じことをして、馬券が当たったら玄人と呼ばれて、馬券が外れたらひねくれ者と呼ばれるだけよ。本質的に前者後者に違いはないわ」
「それで、肝心の買い目は?」
「今回も三連複を中心に買っていこうと思うわ。だけど、菊花賞は全馬にとって未知数な超長距離の適性が求められるレースで、過去の実績上中穴が開くことも多いの。だから、別の買い方も混ぜて少し手を広げて買うわね。少し複雑になると思うからしっかりついてきてね」
「う、うん」
「まずは、9番ゴーイントゥスカイの単複。それに8番ロブチェンとの馬連を一点ね。あとは三連複だけれど、前回の秋華賞と同じく軸一頭の流しで行くわ。紐は当然8番ロブチェンと、神戸新聞杯組から道悪歓迎の1番エムズビギンと先行力のある2番コンジェスタス、あとはセントライト記念を快勝して一気に主役候補に躍り出た5番ジャスティンシカゴと、阿寒湖特別で非常に強い勝ち方をしてルメール騎手を背に対抗筆頭の10番ダノンヒストリー、穴馬としてまだ底を見せていなさそうな14番マジョレルブル―あたりを絡めようと思うわ。さらに、さっきの紐馬から中穴候補をいくつかピックアップしてワイド流しといったところね」
「……馬連がどうのってところまでは分かったけど、総合的にはどんな買い方になったのかぜんっぜん分かんなかった。結局どういう買い方なの?」
「今回は少し買い目が複雑だから馬券が的中する条件を端的に説明するのは難しいけれど、逆に外れる条件だったら簡単に説明できるわよ」
「どういうこと?」
「9番ゴーイントゥスカイが三着以内に来られなかったら、全部はずれよ」
「なるほど、それは分かりやすい。――だけど、そう聞くと急に不安になってきた」
「大丈夫よ。実力的には少なくとも三着までには来られるだろうって予想してこの買い目を考えたんだから。どれだけしくじったとしても最低複勝くらいは拾えるでしょう」
「まりあちゃん、それって世間はフラグって言うんだよ……」
瑞希の言葉に、まりあは『フラグ?』と小首をかしげる。
競馬の難解な用語はたくさん知っているのにネットスラングには弱いんだなあと、瑞希は妙なところでまりあの世間ズレを実感するのだった。
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第87回 菊花賞 竜ヶ崎まりあの買い目
単勝:9 10,000円
複勝:9 20,000円
馬連:8-9 10,000円
ワイド:流し 9 ー 1,2,5
計3点 各5,000円
3連複:軸1頭流し 9 ー 1,2,5,8,10,14
計15点 各3,000円
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合計: 100,000円




