死神さん、適性測るってよ
ダンジョンが出来て100年以上が経過した世界は当たり前のように日々を過ごしていた。
日本第七地区検査場には満15歳となった双子の兄妹がスキル判定へと訪れていた。
スキルとはダンジョン発生によって目覚める特殊能力であり、ダンジョン攻略に有用と認められた者はダンジョン専門高校へ。
それ以外は通常高校へと。
兄、鏑木夜一、身長180cm、体重43kgと言う皮と骨で構成されたような少年、あだ名は死神。
妹、鏑木朝陽、身長162cm、一般的体重で日本でも最も有名な15歳。
「朝陽、待たせたな」
春先だと言うのに厚手の黒いパーカーとフードを被った背の高い男性が近づく。
「お兄ちゃん、遅い! てかパーカー脱ぎなよ、そんな格好してるから死神なんてあだ名付くんだよ」
「いや、お前と違って俺は寒がりなんだよ」
夜一は、朝陽の二の腕をプニプニと触る。
「キィー!! 仕返ししたいけど折れそうで怖い。 ずるい!」
悔しがる朝陽を横目に結果がどうだったか尋ねる。
「俺は、トリオだった。 そっちは?」
「私もトリオだったよー、双子の絆ってやつ? 因みに私はユニークスキル2つで【聖槍術】【聖鎧】パッシブスキルの【状態異常無効】だったよーお兄ちゃんは?」
「【ショップ】」
「あー、あの現実の通販の方が早くて安いと言われるハズレスキルかぁ。他は?」
「【ショップ】」
「えっとね、他のスキル聞いてるんだよ?」
淡々と答える夜一の声色に朝陽の声が震える。
「【ショップ】」
「…冗談だよね?」
「そんな笑えない冗談言うわけあるか。 俺じゃなかったら泣いてるな【ショップ】の3連発は」
「あーお兄ちゃんダンジョン探索者嫌いだもんね」
「別に全てを嫌ってはないぞ、特定の人物が嫌いなだけだ……さて、我が妹よ。 今日は母上から美味しいもの食べなさいと言う事で多めの支援金があった、何が食べたい?」
「肉!!」
「では豪勢にステーキとするか…今日こそは、かのシャトーブリアンも買うぞ!」
「おう!」
2人は仲良く家路へと着いた。




