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沈黙のストライカー  作者: ムーミンの丸焼き
アストン・ヴィラ4年目

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155/163

AKI


---


四月だった。


ヴィラパークだった。


リーグ戦、アストン・ヴィラ対リバプールだった。


パブロはアルゼンチンにいた。


---


開始三分だった。


リバプールが縦に速かった。


ティーレマンスがボールを奪われた。一瞬だった。リバプールのFWが走り込んだ。


GKと一対一になった。


右足を振った。


入った。


〇対一。


ヴィラパークが静まった。


三分だった。まだ三分だった。


---


ロジャーズが近くに来た。「パブロがいない間に負けてたら格好つかないな」


パウ・トーレスが「任せとけ」と言った。


ティーレマンスが「やろう」と言った。


ニコラスは頷いた。取り返す。


---


十七分だった。


ロジャーズがボールを持った。


ニコラスは左のDFの動きを見ていた。一歩前に出た瞬間だった。


走り出した。


パスが来た。受けた。GKと一対一になった。


GKの重心を見た。右に傾いていた。


左足で左隅に蹴り込んだ。


一対一。


ヴィラパークが沸いた。ロジャーズが走ってきた。「そうだ!まだ始まったばかりだ!」パウ・トーレスが後ろから「切らすな、続けろ!」と叫んだ。でも安堵する間もなかった。リバプールがすぐにボールを持った。


---


二十一分だった。


リバプールがカウンターに入った。


パウ・トーレスが戻った。体を張った。「任せろ!」と声が出た。クリアした。


こぼれ球をティーレマンスが拾った。前を向いた。プレスが来た。


「ティーレ、時間ある!」ロジャーズが叫んだ。


一手先が見えていた。プレスの逆を突いた。


ロジャーズへつないだ。ロジャーズが縦へ仕掛けた。クロスが上がった。


ニコラスが走り込んでいた。右足でダイレクトに合わせた。


二対一。


---


両チームが前に出ていた。


守備をする間もなく、攻撃に移った。攻撃が終わると守備に戻った。


息つく暇がなかった。


三十八分だった。


リバプールがボールを持った。AKIが右サイドに流れた。


ニコラスはAKIを見ていた。


エリアの外だった。DFが寄せてきた。


AKIは一歩だけ外した。そのまま縦へ仕掛けた。


速かった。誰も追いつかなかった。


GKと一対一になった。


左足を振った。


二対二。


ニコラスはその場面を見ていた。


止めようがなかった。二枚で対応していても間に合わなかった。


---


前半が終わった。


二対二だった。


ロッカールームの中は息が荒かった。


エメリーが言った。「AKIを一人で持たせるな。必ず二枚で対応しろ。それだけを気にするな。ヴィラのサッカーをやれ」


ティーレマンスが「前半やれてた。後半も同じでいい」と言った。


パウ・トーレスが「守備は絶対に体を張る。任せろ」と言った。


ニコラスは息を整えながら頷いた。


四十五分で四ゴール。前半だけで四ゴールだった。


---


後半が始まった。


四十九分だった。


リバプールがボールを持った。AKIに入った。


二枚が寄せた。


AKIはその二枚の間を抜けた。


速すぎた。


GKと一対一になった。


左足を振った。


二対三。


ヴィラパークが静まった。


---


ニコラスは前を向いた。


また追いかける。また取り返す。


五十八分だった。


ティーレマンスがボールを持った。前を向いた。右へ展開した。


ニコラスはDFの背後へ走り出した。


ロジャーズがニコラスを見た。タイミングを合わせた。縦パスが来た。DFの背後に入った。


GKが飛び出してきた。


ニコラスはGKより先にボールに触った。左足でゴールへ流し込んだ。


三対三。


取り返した。でもまだ終わらなかった。


「これで終わりじゃないぞ!」ロジャーズが叫んだ。「締めろ。ここからが本番だ」パウ・トーレスが低い声で言った。


---


両チームが前に出た。


リバプールが攻めた。ヴィラが跳ね返した。ヴィラが攻めた。リバプールが跳ね返した。


GKが何度も動いた。DFが体を張り続けた。


誰も下がらなかった。


七十三分だった。


ヴィラがCKを得た。


パウ・トーレスが上がった。


蹴られた。競り合った。


パウ・トーレスの頭に当たった。


ゴールに入った。


四対三。


ヴィラパークが爆発した。


---


残り十七分だった。


リバプールが総攻撃に来た。


AKIがボールを持った。


ニコラスはAKIを見た。


AKIも一瞬ニコラスを見た。


AKIが縦へ仕掛けた。ヴィラのDFが二枚で対応した。AKIが外した。シュートを打った。


GKが跳んだ。


弾いた。


CKになった。


ヴィラのDFが体を張り続けた。パウ・トーレスが「来い!」と叫びながら跳ね返した。ティーレマンスが「落ち着け!」と声を出しながらクリアした。


何度も来た。何度も跳ね返した。


試合終了の笛が鳴った。


四対三、ヴィラの勝利だった。


ピッチに倒れ込む選手がいた。膝に手をついてうつむく選手がいた。


タフな試合だった。


---


試合後、ピッチだった。


AKIがニコラスのところへ来た。


「めちゃくちゃ面白い試合でした!」とAKIは言った。息が切れていた。笑っていた。


「ああ」


「三点取られると思わなかった!」


「俺もそう思った」


AKIは少し笑った。「次は負けませんから!」


ニコラスは少し笑った。「来い」


---

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