表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人に非ず怪物に非ず(仮)  作者: 鳥ノ
1章 夏休み 
10/39

9話 可変

「アイツは

 酒が好きだから

 いい酒を

 持っていきたいねぇ」

 楽しそうにそう言った

「いい酒って

 私は

 実年齢は

 ともかく

 外見が

 幼いままだから

 買えないわよ?」

「人間の酒なんて

 不味いよ

 好むやつも

 居ない事は無いけどねぇ

 少なくとも 

 私とアイツは

 好まないねぇ」

「じゃあ

 何が良いのかしら?」

「人間酒かねぇ

 人間を潰して

 こっち(怪物)の酒と混ぜ合わせ

 長年置いといた物を

 漉し

 濃縮させた物よ

 私の場合は

 吐き出して作るけど

 美味いよ?」

「飲みたくも無いわ

 そんな

 気持ち悪いもの」

 引き気味の声だった

「まあ

 作るまで

 時間が掛かるから

 無理そうねぇ

 どうしようかしら?」

「酒のつまみは

 どうなの?

 それなら

 簡単に手に入るわよ」

「そうねぇ

 そこらの人間

 あるいは

 怪物でも

 捕まえて

 持って行こうかねぇ?」 

「仲間を食べるの?

 貴方はともかく

 【鬼神】は

 食べないでしょう?」

「仲間?

 違う違う 

 それは

 お前達が

 勝手に

 言っているだけだよ

 ろくな知能を持たない

 同属達と

 一緒にしないで

 欲しいねぇ

 それに

 お前達は

 同属である

 動物を

 食べないのかねぇ?

 食べるだろう?

 それと同じ事さ」

「そうね

 確かに

 人間も弱者を食べる

 怪物も弱者を食べる

 だから

 互いに殺しあって

 結局

 自分達が一番で

 ありたいだけの

 話なのよ」

「話を戻そうかねぇ

 また

 辛気臭い話に

 なってしまいそう

 だからねぇ」

「いつもの事でしょう?

 私にとっては

 暇つぶし

 貴方にとっても

 暇つぶし」  

「じゃあ

 暇つぶしは

 終わりねぇ

 とりあえず 

 私はアイツに

 酒を持って行って

 やりたいのさ

 良い酒をねぇ

 それで

 一つ思い当たったんだよ

 良い酒の材料についてねぇ」

「何処なのかしら?

 面倒な事に

 ならないの?」

「さあねぇ?

 昔は

 同属達も恐れて

 近寄らないで

 いるほど

 危なかった場所

 だけど

 今はどうかねぇ

 多少は危険だろうけど

 行かないと

 なんとも言えないよ」

「言った筈よ

 生きる意味になりそうと

 危険だろうと

 無かろうとね

 ようやく

 欲が分かりだしたのよ

 私は能力を

 制御しだしているの

 なぜかは分からないけど」

「それなら

 まえから

 制御していただろう?

 ・・・・

 また話が逸れてるねぇ

 とにかく

 場所を教えるよ

 場所は




















 第三聖域よ

 かつて

 【腐敗】の

 暇潰しのために

 滅んだが

 強力な小国だった

 現在は

 そのときの

 惨劇を忘れない為に

 他国によって

 聖域とされ

 閉ざされているねぇ

 その時から

 怪物も

 人間も

 よりつかない

 だから

 そこに

 そのまま

 残っている

 屍骸達を

 私の力で

 すべて

 圧縮するのさ

 そうすれば

 美味い酒が出来ると

 思うんだよねぇ」

「国を一つ飲み込む気?」

「まあ

 そう言う事に

 なるねぇ」

「とても面白そう

 それなら

 人もあまり殺さずに

 すみそうだし

 良いわよ

 行きましょう」

「戦闘は

 覚悟して

 おいたほうが良いよ

 仮にも

 聖域だからねぇ」  

「分かったわ

 私の

 意味探しの

 邪魔するのなら

 誰であろうと

 殺すわよ

 安心して

 情けなどかけ

 無いわ」

 そう言って

 立ち上がった 












(やっぱり

 昔の私に似だしているよ

 お前は

 だから

 欲を思い出したのかねぇ

 だとしたら

 私がお前に

 似だしていたから

 あの

 人間に

 敬意を示したのかも

 知れないねぇ・・・) 

 その

 小さな思いは

 これから

 どうなるのかを

 案じている様だった

 

 










 




お読みいただき

ありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ