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作詞、策に溺れる  作者: 大場冥加
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65/100

ゼラニウム

夏の陽射しに抱かれ

少し心がとろけた

虚ろな瞳にあなたが映る


気持ちを仰向けには

出来ないほど怯えていた

地面を向いても

優しい光が溢れゆく

明るさがここにある限り

生きられる


真ん丸の顔を火照らせて

赤く燃えるあなたゼラニウム

暑さや青い空に見合った姿で

心から笑顔が溢れる今


淡い香り振りまいているのに

悪い虫が寄らないあなた

接することに何の摩擦もなくて

何の柵も生まれない

あの太陽よりも熱いあなたに

包まれて包まれていたいの


あなたのそばにいれば

燃えるくらいに熱いけど

それ以外ずっと

真冬の川にいるみたい

遠くから姿を見るだけ

でもいいの


艶やかに火照ったあなたの

皮膚を感じ歩く街並みは

氷雨が滲んで白さが溢れ出して

心臓の熱は籠り続ける


ああラブリ一が身体を

包んで唇に優しく力を

入れて潤いを確かめた

私に小春日のような温もりを

あなたはそっと与えてくれたから

忙しなく忙しなく揺れゆく


生まれるずっとずっと前から

感じていたような懐かしさがある

あなたの情熱が胸を突く


真ん丸の顔を火照らせて

赤く燃えるあなたゼラニウム

暑さや青い空に見合った姿で

心から笑顔が溢れる今


淡い香り振りまいているのに

悪い虫が寄らないあなた

接することに何の摩擦もなくて

何の柵も生まれない

あの太陽よりも熱いあなたに

包まれて包まれていたいの

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