↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/102

第82話 適応者の試練

 光に包まれた瞬間——ユーク・アーデルの意識は沈んでいった。


 目を開けると、そこは見知らぬ世界だった。


 灰色の空、果てしなく続く荒野。

 風はなく、音もない。ただ無限の静寂が広がっている。


 (ここは……?)


 ユークは慎重に辺りを見渡した。


 すると——


「待っていたぞ、ユーク・アーデル」


 目の前に“もう一人の自分”が立っていた。


 しかし、その姿は明らかに異質だった。


 黒衣を纏い、瞳は深紅に染まっている。

 まるで闇に堕ちたユークそのもの。


「……お前は?」


「私は“お前”だ」


 静かにそう答えた黒いユークは、ゆっくりと剣を抜いた。


「この試練は、お前が真に“適応する者”であるかを証明するためのもの。お前自身を乗り越えなければならない」


「つまり……お前を倒せってことか」


 ユークも剣を構える。


「——なら、やるしかないな」


 試練、開始——!


 黒いユークが消えた。


 (消え——ッ!?)


 次の瞬間、背後から殺気。


「チッ……!」


 ユークはすんでのところで剣を交差させ、防ぐ。


 キィンッ!!


 衝撃が腕を痺れさせる。


 (速い……!俺と同じ剣筋……いや、それ以上!?)


 黒いユークはニヤリと笑う。


「どうした?お前の実力はそんなものか?」


 ユークは歯を食いしばり、地を蹴った。


「ふざけるな……!俺は——」


 剣に魔力を込める。


「ブレイズ・エッジ!!」


 剣が灼熱の炎をまとい、唸りを上げる。


 黒いユークもまた、同じ技を繰り出した。


「ブレイズ・エッジ!!」


 二振りの剣が交差し、爆発的な炎が荒野を包み込んだ——!!


 ドォォォン!!!


 炎の衝撃波が広がる。


 しかし、ユークはすぐに異変に気づいた。


 (俺の炎より……アイツの炎の方が強い!?)


 黒いユークのブレイズ・エッジは、より深紅の輝きを放っていた。


「お前はまだ本当の力を解放できていない」


 黒いユークは静かに言った。


「このままでは——俺には勝てないぞ」


 ユークの額に汗が滲む。


 (こいつ……まるで俺の成長した姿みたいだ……)


「なら——試してみるか?」


 ユークは目を閉じ、剣を握りしめた。


 ——もっと奥へ。俺の中に眠る“何か”へ——


 黒いユークが動く。


「遅い!」


 ユークの背後に回り込み、斬撃を繰り出す。


「ダーク・レイヴ!!」


 黒い波動をまとった剣閃が放たれた。


 ユークはギリギリで跳び退るが、肩を浅く斬られる。


「くそっ……!」


 血が滲む。


 (圧倒的に……強い!)


 しかし——


「まだ終わりじゃない!」


 ユークは剣を天に掲げる。


「ライトニング・インパルス!!」


 雷鳴が轟き、剣が蒼白い稲妻を纏った。


「——はっ!!」


 ユークは黒いユークめがけ、一気に突進する!


「それで俺を貫けるか?」


 黒いユークも応じるように剣を振りかざす。


 雷と闇の斬撃がぶつかる——!


 バチィィィッ!!!


 電撃が荒野に奔り、爆発的な閃光が走る!


 (ここで決める!!)


 ユークは歯を食いしばりながら、渾身の力で剣を振り抜いた——!


 決着の瞬間が迫る——!!


読んでいただきありがとうごさいます!

この作品が面白かったら、感想、ブグマ&評価(下の星マーク)をお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。