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ゴブリンロード

ゴブリンロード B級の魔物であるが、C級が五人もいいれば討伐できるとは言われている、比較的かんたんな部類である。


「はぁぁぁぁ!」


【基礎剣術】のお陰で、ちゃんと、ゴブリンロードの皮膚に刃が刺さっている。 


「!そう言えば、今日は別件で来てるんだった!」


俺が魔法の検証で来ていることを思い出すと、即座にゴブリンロードから距離を取る。そして、離れた俺について来るように、ゴブリンロードは、駆けていた。


「【アイスクリエイト】」


俺が言い終わると、俺の手を発生源とし、ゴブリンロードの足に氷が伸びていた。


「チッ!やはり、今の魔法でこいつの足を止める事は出来ないか!」


凍っている足をゴブリンロードは無理やり動かし、こちらに向かってきていた。


魔法合成で作れる魔法はすべて作って来た……しかし、こいつに決定打となる魔法は今の俺のレベルでは作れなかった。


しかし、魔法は合成ではない、別の組み合わせがある!


「MPを大量に消費するから、そんなに好きじゃないんだよなぁ、これ使うの」


そんな事を言っているうちに凍っている足を引きずりながらゴブリンロードは確実に俺の元へと近づいて来ていた。


イメージ……風属性の【ウィンドカット】の中で、【ファイア】を発動させるイメージ。


「【ファイアカット!】」


俺がそう言い放つと、火属性を纏った【ウィンドカット】がゴブリンロードの頭に命中した。


「まぁ、これで倒せるとは思ってなかったけど、もう少し、リアクションが欲しかったかなぁ」


そうして凍った足を引きずりながらも、ゴブリンロードは俺の前に立つ。


「はぁ〜結局こうなるのか」


ゴブリンロードは背中に隠していた棍棒を、俺は【基礎剣術】を発動させた短剣を持ち、俺とゴブリンロードとの近距離戦が始まった。


最初に仕掛けてきたのはゴブリンロードの方からだった、力任せに振り下ろされた棍棒を体を回転させ避ける。

俺のステータスは防御が極端に低いため、簡単とは言えB級の魔物攻撃をそう何発も耐えれるはずはないと考えているため、一発も貰うわけにはいかなかった。


ゴブリンロードが力まかせに振り下ろした棍棒が地面に触れ、引き抜くのに力を使った時、俺はゴブリンロードの横から短剣を突き刺した。


しかし、以外にも素早いのか、掠るだけでそれほど致命的なダメージを与えられなかった。


それからしばらくは同じ事を繰り返していた。


何十回とゴブリンロードからの攻撃を避けてきたが、そろそろ、スタミナがなくなってきた……しかし、それはゴブリンロードも同じで、目線を上げたら、肩で息をしているゴブリンロードを俺の目は写した。


俺が最後の攻撃を与えに行った時、今までとは比べ物にならないほど、ゴブリンロードは素早く動き俺の攻撃を躱した。そして、今までなら後ろに引いていたはずのゴブリンロードが俺の横腹目掛けて棍棒を力を込め、俺を、壁の中に埋め込んだ。


「ぐは!」


攻撃をするために吸い込んだ空気が全て外に出た感覚があった。背中が痛い。背中に攻撃を受けたんじゃないかと錯覚をするほどだった。


そして、ゴブリンロードは俺にトドメを刺すために俺のもとに足を進める。


「はぁはぁ……【アイスクリエイト】!」


ゴブリンロードの足を凍らせる……これの効果は無いことは分かっている……でも、賭けをしたくなっ。


「【アイスクリエイト】、【アイスクリエイト】、【アイスクリエイト】、【アイスクリエイト】!」


最後の抵抗とばかりに魔法を連続使用をする。これが足掻きだと思ったゴブリンロードの顔には笑みが浮かべられていた。


まだだ、まだなのか!


「【アイスクリエイト】、【アイスクリエイト】、【アイスクリエイト】」


『魔法の使用回数が40回を突破しました』

『基礎魔術がレベル二に強化されました』


来た!


「ふぅぅぅ〜ーー【アイスクリエイト】」


俺がそう言い終わると、俺の掌を発生源として、ゴブリンロードに氷が向かっていった。

しかし、今までと違うのが、氷が下半身すべてを覆っていることだった。


今の検証でわかった事は、【基礎魔術】のレベルが上がると、今までの魔法が強化され、元々持っていた属性の新しい魔法を習得できるようだ。


「物は試しだーー【フレイム】」


俺がそう言い終わると、掌に集まっていたのは今まで使っていた【ファイア】が弱々しく見えるほどにまで輝いている、”炎”がゴブリンロード目掛けて飛んでいった。


【フレイム】を撃ち込んだ場所から聞こえてくるのは、炎に焼かれながらも、多分別のことを叫んでいるゴブリンロードの声だった。







影山がゴブリンロードの別の声を聞いたその時、ゴブリンロードが出てきた洞窟の奥深くには一人は黒いローブを身にまとい、もうひとりは白いローブを身に纏っていて分かりづらいが人間ではなかった。わかるのは、人間ではありえないほど青い肌を持っているということだけだった。


「なるほど、あの薬を遅延させて使うと、一時的な筋力強化が発動すると……で、どうですか?この少年殺せそうですか?」


人外が黒いローブを身に纏っている人間に問う。


「……」


人間は何も喋らなかった……いや、喋れなかった。


「そうですか、では私はこの辺りで元の場所に戻りますので、バレないようにお戻りください」


そうして、青い肌を持つ男が何処かにワープしたのを確認した黒いローブを身にまとっている男は即座にフードを外し、近くの壁を殴る。


「どうして、どうしてお前が殺しの対象に入っているんだ!悠生!」


しかし、この声が影山に届くことはなかった。


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