九十話「魔法国へ」
前回のあらすじ
無事連行された紅月はギルドマスターからある依頼を引き受けることになる。その依頼は
"核魔力結晶"という重要物を魔法国のある貴族に受け渡すこととなっており、紅月は引き受けた身ながらもため息をつく。
ウミさんが参加するという事実に不思議な危機感を覚えつつ紅月は新たな旅の準備へをする。
ギルドからの物資提供を受けた俺は設計していた装備を一度リファインしていた。俺の中の直感が"そうするべき"っといっていたのもそうだが、
『私の直感というか経験則みたいな感じだけど、かなりやばい。』
「…………」
脳裏をよぎるルルカのあの言葉が忘れられない。俺の下手な直感よりは信用できる言葉、経験則っていうのは基本外れることがない、俺と同じようなルルカが言うのだ。間違いない、
(とりあえず、明日(SAMONN時間)までには完成しそうか。)
パーツはほぼ完成状態、あとは内部の供給パイプラインの接続や試験運用、稼働時間等の確認の後にOSや各部動作を再設定適正化。
装備時の不調なんかも視野に入れて少しやれば終わり。形だけでいえば実戦を行なっていない試験機という形だが、果たして今まで俺が使ってきた装備が試験機でなかった時があっただろうか、という疑問を考えると特別、実戦機に乗る必要がないなという結論になる。
いつか実戦仕様の装備を着てみたいものだと、考えながら俺はその後も作業に取り組んだ。
試験運用は無論、適当にそこらへんの山で行った。的があるわけではないが、森の中は視界、感覚のいずれもがとても重要になってくる。仮想の敵を頭の中でイメージしながら戦うのが一番手っ取り早い、ホログラムでも用意していればさらに捗ることだろう。
しかし当のホログラムはゲレームの秘匿遺産みたいなものなので持ち込み不可。
仕方なく、原始的な木に的ひっつけてそしてそれを連続射撃するような形で訓練試験運用を行った。もちろん的から攻撃が飛んできたりする、普通は魔法の訓練にでも使われるらしいが(ルルカ情報)俺からすれば魔法は自身の装備の対魔力性のテストをするのにもぴったりであり、いわば一石二鳥だ。
回避すれば当たらないという理論はもちろんあるが、回避不可の攻撃も考えて装備を作らなければ先にこっちがやられる。
それと、残弾管理だけは俺に一任されている。そのためこのくらいで残弾が切れるというタイミングを常に意識せずともできるようにしなければならない。いや細かい作業はOSにもちろん任せるべきなんだろうけど、俺からしたら戦闘中に悠長に弾倉取り替えを行われる方が厄介だ。じゃあOSは何をやるかといえば完全にアナライズ、目の前の状況を俺に伝える役だ。
実際戦闘では目をたくさん動かし、他にも意識を回すため、警告や予測なんかの誰にでもできそうなものはOSに任せる。
こうすることで、俺は戦闘に考え事をしながら戦うことができ、いざ危険な状況に陥ろうものならOSが先に知らせる。プロイシーの時はこれのおかげで助かった場面もある。
(まぁたまにしつこく、うるさい時があるので今回でもう少し最適化するつもりだが。)
スラスター動作も無論OSにやってもらっている。マニュアルにする時は意識すれば切り替えられる方式なので、タイムラグは基本ない。相手に悟られることもまずないため楽。
(頭がいっぱいだった時は口で切り替えるが。)
俺は感覚派なため、面倒なものがついてくればついてくるほど厄介に思う傾向がある。そのため、全武装火器等を制御してくれるスーパーOSよりかは俺の指示のもと、いい塩梅で働いてくれるOSの方が総合的に扱いやすくストレスが少ないのだ。
時に、いりもしない援護ほど欲しくないものがあるように。
「こんなものか。」
使い終わったマガジンを拾い始めながら俺はそう口にする。一応ゲレームの時に培った技術も使っていたりするので、エズに何か言われる前にこちらから機密性を守らなければならない。いやもっともな意見なんだがめんどくさいと思ってしまう。
マガジンを拾い終わった俺はルルカの工房へと向かう。このあとはいよいよデータ計測の後OS等の最終調整に入る、正直作っている身からしたらここまで行けば楽だ。
装備を作っている時の何が難しいかといえば、パーツと素材集め、この二つだ。
ここはゲレームではないと自分に言い聞かせているのにも関わらず、どうしても楽な頃を思い出してしまう。エズからは別にいいと言われてはいるが、流石に作りすぎると後で何を要求されるのか、っと怯える自分が最近出てきた。
(まずまず、大会までで良かったんだしな。こんな装備、)
しかしそんなこと言って無装備だったらいつ襲われることか。そう考えると、自己防衛として必要っと言える。そう、悪いのは襲ってくるやつなのだ。
「ただいま」
「おかえりー。」
「…………いたのか。」
「もちろん。」
ルルカがいるとは思わなかった。なぜなら
「お前今日『ゲーム一旦離れるDAY』じゃなかったか?」
店の時は俺が呼び出したにしろ。自分からやること自体は基本禁止なはずだ。ならなぜまだいる?という結論に至る。
「ふふん、お兄様の手伝いだけならオッケーだって。」
「兄をダシに使うとか、よくないぞ。」
俺は少しズル賢いルルカの横を通りながらそう言った。
「失礼な!、もちろんしっかり手伝いだってするよ。」
「触らせたら爆発しそうな気配が。」
「もーーー!!!」
ルルカは頬を膨らませながら、俺の横につきそう叫ぶ。それに対して俺は少し得意な顔で
「わかってるよ、しっかりやるんだな。ならほら手伝ってくれ、」
「…………ムゥ…」
ルルカは不貞腐れたような顔を見せつけながら、俺の隣に並んだ。そこからは少し専門的な話が続いた。ルルカに理解できるかできないかはさておき、自分に言い聞かせるように俺は独り言を続けた。しかし意外にもルルカはパンクせずについてきた、挙句には質問をするようにまで、あんなわがまま大魔王がよく成長したものだ。
「待って、いまなんか失礼なこと思ったでしょ。」
どうやら直感の方も成長したらしい。できる妹はやはり少々やっかい程度がちょうどいい。
「─────それで話の続きなんだけどな。」
「…………ねぇ〜、、」
不服そうな顔もまた可愛いと思う。無論兄としての感想だ。
そして一緒に賑やかな作業そうしている間にあっという間に次の日になっていた。徹夜慣れしている俺からしたらこのくらいなんともなかったが、ルルカはゲームの中だというのにすっかり眠りこけていた。
(起こすのも悪いよな。)
ルルカの寝顔はなんでも見ているがやはり変わらない、成長していると言ってもここは変わらない。だが今はそれでいいと思った。
そしてルルカの頭を軽く撫で、静かに完成した新装備を装備プリセットにセットして、必要なものをアイテムボックスへ、俺はルルカの工房を静かに後にした。
朝一出発とか言っていたから、工房を出るときはもうすぐ日が昇る頃であった。狂乱で溢れていたであろう街の路上にはぶっ倒れている人や何やら作業している人たちが数人、いずれもハエが泣くように静かにゆっくりと行動していた。あんなにどんちゃん騒ぎをしていたくせにこういうところではプライバシーがあるのかっと、少々複雑になった。
「紅月様ーー。」
「ウミさん、」
ウミさんが随分とにこやかな笑顔でこちらに手を振っている。街のことばかり見ていたせいでいつの間にか街の門を過ぎようとしていた俺の足はその言葉を発するとともに止まった。俺は歩む方向を転換しウミさんの元へと少し急足で向かう。
「すみません、待ちましたか?」
「いえいえ、時間よりも早いくらいですよ。」
時計を見てみれば確かにそうだった、俺はいつから自分が遅れていたと錯覚していたのだとうか。少し予測してみれば朝一出発と言っても今は太陽すら出ていない。
「ウミさんこそ、早いですね。」
「あ、そうですね。なんだか少しせっかちになってしまって。」
実にウミさんらしい、、のか。俺の印象では必要以上はしない方だと記憶していたのだが、もしかしたらそうでもないのかもしれない。しかし誠心誠意という心情や心意気は十分に読み取れる。
「ウミさんは荷物しっかり持ちましたか?話では二日はかかると……」
「もちろん大丈夫です!!、食料、寝袋、テント、魔物避け道具、フライパン、掃除器具、スポンジ、水魔道具、ランプ、ノート、地図、コンパス、ライター、お弁当、予備の服、水筒、それとレナ様から仕入れた、オートマタ専用の充電システムです!!!」
ウミさんは次から次へとアイテムポーチから出しては俺に店、次の瞬間には違うものを取り出すと言った動作を繰り返す。目まぐるしいスピードで行われたそれはまさに高速持ち物検査という名称が実に似合っていた。
「お、多い…ってレナから仕入れたって、随分高かったんじゃないですか?!」
一瞬怯んだ俺だったが、落ち着いてウミさんが取り出したいかにもテクノロジーが効いてそうな精密機器にツッコミを入れた。
「はい、ですが70%引きしてくれたのでかなり安くすみましたが、それでもこれで紅月様が楽になるならなんてことはありません!」
70%引きに正直びっくりもしたがウミさんの少々暴走気味なテンションと精神に俺は特に何も言えなかった。お金を大事にしろとか小言をウミさん相手に言える立場でもあるまい、
「そ、そうですか…じゃぁ道中は遠慮なく使わせていただきますね。」
よくて俺が言えるのはお礼くらいだ。
「はい!………ところで紅月様、その大きなものは?」
ウミさんが俺が背負っているものに対して覗き込むような体制でそう聞いてきた。
「あぁ、これは新しい装備です。どういうものかは………あとのお楽しみという感じで。」
「なるほど、楽しみにしてます!。では、少し早いですけどそろそろ行きますか?」
「、ですね。めんどくさい仕事を終わらせに行きましょう。」
そこから俺たちは行動を開始した。門を出て魔法国を目指す、公道を進んでいけば基本的には着くので、問題は距離的な話であった。距離的にはゲレームより近いが今回は列車がないため、全て徒歩、馬車などで移動する手段もあったが
「それだと場所を割り出されて最悪のタイミングで襲われるかもしれませんから。」
っとウミさんから言われて納得した。旅のことや冒険のことに関してはウミさんが一番詳しい、もしものことがない限りはウミさんを頼りにした方が良さそうだ。
(俺が働いてない気がして申し訳なさも出るが。)
「紅月様、こっちです!!」
(本人が楽しそうだからまぁいいか。)
そんな適当な理由で俺たちはさらに公道を進んでいく。道中でウミさんから魔法国についての話を聞く暇があったので聞くことにした。
「そういえばウミさん、魔法国ってどんなところですか?」
「実は私もあんまり行ったことがないので詳しくはお伝えできないのですが。」
「それでもいいですよ。」
「……では。魔法国ウィジック、魔法の探究や魔法科学の最先端をゆく大国です。大きさでいえばあのプロイシーに負けず劣らずの国土を誇り人類で初めて魔法が生誕した地とも呼ばれています。ウィジックの歴史ははるか60000年前にも遡るとされています。」
「………60000年、6000年じゃなくて?」
「はい、60000年です。私も最初は自分の耳がおかしいのかと思いましたが、、しかもそれがわかったのはつい近年ごろだそうですよ。それまでは40000から50000年でなぜだか言い争ってたららしいです。」
つい最近わかって60000年と考えると、もしかしたら60000年以上の歴史が眠っている可能性があるってことか。正直末恐ろしい以外のなんとも言えないな、無論【SAMONN】がそれほどの歴史を重ねているという事実にもだ。
「なんで争ってたんですか?」
「どうやら、発見された魔導書に書かれた文字があやふやらしく。」
「差し詰め、50000年の時と40000年の時のどちらも使われていた文字で書かれてるって感じですかね?」
歴史では良くあることだ、紀元前の文献を読み解く時、多方面からの証明によって初めてそれが現実にも存在したという形になる。ただそれが文献などと不一致だった場合、それは単に誰かが適当に書いたものだったという解釈で終わる。
つまり、ウミさんが言っていた魔導書がというものが発見され、それの年代を調べるために中をくまなく調べ上げる。その過程で文字の違いというのはある種正しい時期を調べるの者にとっていちばんの脅威となる。
で、その結果が
(50000年と40000年かぁ。スケールが違う)
「そこまでは私もなんとも。お嬢様に聞けばわかるかもしれませんが、私も正直その説だと思ってます。」
「ルルカは詳しいんだっけ?」
「はい。お嬢様はかなり詳しいですよ、よく図書館に行かれるので、」
へぇ〜あのルルカがっと思う。ルルカは基本的に楽しいことしかはまらないタチで気づけば飽きている気づけばやっているという神出鬼没より厄介な性格をしている、だがそれでもこのゲームだけは本気でハマっているのだなというのが今の言葉から少し感じられた。
「ちなみに魔法使いを目指す人は必然的にウィジックに行きますね。ウィジックは魔法使いにとっては聖地のようなもの、あそこで学ぶしてどこで学ぶのような感じです。」
「そっか。じゃあルルカも?」
「はい、一時期でしたが。元々お嬢様が初めて【SAMONN】でログインを開始したところがウィジックでしたので、」
「あれ。サイモンじゃないんですか?」
「普通はサイモンですが、ごくたまに他国でログインする人がいるとか、理由はいまだに確定してないらしいです。」
そんなことがあるのかっと思った。いや小学生の感想みたいだが俺からしたらただただ凝った作りをしているくらいの感覚なのだ。特にこの世界に対して大興奮するほど期待も気持ちも俺にはないのだから。
「にしても、大国で60000年にしては国土がプロイシーと同格って………」
なんか分かりずらいというか変に引っ掛かる感じがする。プロイシーは海で過ごしている人が基本だから海からでないような国土になることは理解できる。しかし魔法国ウィジックはそうではない、60000年の歴史があるならすでに大陸全土を支配していてもなんらおかしくはない。
「それに関しては、世界崩壊戦争が関係していると言われています。」
「…世界崩壊、戦争?」
なんだ、今一瞬とてつもない違和感を感じ取った。この単語に聞き覚えがあるような、しかし記憶をいくら辿ってもそれが見つからない、ただ残った違和感をずっと探し続けているような感覚に包まれる。
しかし俺は首を横に振り、その感覚を一旦引っ込めウミさんが続ける話に耳を傾ける。
「はい、36204年前に起こった文字通り世界を崩壊へと導いてしまった戦争です。この戦争によって36203年前まであった全ての国は亡国となり果てました。今ある国は全て世界崩壊戦争後に生まれ変わった国という見方が正しいとされています。」
「全て、ですか。」
にわかには信じられない。戦争というのは基本的に勝者と敗者がいることによって成り立つシステムだ。しかしこの戦争の状態をそのまま読み解くなら勝者は誰1人おらず、全員相打ち、もしくは敗者のような言い方に聞こえる。
存在するのか、そんな終わり方が。
「はい、なぜなら…世界崩壊戦争前の文献が何一つ残っていないからです。」
「文献がって………でも魔法国ウィジックは60000年前と、」
「ウィジックは少々経緯が特殊で、国の地下に続くウィジック大迷宮、そこに代々国王が魔導書を捨てていくということでウィジックの歴史だけは明確なんです。ですが、壁に囲われて外側が見えないように、ウィジック以外の文献は何一つ残ってないらしいのです。」
「…………大迷宮に魔導書があることによって成り立つ歴史か。」
これではまるでウィジックが勝者のような形で終わる感覚がする。しかし全ての国は亡国となっている以上、ウィジックが残っているというこのは証明できない。とてもじゃないが変な因果が結びついているとは考えにくいわけだし、策謀にしてもどうして戦争を起こしたのかすら。
「そう言えば、なんで世界崩壊戦争って起こったんですか?」
「えっと、それはですね─────」
その時、たまたま画面を見た俺の目に映ったものは高速接近する敵生命体。1秒、いや0.5秒でも遅れていればその物体は俺たちに向かって突撃を敢行していただろう。少なくともレーダーに入ってから俺たちに到着する時間までを予測するならただの体当たりでも致命傷になりかねない速度、それを偶然レーダー越しに目撃し、俺は咄嗟にウミさんに飛びかかった。
[ドォォォォォォォン!!!!]
「──────…!」
「っ!!、危なかった。」
ウミさんは訳がわからないような顔をしつつ、口をポカンっと開けながら目線を俺の後ろへ向けた。
無事だったことを確認して俺も背後の爆発のような突撃音に俺は意識を巡らせる。予測通りもし正面衝突していようものならこっちの装甲が砕け散っていたのかもしれない、だがいずれにしても敵生命体とレーダーが認定している、つまりは生き物であることに違いない。
「─────────」
クレーターから湧き出るような土煙、そこから見えてくる純白の鎧。そして背後にくっきりと見える大きな四枚翼、間違いはなかった。
(あれは………)
俺は一度見たことがある、その姿を。
「───────、天使族」
紅月(AW)
[HP]75000(体力)
[E]100000(自動回復あり)
[A]60000(対攻層障壁耐久値)
[STR]600000(パワーアーム装着)
[VIT]8000(通常)
[AGI]500(通常)
[LUK] 150(運)
[DEX]10000(器用さ)
[スキル] [称号]
・魔力放衣 ・無限のエネルギー
・第二公式大会優勝
・鉄血の死神
・受け継ぎ
・イレギュラー
・対異生特攻
・見届け人
・下剋上返し
・Cランク冒険者
[身体構造(内)]
[頭]フェンル [胴体]アビード
[左腕]アルゼイ [右腕]アルゼイ
[左脚]バァイリ [右脚]バァイリ
[身体]アサルトリーン [内部]アサルトラーン
[劣化部位] 無 [修復部位] 無
結果 無
コア:ベースドコマンドコアⅣ
[身体構造(外)]
[頭]メイズクラン [胴体]チェクストライズ
[左腕]ヴァリアブルβ [右腕]ヴァリアブルα
[左脚]ブロッズⅢ [右脚]ブロッズⅢ
表面状態 対攻層障壁(100%)
[装備]
・対攻層障壁
【詳細】全属性の攻撃に対する障壁を展開する。理論としては魔力放衣同様魔力の塊を自身に纏わせるのと同じだが、こちらはその魔力の塊を超微小なハニカム構造によってバランスよく成立させているため、持続性耐衝撃性にとても優れている。
物理を除く全属性からの攻撃を無数の層によって緩衝し続け最終的に無に帰す。そのため本体に加わるダメージは許容量を超えたとしても50%にも満たない。
・ビームマグナム二式[改]
【詳細】威力調節ができるようになったビームマグナム。ビームマルチアサルトのようにわざわざ武装切り替えせずとも、マガジンの取り替えから銃器の威力調節これ一本。使い勝手がかなり良くなり、最大出力で連射しても問題なし。
ライフルマガジン、スナイプマガジン、マグナムマガジンの三つがあり戦局に応じて使い分けられる。いずれも即リロードが完了できるようになっているため、とてもやりやすい。(紅月目線)
・ビームマグナム二式付属マジックナパーム(四連装)
【詳細】ただでさえ威力が高いビームマグナムの下にナパームとか引火しない?っという考えを攻略した、超硬質ナパーム。最大出力で発射しても壊れることがないため変に嵩張ることなし。残弾は基本完全エネルギー式のEM弾を使用しているため気にする必要はない。
射速が異常に早いため純粋な撃ち合いであればビームライフルよりも早く打ち出し、目標に命中することがある。また、着弾地点に爆発する効果があるため思った以上に使い勝手が良い。
・背部搭載高性能バランサー兼高速移動用ハイスラスター
【詳細】背部に搭載された四枚のスラスタースタビライザー。高速移動の際には無類の加速力を誇り、地上戦で長らく難題とされたスラスター使用時の燃費と耐久性、そして加速度を両立させたまさに完璧といえるスラスター。
加速性に対しての追従がスマートにできるように高性能バランサー用のスタビライザーを搭載し機体がどちらかに傾くような重量を片側に背負ったとしてもその加速性が損なわれなくなっている。
・特殊兵装装着型兼用両腕部搭載小型ビームシールド
【詳細】従来のビームシールドから小型化に成功した新型タイプ。出力そのまま、燃費良くなりと形状変化が可能になっており両腕部のビームシールドを合わせるように近づけた場合出力範囲が倍以上になる。推定では攻撃力(ATK)6000以下のダメージまでなら許容範囲として防げる。(ビーム兵装の場合10000まで許容、超える場合もダメージカットが適用される。)展開し続けるとエネルギー消費が激しいところは変わらないため、オンオフの調整は当事者に一任される。
・(AW)アサルトウェポン
【詳細】本機の代名詞的武装。見た目は四角い縦長のシールド型の箱となっており、基本的に背部にマウントされ、搭載されているバーニアを展開し加速追加装備の一つになっている性能的には超装甲、超火力砲、超大型大出力ビームエッジ、増加型スーパーバーニアといった超てんこ盛り万能兵装となっているしかしその本質は対大型専門の兵装となっている。正式名称は対大型専門高機動駆逐型殲滅兵装AW
圧倒的強度から繰り出される物理打撃は、防御力(VIT)10000以下を貫通しダメージを与えることができる。(これは付与による効果ではない)
本体にかかるダメージは【超硬質装甲】の効果により攻撃力(ATK)90000以下の攻撃のダメージを80%カットする。またそれを超過する攻撃を受ける場合ダメージを40%カットする。(これは付与による効果ではない)
使用時は左、右、どちらか使いやすい方の腕に装着することが推奨される。(この時、ビームシールドが使用不可になるが、さしたる問題ではない)無論この兵装の重量は1tしており、オートマタでなければ基本的に筋力(STR)が300000以上ないと持ち上げることができない。 (オートマタの場合200000で持ち上げることができる。振り回すには倍以上が必要である)




