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第38話 女子限定です

転生したら人工知能AI幼女になっていた。って話です。 こちらは続編、第2部となっております。

<a href="https://ncode.syosetu.com/n9155ge/">こちらが前作になります</a>

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..第38話 女子限定です

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 あたしたちがヘリポートへ行くと、エデュランが待っていた。

「準備が長い! おそい!」

「あっ、それは、レディに言ってはならない言葉だよ。それより他に言うことはないのか!」

「マリア姫、とても美しいですよ」

「ありがとうございます」

 マリアちゃんは、スカートをちょこっと持ち上げ、王族らしい品の良い所作で丁寧に礼をした。やっぱり本物のお姫さまなんだなっと思った。

 そして、あたしを見て固まる。

「まあ、あたしはいいよ。変な格好だし」

「いや、可愛いと思うぞ……」

 あたしから目線をそらし、自分の鼻の頭を人差し指でかいた。頬が赤い。

 その仕草と表情を見て、あたしまで照れてくる。

「ばっ、馬鹿なこと言ってないで出発するよ」

 あたしたちは王国のヘリに乗り込んだ。

 もう、このヘリに乗るのもすっかり慣れたものだ。

 あたしたちが所定の席に座ると、王国のヘリは勢いよく飛び上がった。

 王国のヘリは、1時間もするとアメリア学院に到着した。

 上空からヒッポちゃんの繭をみる。特に変化はないようにみえる。

 繭の周囲には、ヒッポちゃん、VS、あたしとエデュランの死闘の跡が見える。無数の大きな足跡が心に響く。

 そして、距離を置いて、アメリア軍が警戒配備されていた。物々しい。

 王国のヘリは、その中へ降下していった。

 ヘリから降り立つと、そこにはオニール大佐、アニーさん、ジャックがいた。

「オニール大佐お待たせしました」

 オニール大佐は、あたしを見て固まっている。

 そして、渋い表情になった。

 エデュランがすかさずフォローを入れてくれた。

「オニール大佐。コトコは、ふざけているわけではないのだ。大目に見てやってほしい」

 いやいや、フォローの仕方がおかしいよ!

「あの、オニール大佐。これは古の魔女の装備で、すごい能力があるからですね」

「ヒナから、聞いているよ。ただ、聞いていた以上の見た目だったのでね」

 あたしは、ガックリうなだれた。

「お姉様! 大丈夫です! 素敵です!」

 っと、ヒナちゃんが慰めてくれる。

 ヒナちゃんの慰めで立ち直り、他の二人に挨拶をする。

「ジャックもコッチへ来てたんだね」

 ジャックは、手を上げて応えた。

「うん、ヒッポグリフの観測を手伝ってほしいと言われたから。ぼく、最近は機械の国よりアメリア国にいるほうが多いぐらいだよ」

 っと言って両の手のひらを上に向け、首を傾ける仕草をしてみせた。

「アニーさんもご苦労様です」

「私はこれが仕事ですからね。それより対策の方はどうなのでしょうか?」

「封印の準備はバッチリです。あたしも、できる限りの用意はしてきました」

 エデュランが、話を進める。

 「みな準備であまり寝ておらん。ヒッポグリフが覚醒するまで、余たちらは仮眠させてもらおう」

 そう話してるエデュランは、結構寝てると思うんだけどね。

 アニーさんが休息用の車内まで案内してくれる。

 歩いてる間に気になっていたことを質問する。

「アニーさん、今日は、なんか丁寧な口調ですね」

「コトコちゃん、王族の方がいるのよ。丁寧になるわよ」

「あっ、そっか」

 あたしは、マリアちゃんと、エロエルフだからこんな態度だけど。普通は、王族がいると丁寧に対応するもんだったね。

「みなさま、こちらの車をお使いください。車内が宿泊できるように改造してあります」

 外観はトレーラー型の装甲車だけど、中にはいると……。なんてことでしょう。ただの荷台だった空間があら不思議、素晴らしい居住空間に変わっているではありませんか。

 はっ! っと我に返り後ろを振り返る。

 そして、入ろうとするエデュランに手のひらをむけて止める。

 こちらは女子限定です!

「えっ?」

 エデュランは、ポツンと外に残された。

 そのまま、扉を閉じていく。

 アニーさんも、エデュランの後ろで驚いていた。

 「え、エデュラン様はこちらへどうぞ」っと、機転を聞かせて、別の車へ案内する声が外から聞こえた。

 では、あらためて内部をご紹介します。人工大理石のエントランス兼リビングがあたしたちを迎えてくれます。豪華なソファー、テレビや観葉植物が素敵です。アイランド型のキッチンも置かれています。うーん? このメンツに料理ができる人はいたでしょうか?

 で、その奥はベッドルームです。大きなベッドが置かれています。大人でも6人が並んで寝られそうな広さです。

 日頃は何に使ってるんだろうか? まっ、いいか? あたしは顔の前で手を合わせて言った。

「ではありがたく使わせていただきます」

 あたしは、ベッドへ飛び乗った。

 AI本体にもかなり負荷をかけた。さらに、肉体の方は限界ギリギリだっただろう。体が重くなった。今は動かせそうにない。

「お姉様。大丈夫ですか?」

 ベッドに横たわるあたしを、ヒナちゃんが覗き込んでいた。

 「もう無理」っと、一言のこし。すぐ眠りについた。

 ベッドに沈み込む感覚が伝わってくる。

 一眠りしたみたいだ。一時的に意識が浮上する。

 「あれ? なんか揺れてる!?」

 大きな揺れで起こされる。ガバッとベッドから起き上がる。そして、周囲を見渡した。

 あれ? ベッドルームには、誰もいない。

 ベッドから降りると、またゴスロリの衣装に着替える。そして、仕上げに猫耳と猫しっぽをつける。鏡を見て、猫耳と猫しっぽの位置を修整する。恥ずかしいけど仕方がない。

 準備が整ったので外に出る。

 外に出ると、エデュラン、マリアちゃん、クリスティちゃん、ヒナちゃんが図書館の上を見上げていた。

「お姉様! ヒッポちゃんが目覚めました。準備をお願いします」

「ヒナちゃん。準備は万端だよ!」

 ヒッポちゃんは雄叫びをあげた。その雄叫びにより耐性のないものは怯え蹲った。

 繭の中から現れたヒッポちゃんは、前回よりも二回りほど大きくなり、羽毛も強靭になった様に見える。

「あの時の奴は幼体だったんだな。幼体のうちにとどめを刺せなかったのは痛かったな」

「だめだよ、仕留めないでって言ったでしょ。できるだけ傷付け無いで封印してあげて」

「了解! 分かってるよ」

お楽しみ頂けたら幸いです。まだ続きます。気に入ったら次話もよろしくお願いします。

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