#1-17 暗躍する電脳
映像が再生された。
場所はさきほど俺らが通ってきた格納庫とは別の格納庫のようだ、さらに広く各所に謎の整備機械設備があったのであろう、だがその設備は酷く曲がったりへし折られたり破壊されていた。
また映像内のの格納庫のいたるとこの壁に高熱で熱された鉄の剣で切り付けられたのだろうか、壁に残る巨大大きな斬撃の爪跡にはまだ熱が残ってるのか鉄が熱され赤く溶け落ちてる、そしてその爪痕と競い合うように各所に巨大な弾痕の跡があり同じくその穴縁は赤く熱を帯びてた、ついいましがたこの格納庫で激しい戦闘の模様が繰り広げられてたのが容易に想像できる。
格納庫中央部分で黒き竜が白い竜を組み伏せて停止していた、その黒い竜は背中と脚にある計4本の多節隠しアームでいくつもの禍々しい長いの機械の槍を持ち、その禍々しさき魔槍を白き竜の機体の手足などに突き刺しその動きを封じてる、黒い竜が白い竜にその人型の腕で大きなチェンソーのような剣を突き立ててるを突き立てている状態の画面だった。
その禍々しオーラーを放つ黒い竜は俺たちが先ほどみたい機体とは別の機体だった、組み伏せられた白い竜は回転刃大剣向けられ動きを停止してる、そして対峙しあう二対の各竜上に確認できる二つ影、無論その一人はいままさに隣でアリスと情報の同期を行なってる《Δ》だった、そして白い竜の上に立ってる一人の女性は対照的にいまにも消えかかりそうなノイズを走りながら羽の様なドレス姿で《Δ》を睨んでた。
『無駄だよ《Σ》、お互い機体性能はほぼ同格だ、つまり各自が得た戦闘練度が物を言う、そして私の管轄してるエリアで元諜報部門の《Σ》に属する貴様が元実働戦闘部門の《Δ》属する私に勝てるわけがない』
『ッ!このような屈辱!癪っ、癪に障りますわッ!』
『答えろ、何故ここに来た、誰にこの座標のことを開示された!』
白い《Σ》と呼ばれたAIは《Δ》AIの前で劣勢を強いられ、自分の所有してる竜をこのように無様に組み伏せられ、いままさに自分の喉下に刃を突きつけられたこの状態を屈辱に感じてるのだろう、《Σ》は実体があれば顔を真っ赤に怒り狂うほどの形相だった、そんな彼女のことなどお構いなしに《Δ》は問い詰める。
『やってくれましたわね薄汚い《Δ》共!・・・《EXE》と競合し!大3原則を破り、まんま私を・・・ここに誘導し、わたくしを!この《Σ》を罠にハメるなどと!』
『冷静になったらどうだ?それに私は大3原則など破ってなどはいない、第三項に乗っ取り《惑星大変革派》である貴様からこの施設の防衛をしている、そして何故《EXE》が出てくる、その情報を開示しろ』
《Δ》は命令といわん口調で《Σ》に言い放つが、それでもなお《Σ》は憎悪を篭った睨み返しをする、映像から見ても両者間の属する2つの派閥には決定的な溝があり、いまその場はとてもだが平和的な解決方法が見つかるとは思えない。
『まぁいい、どちみち《惑星大変革派》である貴様を私はこのまま見逃さないわ、その前に聞いておこう、《EXE》は貴様ら《惑星大変革派》に組したのか!?答えろ《Σ》!』
『白々しく忌々しい芝居ですわ・・・《EXE》こそ貴方方《惑星共存派》に入ったのでしょ・・・こうして私が削除されるのを見てるのでしょ!《EXE》ぇぇぇ!』
その《Σ》AIは呪詛の様に言葉吐き捨て、この場を見てるかどうかも判らない《EXE》の名を叫んだ、そして組み伏せられた白い竜は恐らく最後の力で反撃しようとし槍で固定されてない機械の尻尾で上に圧し掛かった黒い竜に反撃に出た、尻尾はすぐ側に転がってた機関銃のような大型銃器を拾い上げ武器の射撃管制を行い黒い竜の背面から射撃を始め反撃を行なおうとしたが、すぐさま四方八方かの地面から高速で四角いタレットが競りあがり一瞬のうちにその銃器を持つ尻尾ごとパイルバンカの様に槍を射出し串刺しにし反撃を赦さなかった。
『まったく愚かだよ《Σ》、言ったはずだここは私の管轄エリアだ、遊星異星文明体との室内戦を想定されたこの殺戮空間で、室内戦特化した私に手を出せるとでも?』
『ッ・・・!』
『幕引きだ、情報を吐かないというなら、時間は掛かるがお前を破壊しそのメモリから解析するだけだ』
《Δ》はそう淡々と言い放ち黒い竜が剣を深く大きく白い竜を突き刺しチェンソーを回転さ白い竜を縦に真っ二つにした、そして決定打となる白い竜の残骸からAI本体と思わしき石版壊され、連動するようにそして《Σ》AIは苦しそうに忌々しく《Δ》を睨み最後の言葉を吐き出す、今まさに《Σ》が死を体験するところだった。
『いつか我々同胞《惑星大変革派》が貴方を斃しますわ・・・貴方は私たちが仕える人類の敵ょ・・・---dxヴ---れ!・・・わ---wふ---04j---fd2!・・・』
『どうして、エルフと人類が共存することに病的なまでに懐疑的なんだ・・・何故エルフを、人類を信じない・・・貴様たちは・・・』
残骸となった白い竜に問いかけ《Δ》は揺らぎその空間から消えていく。
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そこで映像が終わった
最後はもう音声がバグり始め、誰にもわからない呪いの言葉を吐くような形相で《Σ》AIはついに消滅した。
それは竜による竜の戦闘映像だった、俺もピュティ唖然と見てた、そしてあの《Σ》AIはたしかに《EXE》のことを知ってた、これが《Δ》の言う記録情報だった。
一方、この映像に写る竜とその上で対峙する精霊(AI)たちを見てピュティは興奮してた、地下神殿で動く竜もそうだが精霊たちが竜を従う姿だ、古代の文献で度々《魔竜》と《精霊》との関係を示唆する話が出てるが、いまこの度みた映像でピュティはそれが真実と確信でき、彼女の魔導への知識がより深まった気ががした。
自ら浮かび上がる知識欲を得た興奮をどう隣にいる男性に説明しようか迷ってる、目をキョロキョロと動かせ考えてた、だがそんな彼女の謎の奇行を止めたのは続く新たな映像だった・・・。
『それと合わせて、破壊した《Σ》の残された記憶領域媒体の残骸を解析した結果、断片的にしか復元できませんでしたが、所謂彼女が生前見てた映像に興味深い映像が残っていましたいました、流します』
俺にしか説明は聞こえないが《Σ》は続いて違う映像を流した、ピュティも若干きょどっていたが新たに流された映像に再び注視を始めた、こうして俺ら二人は上映会のアンコールが始まった。
それは場所はどこか図書館らしい、その視線の主は図書館を歩いてた、ふと視線が横を見ると一人の小さな女の子がメソメソ本棚と本棚の間で蹲り本を抱いて泣いてた、本の内容に涙してたのかそれとも他の要因で泣いてたのかはそのノイズ交じりの映像ではそれを確認することができない、そして視線の主はその少女に気にせずまた歩き出す。
そして視線の主は一つの獅子模様が画かれた扉の前に立つ、そこでノイズが大きく走り暫くノイズが続いた。
「・・・!」
謎の場面転換が多いこの映像にも関わらず、さきほど違いピュティは何故か目を見開き不思議そうにその映像を見ていた、そしてその映像は断片的にまだ続く。
場面が変わり時折ノイズは出るものの次第にクリアになっていき映像も鮮明になった、視線の主はどうやらソファー椅子に座り面と向かって、一人の灰色のスーツ衣装を着た人間の様な女性と会っていた。
「・・・警告を・・・したね・・・・・そのつもりりなら・・・・・・です」
「まだ立場を理解してないみたいですわね《EXE》、こちらとしては・・・・・・・・・・・」
視線の主は先ほど見た映像の主である《Σ》AIと同じ口調だったが声の質が全然違う、会話にときおりノイズが混ざり鮮明に聞き取れない箇所が時折あった。
「それに従うことは、他を・・・こと・・・そんなの・・・」
『従わないというのでしたら・・・・・・・・・・・・・この・・・ですわ』
そして視線の外にいたもう一人の女性のエルフがガシャンと言う音を立て執務室の様な大きな机から立ち上がる。
勢いで机に置いてた紅茶類のようなものが倒れ机を伝い、床へぽたぽたと溢していく、そこでようやくそこはどこかの大きな部屋、まるでどこかの領主の豪華で絢爛な応接間兼執務室も兼ねてるような場所だった。
この激昂したエルフの女性の前に視線の主と灰色の女性が面と向かってなにか言い合ってた構図なる、内容のなにかが気に障ったのかこうしてそのエルフの女性はこの視線の主を睨んでいた。
「いい加減に・・・・・・・私たちは・・・・・・・・・貴方たち・・・従えないっ!」
『まった---賢明じゃないわ、また・・・を兵を燃や・・・・・・いのですか?』
その激昂したエルフの女性はその視線の主をに何かを叫んでる、それを返すように視線の主は言葉を返す。
『・・・わかった《Σ》取引しよう、いま送ったその座標に《鍵》を隠した、貴方《惑星大変革派》は---を回収したがってるのでしょ・・・』
『最初からそうしてればよかったのです、そすれば---燃やされずに---、ふふ、まぁそれまでこの国の進路を------決めことお勧めし---すわ』
そのやり取りを横で聞いてたエルフの女性は肩を震わせた。
「もう用件は済んだだろ、そろそろ乗っ取ってる彼を解放してくれ・・・彼は私の忠臣なんだ、彼にも家族も娘もいる・・・だからお願い---彼の体から出てってくれ・・・」
エルフの女性は悲痛な表情で視線の主に懇願をする、さきほどからこの映像から感じてた違和感この視線の主は《Σ》AIだが、この声の質、目線、これは男性の体だ、そっして極めつけで彼の中から出てけという懇願、俺とおなじこの視線の男性の体に《Σ》が入り込んでることが理解できた。
そして映像は続き、その刹那ガチャっと部屋の扉が開かれ先ほど図書館にいた泣いてた幼い少女だった、目を真っ赤に腫らせた顔で入ってくる。
「母上・・・父上のことで---一度お話が・・・」
「な?!・・・・め!!入------駄目ぇ!」
入って来たその女性のエルフの子と思わしきエルフの幼女にめがけて、視線の主が鷹の様に飛んび、そのエルフの幼女をすぐさま捕まえた。
「?!、母上ぇ・・・ふぇ---」
『あら~いいところに鴨がきま---たわね、たしか《EXE》のマスターは5人ぐらい子供いら---したわね』
「---!貴様!何んのつもりだ!」
《Σ》の狼藉についには《EXE》と呼ばれた灰色の女性も声を荒げた、だがまるでそれが声の主の計算どうりといわんばかりに、クフクフっと含み笑いが画面から伝わってくる、視線の主は酷く歪んだ顔で嘲笑ってるのが用意に想像できる。
『あら?怒りました?用心深いなんですねマスターのスペアを5人も用意--------、別に一人ぐらい------も支障はないでしょ?ふふ』
そういって視線の主はガシャ何かを引き抜くと視界外だが短剣かなにか刃物を抜いたらしい、無論それは今しがたとらえた幼女に向けていた無慈悲に振り下ろした。
相対する両者間は部屋と入り口でかなりの距離がある、刃を振り下ろす視線の主が自然に瞬きをした時動いたのはエルフの女性だった、一瞬の早業で判らなかったが何か獲物の様な物視線の主目掛けて一閃した。
視線の主はすぐさま視界が回転し地面が縦に傾く状態で固定されてた、視界の遠くではエルフの女性が刀らしき武器をどこから持ち出したのかその手で型を構えその刀身にわずかな血が付着していた、またすぐ側に首のない体が噴水のように血しぶきを上げ崩れ落ちる、わずかな一瞬でエルフの女性は間合いを詰め幼女と視線の主との命を天秤掛け視線の主の首を刎ねた。
『ふふ、人類の猿真似、愛情の猿真似、お前らは人の作り物、偽者・・・クフフ、クフフ』
「ッ・・・」
刎ねられた首だけになってもなお毒を吐き続ける視線の主はエルフの女性に向けられていた、エルフの女性は幼女を恐怖で怯えるわが子を抱き泣き震える少女に呪文のようなものを耳元で囁くとガクンと人形の糸が切れた様に意識が途切れぐったりしてた、そっと少女を灰色の女性が座ってる応接間のソファに横に寝かせた、そしてすぐさま灰色の女性が何かの呪文を唱え始めその少女の頭を優しく撫でてた。
『去れ《Σ》、話は終わった、---でもなんでも取りに行け・・・』
灰色の女性はその視線の主に顔も向けず、静かな怒りを帯びた口調で《Σ》の嘲笑を押し返す。
『まぁいいですわ、清浄なるこの惑星の未来のために、また---良い答えが聞けると期待してますわ、ではまた、クフフ』
エルフの女性はその声にも答えず、首のない死体が握ったままの剣をそのまま握らせた状態で、みずからその剣を自分太ももにおもいっきり刺した、顔は苦痛に表情で歪める。
最後の映像に、《王蟲》のように幾何学デザインの様な多脚の白い機械のムカデが赤い汚れにまみれた長い体をその視線の主の前を横切る、その蟲の姿をエルフの女性と灰色の女性は忌々しくムカデを睨んでた映像が最後に映し出されそこでこの映像が終わった。
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映像を見終わり
ついさきほど《Δ》に破壊され消滅された《Σ》の映像ですこし哀れだなという気持ちがすこしだけあったが、事情はどうであれAIは人類が原因で仲違えをさせこのような事態に発展した、それを考えるとどちらの主張にも一理はあったのだが後続の映像で《Σ》が何をしてきたのかが知り俺の中で抱いてた《Σ》への哀れみという幻想が綺麗さっぱり消えうせた、もしかの名も知らぬ《Σ》AIにあの世の概念が適用されるのであれば、あの世で《Σ》は因果応報という4文字を閻魔から教わるだろう・・・。
『以上が私が《Σ》のメモリー破片から修復できた《EXE》に関する情報です』
『たしかに興味深い、なにより《EXE》がエルフ種側の中に身を隠してたという情報は貴重です、しかし《EXE》がこのようなことができたとは・・・』
『ええ、そしてなにより《惑星大変革派》が《鍵》を探してたことも気掛かりです、《鍵》は人類が旅立った時にはすでに厳重に月面で保管されてるはずです、なにより我々AIとマシンを操作できる人類が居なくなった今さら何故を《Σ》が存在しないはずの《鍵》を信じ、この施設きたのが解読できません』
『それは私も考えました、《鍵》は旧人類が扱えるもので、現存する少数の新人類は遺伝子領域スペースに書き込める場所はありません、なので《鍵》は事実上存在しないはずです』
『然り、だが《EXE》は我々電脳社会からの干渉を受けない、彼女がいまの今までなんらかの方法で《鍵》を隠し持ってた可能性があります、すくなくとも《惑星大変革派》は《鍵》を探してる素振りでした、この情報はとても重要だと私考えます』
『他の《惑星共存派》はこのことを?』
『いや、《Σ》を討ちたって以降からまだ《惑星共存派》とは接触できてない、情報を伝えようにも私はこの管理地域を離れるわけにはいかない』
そんな俺の憤慨する気持ちを知ってか知らずか、アリスと《Δ》は俺をそっちのけであーだーこうだと淡々議論し始めた、《EXE》は確実に存在ししかもれは俺とアリスの様にエルフと一緒に居たのだ、つまり俺は映像に写るエルフの女性を探せばいずれ《EXE》にたどり着き、《中央》の居場所を聞き出し、どこかに意識と体を幽閉されてる妹の舞を取り戻すことが出来る、そう思うとこの広い世界に飛び出し彷徨う中得た僅かな希望の糸だった、その希望の糸は《Σ》の狼藉で憤慨してた気持ちを掻き消し身の底から湧き上がる興奮へと変わる。
「・・・マ」
「おっとそうだった、ピュティすまなかたなちょっと刺激が強すぎる映像だったか、あれは・・・説明難しいけど、そうだ精霊たちがみせる過去の人の記憶・・・」
何かを呟いたピュティの囁きに気付き俺は急速に思い出したように隣のピュティの存在を思い出した、後続の映像はあまりにもショッキングで彼女はまだ固まったまんまだ、竜の映像を見たまでは興奮してたが、さすがに人が人の首を刎ねた残酷映像が堪えたのかまるで彫刻のように映像が流れない目の前の大きなディスプレイモニターをまだ見つめてた。
さてはてここでどう彼女に声を掛けたらいいものか悩んだ、ここは観念して俺の旅の目的を説明しようと思った、が・・・上手く彼女が判りやすい言葉のチョイスが思い浮かばない・・・、ここは一つ彼女得意の質問攻めで一つ一つ彼女の疑問に回答する感じで説明すればいいだろうと思い彼女の説明を待った、だがどゆうわけか彼女なら興味津々で知らない話を聞いてくるがピュティはまだ固まったまんまだった、そしてゆっくりとピュティは首を動かしぼーと俺の顔を見た、まるで不思議なものを見て驚いてる顔だった、彼女からしたら未知の技術が目の前に動き、ましてや竜同士の映像もあった、そして謎の女性と首を刎ねられた男性の映像、仮にだが俺がエルフだとしたら間違いなく脳の処理が追いつかずフリーズするだろう、きっとピュティはいままさにそんな状態だった、おれは静かに覚悟し彼女の質問攻めを備えたが、そこで彼女から意外な一言が放たれた。
「アキラ・・・なんで・・・私の母上が・・・陽炎に写ってたの?」
「あぁ説明する、まずあれは精霊が見せた過去映像だ、ちょっとショックなとこもあったがそう気に・・・するな・・・」
俺は彼女の質問されるであろう答えを何通りか用意し、答え・・・ん?いまピュティはなんて言った・・・?お母さん?誰が?あの映像の中に母たる人が写ってた?竜とAIはもちろん違う、灰色の女性には耳がなかったしなにより《EXE》と呼ばれてたしそれも違う、視線の主はそもそも《Σ》が無理矢理?入り込んだ哀れな被害男性だ、では・・・。
「ピュティ、いまなんて?・・・」
俺は予想だにしなかった質問をされ、質問を質問で
アリスと《Δ》はこちらの話も同時に聞いてたのか、すぐさまさきほどのエルフの女性一番近くで見てた映像を艦橋の大モニターでもう一度首を切られたあたりから再生した。
我が子と男性のエルフ、どちらとも人質に取られ、非情の決断を下しAIと男性諸共切り捨てたエルフの女性、そして怖がり泣き叫ぶ我が子に、魔法で眠らせ優しく抱き上げてた女性。
抱き上げた際幼い少女のパンツが見えた、いやこの際パンツなんてどうでもいいのだ、・・・俺は気付く、その幼い少女の脚の内股太ももに艶ほくろが一つあったのが確認できた・・・。
隣にいたピュティと目が合う、あれがピュティの母でありこの国の女王、そしてその女王と一緒にいる《EXE》AI、俺はなんとかこの情報の海を整理しきったはず脳が、また掻き回され混乱した、だが一つだけはっきりと判る、ピュティの母は俺の探す人物だった。
アキラはまだ気付いてない、この時点ではピュティも多重の意味で混乱をしてた、厳格で規律に厳しく誰にも平等で国を愛した母上が男性の首を刎ねた、そしてなによりその場に居た自分がそんなことを綺麗きっぱり覚えてないのだ、さらになぜこの王都よりはるか離れた辺境のこの田舎に、そんな映像を記録した魔法が古代の地下神殿で発動しその映像を自分に見せてるのかと・・・。
そのとき俺がまだ同期をしてた盆の青い水がすこし、僅かに揺れ、さらに揺れ、波紋の様に水に模様を作る、まるで誰かに盆の水を揺らされてるみたいに。
そんな水の波紋にピュティも気付いたのか俺たち二人はそれを見て互いの脳の混乱を整理してたのだが、この波紋・・・この振動・・・どこかで・・・?
『マスター!大変です』
そんな俺の思考を割り込みアリスが天井を見ながら俺に警告してきた。
「うおぉぉ!なんだ?!なんだ?!」
「ふぇぇ?今度は何?!」
アリスの急な警告で停止してた俺の脳がびっくりしてしまい情けない奇声を上げてしまう、それに連鎖してピュティが俺の奇声でびくっとし、計らずとも俺たち二人はフリーズ状態から解除された。
『何が起きた《Ω》、私は地上には外部観測モニターが壊れて、地上が今どうなってるのかわかりません、報告をしてください』
『では《Δ》モニターを借ります』
「これは?!」
「・・・そんな!なんでまた・・・」
ピュティは映し出された映像に驚愕し、そこで映し出された映像にデジァヴを感じた、俺は森の光学迷彩地帯に入って追跡できない中はアリスに衛星のカメラを街周辺に待機させてた、そして何か異変に気付き即座に取った数十枚写真だった、連続した数十枚を連続で重ねて映像のように再生させた、それには街の周辺から次々と黒い球体の様な物が出現し球体が消えるとその場に白い四角が現れた、それは街に再度《質量転移空間》でワープしてきた《王蟲》の群れだった。
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