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#1-12 金貨5枚

 『そろそろ、隠蔽迷彩森林地域に入ります、ここに入ったらこれ以降鷹の目でのアシストが一時的に出来ません』

 「わかった・・・さてと、森に入る前に【アレ】をどうしよう・・・」


 アレとは、先ほどから俺を尾行してる人物だ、衛星により城壁からすこし歩いたときに気が付いた、衛星写真だと魔法使いの帽子を深く被りこそこそと俺の後付いてくる者の様子が映し出されてる。


 ザッ   サッ!


「・・・」


 振り向くとその人物は近くにあった樹に隠れてしまっう、一瞬だがそのでかい胸がチラと見えた。

 尾行してる人物のおよその見当はついてた。

 

 「・・・はぁ」

 『・・・どうします?マスター』

 「・・・ッ」


 樹に隠れた人物は俺の動向を伺っていた、ほんとにどうしたもんか・・・。


 「おい~出て来い、ピュティ、居るのは判ってるんだ」

 「ッ!」


 諦めて隠れてるピュティがいる樹に呼びかけた、このままじゃ埒があかない。

 俺の呼びかけに反応したのか、樹からピュティが顔を出した。


 「えへへ・・・こんなとこで奇遇だね、アキラ」

 

 と白々しくとぼけて来るピュティだった。


 「今すぐ街に帰れ」

 「嫌です!」

 

 即帰るようよう言った俺の老婆心を即答で拒否してくる。


 「あのな、何度も説明したが俺は弟子は取らない、というか魔法という物は使えないんだ、何を勘違いしてるか判らないけど全ては精霊アリスに頼んでやって貰ったことなんだ、だから君が思ってるような魔法使いの類じゃないんだ」


 となんとかやんわり断わりを入れたが。


 「わ、判ってます!これでも魔法使いの端くれ、きっと一子相伝の精霊の秘術に違いありません!だから弟子を取らないんですよね、だからもう無理は言いません!」

 「じゃ、なんでついて来たんだ?」

 「もともと私もこの森に用はあったんです!この森は他地域に比べても魔鉱石の質が高いんです、ただ深いとこまでは流石に行ったことないし、岩山を食べてる《王蟲オーム》もいるから、私一人じゃ心元なくて、だから晩餐会でアキラがこの森を探索するて聞いて・・・」

 「だから勝手について来たと」

 「・・・」

 「おい目を逸らすなて」


 ピュティは無言で俺から目を逸らす。


 「・・・もう判ったよ、どうせいいまから君を街まで送り返したら夜になっちまう・・・」

 「は、はい!」


 とおれは観念した、これいじょうグダグダしても何も進まないし、俺が魔法を使えないてことが探索で判れば、きっとピュティも興味が失せるだろうと思う。


 「ただ付いてきていいが、俺の探索の邪魔だけはしないでくれよ」

 「大丈夫です!私も魔鉱石を道なりに拾うだけです、それに・・・」


 ピュティは胸の谷間に手を突っ込んでごそごそと何か探してる、というかそこは収納スペースだったのか・・・。


 「こ、これ心ばかりのお礼です」


 胸の谷間から出してきたのは、金色に輝くコイン数枚だった。

 

 「私の護衛料として前金ガラドニカ金貨5枚です、屋敷に戻ったら完了報酬もいっぱい渡します、そのうえ私の屋敷にいつまでもいていい権利あげちゃいます」

 「それはありがたいが、別にこの地に永住するわけじゃないんだ、最後の権利は辞退しておこう」

 「えぇ!レズリーやメイドの皆さんのつくりお食事は凄く美味しいんですよ、部屋もいっぱい空いてますよ!それとも何か不満な点が?!」

 「いやそれは昨日で判ってる」

 「じゃ何が?!」


 どうやら弟子になる作戦を諦めて、とりあえずお金で手元において置く作戦に切り替わってたみたいだ。


 コツン


 「ほら、油売ってないでいくぞ」

 「ひゃッう」


 昨日と同じく軽くピュティにデコぴんをし、俺は森へ入っていく。


 「あっ待って置いてかないでください!」


 俺を追うようにピュティも森へ入っていく。


 『マスター、隠蔽迷彩森林地域に入りました衛星からのGPS追跡がLOSTしました、ここから先はマスターの目だけでしか情報分析できませんので留意してください』

 「了解だ」

 

 俺に耳打ちしてきたアリスに聞こえない程度で相槌を返した、ピュティは俺の横を並走して、俺たちは何が待ち受けてるのか判らない森の中を探索し歩き始めた。

 

 「いちをアキラ、はい!」

 「ん・・・あ、別にそんなつもりではないんだがな・・・」


 ピュティは俺の手を掴み、無理矢理さっきの金貨を俺に握らせた、金貨はついさっきまでピュティの谷間に収納されてたせいかほのかに人肌温かかった。


 「ううん、どちみちこの森は来るつもりだったし、アキラが行かなくても、誰か雇って付いて来て貰う予定だったし」

 「まぁそこまで言うなら、・・・じゃ貰っておこう」

 

 どうしたもんかとも思ったが、くれると言うなら断る理由はないだろう、なにより街を出る前に質屋に相当するであろう店に立ち寄ったが、昨日の騒ぎのせいか店が開いてなくて、結局手持ちのものを換金できずじまいだった。

 お金より大事なものは他にもあると言う人は居るが・・・なんだかんだでお金はとても大事、あるに越したことはない、これはどの時代にもいえることだ。


 ちなみに後日金貨5枚の値打ちに俺が腰を抜かすことになるのはまた別のお話。


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