5話 ワンピース
「これで全て整った。あとは観光でもするか。おし、じゃあパールの服を買いに行こう。」
「ありがとうございます。ご主人様。でも…フートは中古の服を着るのでここには中古屋はありません」
「新品に決まってるだろ。行くぞ。」
「そそんな、ありがとうございます。」
数分歩くと「レディースストリート」という看板の掲げられた商店街のアーチがあった。冊子で説明を見たところ婦人服専門店街ということで男性立ち入り禁止ということはないようだ。現にカップルが所々に見える。
「ここでいいだろ?好きな店で選んでいいぞ?」
「え?ご主人様がお選びになってください。」
「何で僕が選ぶんだよ。たとえ君が妹だとしてもそんな面倒なことおれはしたくない。」
「そういう事でしたか申し訳ございません。ではいくら以下にものいたしましょうか?」
「好きなやつでいいよ、あと安物なんて買うなよ。みっともないから」
「は、はい。ありがとうございます。で、では本当に好きなものをよろしいですか?」
「おう」
パールの目は輝いていた。
正直、女と付き合ったことがないのでわからんが、女というのは服の買い物に関してはかなり興奮するということを学校で友達に聞いたことがあった。しかし、ここまでとは…まあフートってのもあるか
「では、この店で選ばせていただきます。」
「おう」
「モージ」という店を選んだ。パールは目をきらめかせながらも僕を気遣い、20分くらいして試着室から出て来た。
「すみませんでした。ご主人様をお待たせしてしまって。この服で良いでしょうか?」
水色のワンピースだった。腰に軽くギャザーが入っており、胸のあたりにはリボンがあった。シンプルなワンピースだが彼女にとてもにあっていた。片腕には温かそうな紺色のベストがあったが、棚に戻そうとしていた。
「おお、似合ってるよ。よし、それとその紺色のベストも買おう。」
「え?いやこれはいいんです。」
「いいから、二着くらい必要だろ。今日は二着ほどにしてこれから少しずつ、買えばいいでしょ?」
「ありがとう…ございます。」
また輝いた。輝いたパールは可愛いい。
清算を済ませたら、パールの生活必需品を買って、宿に戻った。
宿に戻ると時計は16時を刺していた。なんだかんだ時間食っちまった。
「パール、色々買えて良かったな。」
「はい!ありがとうございます。ご主人様。私、正直フートの生活はここまでいいものとは考えていませんでした。私、ご主人様に買っていただいて本当に良かったです。」
「その言葉は嬉しいよ。だけど…他のフートはここまでは言い暮らしをしてないみたいだね。この冊子に色々書いてあった。パールもみてみな。」
といって冊子を渡した。パールは読むに連れて顔を青くしたり、暗い表情をしていた。
「し、失礼ですが、ご主人様はこれをいつ読まれました?」
なぜそんな質問を?と思ったが数秒してわかった。僕がたった今読んだなら、今から態度を変えかねないからだ。
「昨日の昼だったかな。常識を全て知っておこうと思って勉強したから。」
「ありがとうございます。ご主人様。常識を知りながらこの様に扱っていただいて。」
「いやいや、二度もお礼を言わせるために見せたわけじゃないんだなら。だが、僕は常識とは違うことだけを知ってもらいたいたくてね。」
「はい、このご恩は忘れません。」
「あ、ああ」
なんか変な気分だな。恩だなんて。
「今日はもう予定も終わったし、飯とシャワー、寝るだけだな。」
「はい。ご主人様。」
18時になり、二人で食堂で済ませて部屋に戻った。
「おし、シャワーだ。この宿安い割にシャワーはついてんだよな。」
僕が浴びてる間、パールは部屋で待っていた。背中を流しに来てくれたりしないのだろうか。まあ命令しなきゃ来ないか。初日だし、流しっことかはやめておこう。
「おーし、出たぞ。パールもどぞ」
「え、あはい。」
フートは主人に体臭嗅がせるわけにはいかないので身体を洗う習慣はついているらしい。
「気持ちよかったです。ありがとうございます。ご主人様。」
いや礼なら宿主に言え。まあ借りたのは僕だが。
「んじゃ、寝るか。」
「はい」
と言ってパールは昼間来ていたメイド服のまま床に寝ようとしていた。
「おおい。何床に寝ようとしてんの?しかもメイド服のまま」
「いや、フートは床で構いません。」
「僕と寝るのが嫌なの?嫌ならしょうがないけど。」
「いえいえそんなことは全くございません。」
「なら僕の隣に来なよ。あとメイド服は脱いで、昼間買ったタンクトップで寝た方がいい。」
「かしこまりました。ありがとうございます。ご主人様。」
スルスルっと脱いで、タンクトップをサッと着て、メイド服をたたんだ。チラ見してみたがよくは見えなかった。
「失礼します。ご主人様。」
パールが超近くに来た。添い寝というやつだ。やばい、タンクトップは少し緩めで危ないところまで見えている。ヤバい理性がなくなりそうだ。
「ご主人様。今夜はよろしいのですか?」
「なにがだ?」
「…え、と、…夜のお付き合いの事でございます。」
顔を真っ赤に染めていった。
なんと、パールの方から。でも…たしか、処女フートを買った場合、契約の様に初夜はお付き合いするようだ。にしても僕もやったことないしな。
「あ、ああ。あれね、たしか契約のようなものだとかで。」
「ええ、それを行う事で信頼関係の契約を意味します。処女フートの処女を奪えば売るのも安くなってしまうという点でも、です。つまり売らない。という決断でもあるのです。が…いかがなさいますか?」
パールの顔は真っ赤だ。おそらく僕も似た状態だろう。うー、こーなったらヤケクソだ。パールは可愛いし、やってやる。
「パールは正直、いいの?」
「もちろん、ご主人様に売られないという事でもありますし、とても嬉しい事でございます。」
即答だった。もうやるしかない。
「いまから契約の意味もあり、するが、キスはやめておこう。お互い好きになったらするものだ。キスはしないように。」
「かしこまりました。では…お願いします。」




