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都市アランダ  作者: ilovuta
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27話 朝食

チターナは言った、「パールは恋している」と…。だがその恋とは何か、なぜそう判断したか聞くと「それはパール自身気づいてきてるはず」と答えられた。

 チターナが帰ってから一夜が明けた。一睡も出来ず、ずっと恋について考えていた。だが、考えれば考えるほど自分の素直な気持ちは見えないもので、答えは出なかった。

 確かに昨日チターナは客の恋愛話や自身のご主人様への気持ちなどを話してくれた。それが彼女なりのヒントだったのだろう。

 その人のことを考えられずにはいられない。その人に女が近づけば、少なからず嫉妬する。などがそれらの「恋」をした人の共通して抱いていた感情だった。そこで考えるのがそれらの感情が私あるか……だ。

 ご主人様のことを考えられずにはいられないというのはわからない。なにせ一緒に暮らしているのだから現実問題考えなくてはいけないのだから。そしてもうひとつのご主人様に他の女が……たしかにチターナが「あたしがとっちゃうよー」と言ったときには不安感がとても湧いた。

 このふたつを見ると条件があてはまらなくもないけど……。

 ただ最後にチターナが言ってた。「考えてわかる物じゃない、感じるものだ」と。「好き好き好きってなるのよ」とも。


「パールおはよう」

「へっ? あっふようございます」

 おどろいた。これが胸キュンというやつだろうか?胸キュンでなく胸バクンだったけど。

「あっはは、パールどうした? 顔真っ赤にして」

 へ?真っ赤?

「ご主人様!私は今、顔が真っ赤なのですが?」

「うん、まるで告白された少女みたいな。うーん、スカートめくられた少女みたいな」

「ご主人様嫌らしいです!! 私はさっき激辛ラーメンというものを朝食にとっただけです!」

「なんだ? もう食べたの? ずるいなあ、というか早いなあ」

 寝ボケたセクハラご主人様はなんとかやり過ごせた。が、いま一番焦っているのは私自身に対してだ。チターナは恋する乙女はリンゴのように赤くなると言っていた。

 自分では頭が熱くなったようにしか思わないのになあ……

 それとチターナは恋しているか確かめるリトマス紙のような方法を教えてくれた。それをやってみるしかないかも……。


 ご主人様は私がそんな考え事をしているうちに一階のリビングで一人朝食の準備をしているようだ。急がなくちゃ、私も実は食べてないんだから。

「ご主人様! 私が作ります!」

「ん? いやいいよ。ハムエッグぐらい自分でできるから」

 ご主人様は寝間着のままで髪も整えず、寝癖のままフライパンを握っていた。普段は逆の立場だが……。

 朝の唯一の仕事を奪われてしまった私はテーブルの石についてフートにはあり得ない台詞を言ってみた。

「ご主人様……申し訳ないのですが卵追加で私の分もお願いできますか?」

「うぃっす」

 さすがに驚いたのか、普段聞かない言葉遣いでご主人様は承諾してくれた。一般の貴族なら私を追い出すか、厳罰を与えるだろう。

「パンも?」

「え? はい!お、お願いします」

急なさりげない質問に戸惑ってしまった。

「やっぱ、ラーメン食べてなかったんだね?」


「はっ!? バレましたか?」

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