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美しい季節 佐々木ともや
※この作品はフィクションです。実在する小説投稿サイトとは関係ありません。
※また、この回における彼視点でもあります。ご了承ください。
蝉の声がなりをひそめ、忙しすぎる夏が終わり、美しい季節が顔を出す。
これからの俺は、秋をとても好きになれそうだ。
たとえば誰かに皮肉を言われても、俺を好きだと言ってくれる人を見つけられた。
恥ずかしい告白もしたし、前の恋人を思い出したりもしたけれど。
美しい季節が、醜い自分を洗い流してくれる。
そんな風に新しい気持ちが鮮明に色づいてゆくから。
俺の頭の中にはいくつもの言葉が渦まいて、これから先の人生を照らしてくれる人とであえたこの軌跡を、一生大切にしたいと願う。
あわよくば、死がふたりをわかつまで。
それまでずっと、共に生きたい。
好きという言葉、それだけで幸せになれるから。
僕から俺に戻ることができたのは、その人と、その家族のみなさんのおかげだから。
震えるほどその人たちと共にありたい。
すべての傷をさらけ出し、もっとずっと醜かった頃をなつかしく思えるほどに。
だからもう、大丈夫。
ごめんね。たくさん悩ませて。
ありがとう。そばにいてくれて。
ねぇ、こんなことを書くために、小説投稿サイトを利用してもいいのかな?
俺は今、とても幸せです。




