5 魔物との闘い
ちょっと遅くなりました。楽しんでください。
おおおおおーーー!!!
今、私の目の前には、素晴らしい景色が広がっている。
雲ひとつない青空。
緑が生い茂る丘。
そして、その先には、街らしき、カラフルな風景があった。
その奥に、小さく見えたのは、王宮らしき、豪華な装飾が施された建物。
あー。やっと、あの暗いダンジョンから抜け出せた。
ここはきっと、主人公が最初に訪れるであろう、メインタウンなのかも。
よし。あの街へ向かおう。
だが、ここでひとつ、問題が生じていた。
ここ、崖でしたー。(笑)
普通に運動神経いい人は、ジャンプで降りれるくらいの高さだけど、なにせ私は、(自称) 学年で一番運動神経の悪い女子なのだ。
しかも、ブーツだし。
降りれるか!!
どうしようかと迷い、きついし座るかーと思い、座ったその時、
ああああああああああー
ゴロゴロゴロ・・・
私は足を滑らせて、自然に崖から落ちていた。
うん。そりゃあ痛てえわ。
フカフカだと思っていた芝生は案外固く、顔面を強打してしまった。
ドラゴンに飛ばされた時ぐらい痛い。
よし。今は、あの街を目指そ・・・
おううううえええええ!?
何かでかいのキターー(゜∀゜)ーー!!
視界の先に居たのは、見るからに10m越えの、でかすぎるドラゴンだった。
てか、でかいの次元はすでに通り越してると思う。
やべえ、超やべえ。
私は、何回か死にかけていた気がするのだが、その時に奇跡的に助かったため、たぶん、運を使い果たしてしまった。
もう、運悪く死ぬのか、運良く奇跡的に生きるのか、想像つかなくなってきたわ。
うん。こっち完全に見てますね。
どうか見逃してくれませんでしょうかーそうですかー駄目ですねーww
だいたい、何でこんな平和っぽい所にあなたが居るんでしょうかー。
何かよだれみたいなの出てるよー。
おまww可愛すぎかよww
さあ、どうでしょうかー食べますかーどうしますー
つーか、つぶらな瞳でこっち見んなしww
あ、何かきたわ。
小さく見える飛行物体は、こちらをめがけて飛んできた。
第二の魔物ですかー。
予想は大外れ。
悲劇のヒロインを救ってくれる、王子様的なある意味の魔物でした。
おー。
凄いですねー。
あざーす。
魔物は、第一の魔物に剣を振り下ろし、簡単に倒した。
あの巨体が一撃で倒れるとは・・・
あたりの岩やら木やらが、一瞬にして倒れる。
ほこりが・・・
これで、私がほこりアレルギーだったということを思いだした。
あ、こっち来たわ。
物語では、普通、素直に助けられるのだが、私はそうはいかんぞ。
私は、(自称)学年で唯一、女子力というものを知らない。
『女子力?何それおいしいの?』
などと言っているようなざまだ。
ここはわざと強がって、魔物の反応を見てみよう。
よーし。実験、実験。
魔物が近づいてきます。
私の目の前に来ました。
西洋的な顔立ちをしています。
ショタと言える年齢では無いが、ショタ&BL好きの私としては、かなり私得な気がする。
今、私に手を差し伸べました。
「大丈夫ですか。」
私には、今、二つの選択肢があります。
ツンデレ
➡ クール
このツラでツンデレは無いと、確信しました。
「結構です。」
魔物との第一声。
「そうですか。どこから来たのですか。」
<<私は、99ダメージを受けた。>>
くっそ。イケボで王子様口調とか、すっげえいいやつじゃねえか。完全私得だわ。
「もしかして、この地で代々語り継がれている、伝説の勇者様ですか!?」
やっべえ。HPあと1しかねえし。そんな深刻な質問すんなよ。
どうしよう。誤魔化すか・・・いや、言い訳が思いつかん。
もしかして、私の先祖達も、この地に来ていたのかも・・・
私は、パニックに陥り、ダラダラと冷や汗を掻いていた。
もう何か、生きている気がしなくなってきた。
これって、ガチ系でやべえ奴じゃね??
ドラゴンじゃなくて、ショック死かー・・・




