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先祖代々勇者です。  作者: ばなな
6/8

5 魔物との闘い

ちょっと遅くなりました。楽しんでください。

おおおおおーーー!!!


今、私の目の前には、素晴らしい景色が広がっている。

雲ひとつない青空。

緑が生い茂る丘。

そして、その先には、街らしき、カラフルな風景があった。

その奥に、小さく見えたのは、王宮らしき、豪華な装飾が施された建物。


あー。やっと、あの暗いダンジョンから抜け出せた。

ここはきっと、主人公が最初に訪れるであろう、メインタウンなのかも。

よし。あの街へ向かおう。


だが、ここでひとつ、問題が生じていた。


ここ、崖でしたー。(笑)


普通に運動神経いい人は、ジャンプで降りれるくらいの高さだけど、なにせ私は、(自称) 学年で一番運動神経の悪い女子なのだ。

しかも、ブーツだし。

降りれるか!!


どうしようかと迷い、きついし座るかーと思い、座ったその時、


ああああああああああー


ゴロゴロゴロ・・・


私は足を滑らせて、自然に崖から落ちていた。

うん。そりゃあ痛てえわ。

フカフカだと思っていた芝生は案外固く、顔面を強打してしまった。

ドラゴンに飛ばされた時ぐらい痛い。


よし。今は、あの街を目指そ・・・


おううううえええええ!?


何かでかいのキターー(゜∀゜)ーー!!


視界の先に居たのは、見るからに10m越えの、でかすぎるドラゴンだった。

てか、でかいの次元はすでに通り越してると思う。


やべえ、超やべえ。


私は、何回か死にかけていた気がするのだが、その時に奇跡的に助かったため、たぶん、運を使い果たしてしまった。

もう、運悪く死ぬのか、運良く奇跡的に生きるのか、想像つかなくなってきたわ。


うん。こっち完全に見てますね。

どうか見逃してくれませんでしょうかーそうですかー駄目ですねーww


だいたい、何でこんな平和っぽい所にあなたが居るんでしょうかー。


何かよだれみたいなの出てるよー。

おまww可愛すぎかよww


さあ、どうでしょうかー食べますかーどうしますー


つーか、つぶらな瞳でこっち見んなしww



あ、何かきたわ。


小さく見える飛行物体は、こちらをめがけて飛んできた。

第二の魔物ですかー。



予想は大外れ。

悲劇のヒロインを救ってくれる、王子様的なある意味の魔物でした。



おー。

凄いですねー。

あざーす。


魔物は、第一の魔物に剣を振り下ろし、簡単に倒した。

あの巨体が一撃で倒れるとは・・・


あたりの岩やら木やらが、一瞬にして倒れる。

ほこりが・・・

これで、私がほこりアレルギーだったということを思いだした。



あ、こっち来たわ。

物語では、普通、素直に助けられるのだが、私はそうはいかんぞ。

私は、(自称)学年で唯一、女子力というものを知らない。

『女子力?何それおいしいの?』

などと言っているようなざまだ。

ここはわざと強がって、魔物の反応を見てみよう。


よーし。実験、実験。


魔物が近づいてきます。

私の目の前に来ました。

西洋的な顔立ちをしています。

ショタと言える年齢では無いが、ショタ&BL好きの私としては、かなり私得な気がする。


今、私に手を差し伸べました。


「大丈夫ですか。」


私には、今、二つの選択肢があります。



ツンデレ

➡ クール


このツラでツンデレは無いと、確信しました。


「結構です。」


魔物との第一声。


「そうですか。どこから来たのですか。」


<<私は、99ダメージを受けた。>>


くっそ。イケボで王子様口調とか、すっげえいいやつじゃねえか。完全私得だわ。


「もしかして、この地で代々語り継がれている、伝説の勇者様ですか!?」


やっべえ。HPあと1しかねえし。そんな深刻な質問すんなよ。

どうしよう。誤魔化すか・・・いや、言い訳が思いつかん。

もしかして、私の先祖達も、この地に来ていたのかも・・・


私は、パニックに陥り、ダラダラと冷や汗を掻いていた。

もう何か、生きている気がしなくなってきた。

これって、ガチ系でやべえ奴じゃね??

ドラゴンじゃなくて、ショック死かー・・・




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