↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これは『勇者』と『魔王』の物語  作者: 東の雲
ルクス村編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
33/61

新たなる修行

 ジャカンへの旅を始めて5日が経ったころ。


 私とリガンは修行初日から続けてきた、マオさんに背を向けて、マオさんが何の属性の魔法を手のひらに具現化しているかを当てる修行を完璧にこなせるようになった。


「おぉー!もう100発100中だな!

そろそろこの修行も次の段階に入るか!?」


 めんどくさがりのジークからそんな提案があるなんて!?

 何か変な物でも食べたか??

 私とリガンは驚きの視線をジークに向けた。


「そんな目で見るなよ!俺はクリス達が強くなって欲しいと願っているんだぞ!!そうしたら俺がもっと楽できるからな」


 やはりそういう理由か…


 何はともあれ、新しいことを教えてもらえるのは嬉しいことだ。

 ここは素直に喜んでおいた。


「さて!新しい修行だけど、これは2人1組!

俺とクリス、マオちゃんとリガンで組もう。

この修行も簡単だ。

俺とマオちゃんが色んな属性の魔法を放つ。

クリスとリガンはそれを素手で受け止める。

それだけだ」


 魔法を素手で受け止める!?

 それってただ魔法をくらうだけの修行じゃ……


「さっそく始めるぞー!ほれっ!」


 ジークが直径15センチ程の炎の球体を私に放った。


 私はそれを両手で受け止めた。

 がその炎は私の両手に燃え移った。


「あつつつつっ!!!」


 両手を振って火を慌てて消す。

 ジークはそれを見てゲラゲラ笑っている。


 隣を見るとリガンはもっと悲惨だった。

 なにせ獣人で体中毛だらけなのだ。

 炎で腕の毛が燃え上がっていた。


「次行くぞ!ほれっ!」

今度は雷の球体を投げつけてきた。

当然私は感電した。


「次っ!!」

 ジークは次に氷塊を投げつけてくる。

 私は咄嗟に躱した。


「おいっ!避けるな!修行の意味がなくなるだろ!?」


「これに一体何の意味があるっていうんですか!!?」


「お前達は俺たちの戦いの何を見てきた??

世の中には魔法を使って戦うやつが山程いるってわかっただろ?

お前達みたいに魔法を使わないで接近戦しかできないやつは、遠距離からの魔法の格好の餌食だ。

魔法をくらう機会も多くなるだろう。

そのために少しでも魔法をくらうことに慣れておいた方がいい。

魔法耐性を身につける修行だ」


 ジークの言うシチュエーションは容易に想像ができた。


 確かにジークの言う通りかもしれない。

 魔法耐性…か。


「わかったか?」

 ジークが大きな声で言った。


「はい!!」

 思わず反射的に返事をしてしまった。


「よし!じゃあ続けるぞ!

ほれっ

ほれっ!

ほれっ!!」


 ジークは次々と魔法を出してきては、それをくらう私を見て、腹を抱えて笑っている。


 やっぱりこの修行、面白半分なんじゃないだろうか……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。