契約印
次の次ぐらいで第一章終わり!
第二章は急展開なのでご覧になられている方々!引き続き暇つぶしに見て頂からば嬉しく思います!
「そんな下劣な手でランス様に触れるのはやめてほしいですわ。」
「あら?焼いてらっしゃいますのね。可愛い事。ですが素敵な殿方が一人の女性だけというのはあまりに酷とは思いませんか?」
うんうん。異世界なんだから一夫多妻は賛成派の俺としては間違っているとは思‥
腕組みし頷いていると、シスカの鬼のような虚像をしながらの視線を感じる。
「あー首が凝ったなぁ!あ、この下のモヤモヤ手で風を作ってやるとフワっとなるよ!すげー!」
場の雰囲気関係なく無理のある言い訳をかます俺をみてプータンが引くような視線を向ける。
「気でもふれたかど?」
うっさいよそこ!!
だがこれでシスカは満足したようで視線をランスの方へと戻した。
いやマジで怖いから。
今でコレなら大きくなったらどうなんだ?
異世界の女の子はしっかりしておられる。
「先が思いやられるの。」
不意に耳元で囁くカルラの父カルバン。
ニタリとした表情で、不自然すぎる綿菓子みたいな髭を撫でるカルバン。
「若いとは良いものですな。」
ツルツル頭から二本の触覚をニュンニュンさせる宰相の子供ナ◯へイ。
どっからどう見ても子供が大人の真似事をしているようにしか見えん。
おっと、そんな事より今はランスだ。
ランスのほうへ再度視線を向ける。
「成る程。貴女が伝説の四刀というのは百歩譲って信じますわ。それからランス様が四刀に選ばれし人間だという事も納得します。ですが‥。貴女とだけは断固拒否いたしますの!」
ズビシと言い切るプリスに対し瑠璃丸は「それは無理。」と即答を返した。
「な!?」
あまりの即答に戸惑いを見せるプリス。
「何故ですの!?」
「もう既に先程、私の乳房を触れる事でランス様との契約は結ばれました。」
「な!?馬鹿なこと言わないでほしいですわ!そんな事で契約なんて結べてたまるものですか!」
そういうプリスに対して瑠璃丸は勝ち誇ったかのように自分の右薬指を見せる。
見れば、薬指の付け根にリングを付けているかのように綺麗な紋様が刻まれていた。
「なんですの?」
「ランス様の右手を」
瑠璃丸がそう言ったので一同の視線はランスの薬指に集まった。
「なっ!?何コレ!?」
驚くランスを見てパルルがはしゃぐ。
「あぁ!ニイちゃんの薬指にも同じ紋様がついてるぞぉ!」
「契約印か。」
プータンはこれを知っているようだ。
「そう。コレこそが愛の証。」
艶めかしい表情で頬を染め、薬指の付け根を舐め上げ、胸を腕で抱き上げる瑠璃丸。
エロいがその養子はまるで描かれた様な美さである。だが残念ながらやっている事は変態である。
ってか刀って契約印なんてものがつくの?
慌てて黒曜に目を向ける。
「なんじゃ?気づいておらんかったのか?ハルの耳後ろにも契約印はあるぞ。」
「うそ!?えっ!」
慌てて見ようとするも見えるわけが無い。
なのでこんな時の収納魔法だ。
家から拝借した手鏡で耳後を確認。
そこには確かに龍をモチーフにされた入れ墨みたいなのが刻まれていた。
「いつのまに!?」
「かかか!そう言えば説明しとらんかったのぉ」
「いやしとけよ!思ったよかカッコいいから許すけどね!」
「意外にも気に入ったかど!」
「ダサかったら許さないけどね。けど、ランスと契約印の場所が違うのはどうしてだ?」
「ただの嫌がらせじゃろうな。」
「え?」
「契約印は大体耳裏に刻まれるが、今回覚醒したきっかけで場所が選べるようになっておった。しかし瑠璃丸は嫉妬深い性格だったんじゃのぉ。」
こうして、強制的にランスは瑠璃丸の主となった。
「絶対に嫌ですの!!切って差し上げましょうか?」
「プリスこわーい!!」
それにしても瑠璃丸のあの胸は一度ハフハフしてみたいよなぁ。ランスいいなぁと少しだけおもっていると、
股間を下げて立つ子供ジジイ2人がいた。
「うーむ。いい!」「最高ですね!」
子供とはいえ、フェアリー族では立派な大人。
立つべき所は立つようだ。
俺は未だ反応しないが、何れそういった事件も起こりかねんから魔力かなんかで対策を練っておく必要があるかもしれないな。
そんなら事考えていると、
「今変な事考えてた?」
不意に言われてビクッとし、後ろを振り返るとカルラが立ちながら寝ていた。
ね、寝言?だよね?
〇〇
王と宰相に別れを告げ、時間も時間なので城に転移しようとするとパルルが俺の頭にしがみついていた。
「何をしている肉まん。」
「誰が肉まんだ!!?ってか肉まんて何だよ!!?」
この世界に肉まんは無いので伝わらない。
「なんでくっついてるの?」
「えぇ~。だってあの場所にいるのそろそろ飽きちまったしさぁ。それにハル達と一緒にいた方が何だか面白そうじゃん。」
ニカっと笑う肉まん。
「お前はあの場所にいる事が仕事じゃないのかど?」
「あぁ。それは大丈夫。代わりにやる奴頼んどいたから。」
「は?」と、首を傾げて王カルバンと宰相を見ると、カルバンの頭にもう一匹の太っちょ肉まんがいた。
そしてトンがったグラサンをつけてギターを持っている。
「いえーい!弟のタルルだぜベイベ!」
小さなギターをジャーンと無駄に流すタルルにカルラが懐かしむ様に歩み寄る。
「タルル!?‥久しぶり」
「おう!姫さん。風来からやっと俺!ビバ俺!!!!が帰ってきたぜぇい!今まで自由にやってきたからよ、兄貴と交代するのも兄弟孝行って奴だと思ってよ。だから気兼ねなく兄貴を連れてってやってくれよな。」
「タルル!」「兄貴!」と、ガシッとハグし合う肉まん兄弟。
何を見せられとるんだ俺は?
こうしてパルルと、瑠璃丸を新しく引き連れ城へと転移した。
〇〇〇〇。
残された王達。
「‥行ってしまったな。」
「えぇ。行ってしまわれました。」
「まったく。何十年ぶりに帰ってきたかと思えば、嵐のように去ってしまったわい。それに加えて四刀まで‥。まったくもっとワシも兄弟孝行じゃなく親孝行してほしいもんじゃよ。」
「何をおっしゃいます?しっかりとしているではないですか。あの身体の弱かったカルラ様が今や王国魔導騎士団長としての務めを果たしているのです。それに加えて、使徒を引き連れいずれは四刀の内の一振りを持つとまで予言されておられます。これ程誇らしい事はありませんよ。」
「確かにの。それに‥あんな美しい者を見せてもらったしの?」
「お!ムフフ。王もお好きですな。ここにはあの様な艶めかしさは存在しないうえ私!誠感動いたしました!」
「うむうむ!!やはりお前は分かってくれると信じておったぞ!!」
「王!」
「ジイヤ!」
ガシッと歓喜の涙を浮かべハグし合う二人をみてタルルはギターを弾く。
「作曲タルル。新たな旅立ちを見送るエロジジイ達のレイクイエム」
ジャジャーン!




