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記憶の修正

〇〇


「どうやら見れたようだの。」


「は、はい。」


 先の映像が目に焼き付いて離れない。


 背中が汗でぐっちょりと濡れている。


 何だったんだ彼奴は。死を絵に描いたような存在。


 その様子にプータンは首を傾げる。


「どうかしたどか?」


「え?」


「フォッホ。見れるのは瑠璃丸に触れた者だけだ。ほかの奴には見えてはおらぬよ。」


「何が見えたの?」


 シスカがそういった。


「あ、ああ。もしかしたら俺は‥」


 その様子に王も首を傾げる。


「どうした?魔石のありかは分かったであろう?確か記憶ではジーク様と話をしていた時に大樹の幹に封印すると言っておったであろ?

とは言っても長年探させたが出てこず見つからず終いだがな。」


「魔石‥。ここには無いですね。」


「何!?それはどう言うことだ?ワシの記憶では確かに。」


「その後の記憶は見てないんですか?」


「なっ!?あの後の記憶があったのか?そんな事、父にも聞いたことなど‥」


 どこからともなく声がする


「それについては私が説明いたしましょう。」


 その瞬間、瑠璃丸が輝き、形をかえていく。


「おお!!まさか本当に‥」


「四刀の‥形が変わる」


そして現れたのはエメラルドグリーンの長い髪を後ろで編み込み、色取り取りの花飾りをつけた綺麗で清楚な大人の女性だった。


「うぉ!!すっげぇ!美人!!」


肉まんは大はしゃぎだ。


シスカとカルラは目を丸くしている。


そして俺は‥


おいおいおいおいおいおーい!!マジかまじかマジかぁぁぁ!!?


 なんじゃあれぇ!!?


メロンがタップンタップンしておるではないかぁぁ!


一体何キロあるっていうんだい!?けしからん!ビショーーーーーにけしからん!!


 先程の緊張感は何処へやらと、目が飛び出そうになり、意識が違う方向へいきそうになっていた。


 だがいかんぞ俺!!今はそんなバカな事を言っている場合ではない!


深刻な映像をみせられたんだ!


 もっと緊張感を持て俺!


 だけど、片目だけ薄目を開きメロンを確認してしまう自分が情けないです!!


「お初にお目にかかります。私は伝説の四刀の内の一振り。瑠璃丸と申します。ハル様以後お見知り置きを。そして、久しいですね黒曜丸。」


「うぉ!やっぱりお主もか!!うむうむ!久しいのぉ!とは言ってもこうして話すのは始めてだがの。」


「えぇ。」と、嬉しそうに微笑む瑠璃丸はとても美しく、まるで女神の微笑みにも見えた。


そして思わず黒曜丸を見る俺。


「なんじゃ?我の美しさに目がくらんだか?」


残念だ。ひじょーに残念だ。


「黙ってれば綺麗なのにな。」


「な!?ハルよ心の声が漏れておるぞ!!!」


「えっ?気のせいじゃない?」


ニッコリ笑顔で流して瑠璃丸に再度視線を向ける。

メロンに目が行かないように真っ直ぐ目を見てだ!!


それから瑠璃丸は記憶についての説明をしてくれた。


「恐らく、記憶の改善が行われたという説が一番近しいかと思われます。」


「根拠は?」


「あの記憶の映像はカルメン様に私がお使いしていた時の記憶。つまり私を通じて見せる事ができた記憶です。ですが、何故か今の今までハル様に見せた最後の映像の記憶を失っていました。」


「何故今になって?」


「それはハル様な魔力の影響かと思われます。」


「そうか。黒曜丸の時みたいに俺の魔力で覚醒し封印の枷が外れたのか。」


 くぅ。できればあんなの見たくなかったなぁ。


 俺あんなのと戦わなきゃいけないの?前世の母さんめちゃくちゃすぎ。


 思わず涙がでてきそうです。


 頭上を見上げているとカルラが近づいてきて俺の服をチョンチョンする。


「ハル‥どんな記憶を見たの」


「えーと。世界の終わり?なんちゃって。」


 言ってもよかったが、何をどう説明すればいいのか?また場の空気を重くするだろうという感情が行き交い話を誤魔化した。


 また一度父さんとレイドクス王に相談した方がいいかもしれない。


俺は話を逸らすように瑠璃丸に目をむける。


「瑠璃丸のおかげで貴重な情報を手に入れれたよ。ありがとう。」


 そう言って握手を求めると、瑠璃丸もニッコリと俺の手を握った。


「ふふ。光栄至極でございます。所でハル様に私からお願いがあります。」


「お願い?」


「はい。私もハル様と同行する事を許可くださいませ。誠に勝手ながらであり失礼しましたがハル様の魔力を通じ、私の能力で記憶を少し拝借させて頂きました。ハル様と私の最終目的は同じと思われます。」


 瑠璃丸は真っ直ぐと俺の目を見つめ真剣な表情をしている。


 別に断る理由もない。それに


「元々そのつもりで来たんだ。よろしく頼むよ瑠璃丸。」


「有難き幸せ」


 瑠璃丸は深く頭を下げると、再度俺の目を真っ直ぐ見つめる瑠璃丸。


「では、改めましてまずはハル様の眷属をご紹介下さいませ。ハル様は黒曜をお待ち、ならば私は志しを同じくする眷属の刀となりましょう。刀は持ち主あってこそですので、出来ればハル様よりもやや年上の美少年の眷属を紹介して頂けないですか?」


「はい?」


疑問が浮かび上がる発言に首を傾げて瑠璃丸を見上げると、瑠璃丸は頬を赤く染め上げ何故か俺の手を両手でサスっていた。


そして「はぁ‥はぁ‥」と艶めかしい小さな吐息をはいている。


あかーん!!


 手を慌てて離そうとするとガシッと掴まれ逃れられなかった。


「あ、あの離してもらえませんか?」


「ダメです!ハル様に注ぎ込まれたエネルギーの余韻にまだ浸りたいのです!」


 目の中にハートマークを作り俺に迫る瑠璃丸。


 め、目がやべぇ!真面だと思ったけど違ったぁ!!けど‥


「ハ、ル、さ、ま」


 ゴゴーン!と脳天に、雷が貫いた気がした。


 あかん!こいつはいかん!!エロすぎる!危く自分を見失いかけるのを首を振る。


 幸いにも俺の身体は幼児。


 それ故に息子が反応を示さなかったのが救いだ。


 見た目とは真逆でかなりのショタコン系か!ってか本当にこの世界真面な奴と出会う確率少なすぎません!?


 手を離してもらえずパニック状態になっている俺をシスカが物申すように俺を引き離してくれました。


「ちょっと!離しなさいよ!」


シスカは瑠璃丸を威嚇するように睨みつける。


「ふふ。可愛いお嬢さん。」


見事な双丘を自慢げに披露する瑠璃丸。


「ぐぬぬ。」と歯をくいしばるシスカは「ハル!見ちゃダメよ!毒よ!あれは毒なの!!」と俺の肩をグイングインと振り回し始める。


「わ、わかったよ。」と頷き目を逸らそうとすると、瑠璃丸は急に乳を無造作に持ち上げタユン、タユン、とさせ始めた。


「ハル様。これからはいつでも‥」ポッ


おぉ!!


平常心の表情を作っていたつもりだったが、鼻の下が伸びていたのであろう。シスカがそれに気づく。


「不潔!!!」


ベシッ!!


「ぶべっ!!」


ってかこのシュチュエーションってこの歳でやるものですか?


頬が熱い!


〇〇



「で、とりあえず瑠璃丸を扱えそうな奴を紹介してほしいわけね。」


「はい。何度も申しますが刀は持ち主あってこそ。これからはハル様の眷属にお使えしたいと思います。本来ならハル様のお側で抱きしめて、添い寝して、あんな事やこんな事をして差し上げたいのですが‥」


うっ。マジか!何をしてくれるっていうんだい!!是非とも!と想像を膨らませようとした所で背後からの殺気に気づき咳払いする俺。


 いやー。「オッホン」シスカさんがいてくれて助かります!


 自分1人だと、この変態の相手は難しいかもです!だって僕男の子だもん!!


 そんな心境はさておき、瑠璃丸のその申し出に名乗りを上げたのはカルラだった。


「私では‥ダメ?」


「それは無理です。」


 キッパリと断る瑠璃丸。

 

 え?さっきと態度がちがくね!?


「何故?」


 カルラは食いつくように問いかける。


 だが瑠璃丸の反応は変わらずで首をふる。


「理由を聞かせてもらっても?」


「理由は簡単です。

確かにカルラ様はすでにハル様の眷属となり得るまでの力を持っているようですが、そもそも私の能力との相性がよくありません。それに加えて私は美少年のショタ!が好きなのです。」


 ハッキリいいましたね。私は変態ですと!


その自信満々な瑠璃丸の発言に皆が残念な表情を浮かべる中、カルラは妙なまでに素直に「そう‥なら仕方ない」と諦めた。


「いいの?」


「相性が悪いなら仕方ない。なら‥次を探せばいい。」


「た、たしかにそうだけど。」


「しかし、困ったな。ハル殿、眷属とやらに心辺りは?」


カルバンが俺に尋ねる。


「ん~」と俺が思い悩むと、プーたんがアイディアをだす。


「ランスでいいんじゃねぇかど?」


「それだ!!」

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