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エピローグ 第一章 異世界へようこそ

「この二人はどちらさんですか?」

「私も知らない子たちだねー」

「数日前に来た親戚の娘達だ。二人共、自己紹介を」

「はじめまして!私はシエル!シエル・モンド!」

「はじめましてハルさん。ユナさん。私は姉のジル・モンドと言います」

そっくりさんなんで、双子の様である。

シエルはショートで元気印。

ジルはポニーテールの、しっかり者のお姉さんという雰囲気。

「はじめまして!二人はよぅ似てますが、双子ですか?」

「いえ、実家にもう一人いるんですよ」

「もう一人はシャルっていって、私達三つ子なの!私は三女!」

「「まさかの三つ子さんですか!」」

ハルとユナがハモる。

色々聞くと、ユナの一つ下で16歳らしい。

次女のシャルが病気にかかったため、特別な薬草を取るために、世界樹を目指したそうだが、資金が足りず、親戚のおっちゃんのとこに寄ったらしい。

「そんなわけで、昨日の様子だと、にぃちゃんとこだと稼げそうだから、ちょいと使ってやってもらえないかな?」

なるほどなー。

確かに人手があれば、昨日より効率よく稼ぐことも出来る。

お金が早急に必要なこと。

世界樹を目指すなら、一緒に行く人がいると心強い。

今後移動先で稼ぐことも考えると、行く先々で人を新しく雇うよりは絶対いい。

自分も目指してることを話、世界樹までの同行を頼めるならと話すと、二つ返事で快諾してくれた。

とりあえず今月は資金調達や物資の調達。

その他仕事のことなどを話、狩りへ向かう。

ユナには人手が入るから、手伝いは大丈夫と話したが、本人が一緒に行くと言い張るので、申し訳ないと思いつつ、同行してもらった。

基本生け捕りでと話し、ジルとシエルの狩りの腕を見せてもらった。

シエルは短めの双剣装備で、基本風魔法と火魔法による、スピードとパワーを増強し、インファイトが得意な様だ。

双剣は見ると、どちらかというとクナイを少し大きくした感じである。

ジルは木製の杖に透明な宝石が埋め込まれたワンドを装備している。 

補助魔法や回復魔法、状態異常を付与したり、行動阻害使ったりと、完全に後衛タイプの様だ。

土魔法で植物を操り、蔦で敵を絡めたところを、ジルが畳み掛ける。

なかなかのコンビネーションである。

行動阻害を使い、どんどんと捕獲していく。

捕まえた獲物からどんどんとハルが血抜きをし、一角兎は毛を剥ぎ取る。

少し気になったので、ユナにも捌き方を教えて見る。

活け〆をした後であれば、ユナが解体しても、ドロップアイテムに変わることはなかった。

つまり〆る作業のみハルがすれば、その段階でこの世界の理から外れるのである。

わかればみんなでドンドン作業を進める。

ある程度狩ったあと、ハルはシエルと戻り、残りの仕込みに入る。

ユナとジルには狩りの続きと、茸などの採取をお願いした。

シエルとジルは、ユナの家の位置を知らなかったためである。

今回は人手も増えたので、焼鳥だけでなく、茸スープとスパイシー唐揚げも用意した。

先日の3倍程度の売上であったが、人数の少ないこの町である。

売れる数にも限界はある。

ただし、行商人が来るときは、近隣の町や村からも、ここに人がやってくる。

そのときはやはりかなりの稼ぎ時である。

ハルは行商人に、バングルのストレージ機能の強化や、新しい魔法の取得。その他食材の購入などを行ったので、目標金額に届いたのは開店から二ヶ月後のことである。

町の人には行かないでくれと多数言われたが、こればかりは仕方がない。

ユナともお別れである。

「案外長いことお世話なってもうたね!ホンマに助かったわ!何か最後に恩返ししたいんやけど、何か出来ることあるかな?」

「いえいえ!こちらも楽しかったですし!そーですねー…ずっと考えてたんだけど、私もハル達と一緒に行っていいかな?」

「えっ!?って、この家とかあるし、大丈夫なん?」

「そこはハルのバングルに入れれるでしょ?それに、ちゃんとした食事が、なくなるのは辛いし…それに…」

それにの後は聞き取れなかったが、確かに胃袋掴まれると、人は弱いと思う。

「ほんならまた暫く、ユナにお世話んなりますか!」

「こちらこそよろしく!」

こうして町を出たハル達である。


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