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3-2 ホームステイ

「おい、乃愛。どう言うことだ?」

「何が?」

「何が?じゃねぇよ。どうしてお前が俺ん家にホームステイするんだよ」

「えっ!?ここって祐太ん家なの?」


 どうやら乃愛も今初めて知ったらしい。これ以上こいつに説明を求めるのは無駄だな。それじゃあ……


「涼葉ただいま~。とりあえず今すぐ来い」


 俺が呼ぶとすぐに涼葉はキッチンから出てきた。手にはスマホを持っている。誰かと通話中だったのだろうか。


「もう何?今忙しいんだけど」

「とりあえずこれを説明してくれ」


 と、俺は乃愛を指差し説明を促す。


「はい、これ」


 涼葉は質問に答えることなく持っていたのスマホを俺に手渡した。通話相手に聞けってことか?


「もしもし」


 俺はとりあえず電話の主を確認する。


『あら、その声は祐ちゃん?久しぶりね』

「母さん!?」

『はーい、お母さんですよー』


 元気そうで何よりだ。それより涼葉がこれを渡してきたということは母さんは事情を知っているってことか?


「聞いてないぞ。乃愛が家でホームステイなんて」

「そうでしょうね。言ってないもの」


 俺の母さんはいつもマイペースだ。いい加減少しは直してほしいところである。


「何でもいいから説明してくれ」

「説明もなにも今日から乃愛ちゃんが、ホームステイで家に住むことになりました。以上」

「わかった、もういい。今日じゃなくていいから家に帰ってきてくれ。直接話そう」

『それは無理ね。今イギリスだもの』


 えー、国内って聞いてたんですけど、いつの間に海外に言ってるのあんたら。


「なぁ乃愛。お前の両親は今どこに?」

「イギリスに残ってると思うけど」


 はいはい。全部理解しましたよ。つまりこういうことだろ?


「母さん……今そこに乃愛の親いるだろ」

『よくわかったわね。じゃあもう説明は要らないかしら?』

「あぁ、もういいよ」


 そういい残して俺は涼葉にスマホを返した。


「え~と私もよくわかってないんだけどお母さんなんだって?」

「多分向こうで乃愛の親と母さんが話し合った末こうなった」

「ふ~ん。よくわかんないけど、そういうことならこれからよろしくね乃愛ちゃん」


 ということで、乃愛がパーティーに加わった。

 普段の乃愛ならこう言うとき嬉しそうにするもんだがどういうわけか浮かない顔をしている。


「どうしたんだ?」

「あ、いや、夏音に悪いなぁと……」


 こいつ意外とそういうの考えられるんだな。ちょっと見直したかもしれない。

 何か思い付いたのか涼葉はわざとらしく話しだす。


「そーだよねー。夏音さん。祐兄のこと好きだもんねぇ。祐兄どうしよっか」

「どうしよっかって言われてもなぁ」

「いっそのこと夏音さんもここに呼んじゃう?」


 そういうわけにもいかなくないか?俺は構わんがむこうの親の意見もあるだろうし……


 どうしたものかと考えていると再び涼葉が「はい」とスマホを渡して来た。まさか、直接本人に頼めと?


『もしもし涼葉ちゃん?』


 あー、やっぱり夏音だ。


「夏音か?すまん俺だ」

『ひぇっ?!祐太くん??どうしたの?』


 いくらなんでも驚きすぎだろ。いや、俺も急だったけど。


「え~と。かくかくしかじかでな」


 と、軽く夏音に説明すると電話の奥でうっすら会話が聞こえてきた。


『ってわけで。……かな?……本当?うん、……がとう』


 途切れ途切れではあったがなんとなく理解した。

 とりあえず感想を言おう。夏音の親、軽くね?


「え~と。なんか大丈夫そうだな……どうする?」

『私もお邪魔していいのかな?』

「え?あ、あぁ、もちろん?」


 はい、また一人我が家のパーティーが増えました。いいのか?これで……

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