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数多の同時攻撃!相手は死ぬ!

「…敵…いる?…自動…閉鎖…怪しい…」

 確かに誰かが監視してるとか?

『可能性はあるな。何せ脱獄不可能ダンジョンなんだろう?逆に何かしらの意図が絡んでいると考えた方が良いな。』

 その意図って一体何よ?閉じ込めて殺すだけが意図ならただのサイコパスよ?

『さあな。とにかく進んで見るしか手はないだろ。で、問題は何が目的なのかもはっきりしていないということだな。』

 魔人の素の回収だと思っているんだけど、それがない可能性のあるのよね。今までだって怪しいから乗り込んだだけというものを結構あったし。

『そう考えるとお前の両親はある意味魔人よりタチが悪いかもな。』

 お父様やお母様も魔人調査しているしいつもこんな感じよ?関わったことも結構あったし。

『お陰で我はお前を手に入れたわけだが。』

 はぁ、どうしてこうなっちゃったのかしら!私は伯爵令嬢としてゆっくり暮らしたかったのに!

『偉いは偉いで大変だと思うがな。』


「ダメだ。閉じた扉はビクともしねえ。」

“おそらく無駄。そのハンマーが摩耗する”

『灯りは大丈夫か?出口が閉じて一気に暗くなったが。』

 毎度恒例ランタンは持って来てるわよ。エナは攻撃魔法しか使えないからね。後、地味にシャロルも懐中電灯を持って来ているみたいよ?

「けどよ…。」

「…直感…開け閉めする…奴…いる…潰す…」

「見かけによらず怖いことをおっしゃるアンドロイドですわ。」

「…戦闘魔法アンドロイド…忘れる…いけない…」

「少女型に作られた理由が聞きたいですわ。」

「…知らない…潜伏用…趣味…他…」

“先へ行こう。話していても始まらない”

「そうだな。俺の心が壊れねえうちに行っちまおうぜ?」

「相変わらず根性がありませんわ。」

「うるせえ!」


「また扉ですわ。」

「引っ張っても押しても開かねえな。壊すか?」

 どう思う?

『見たところだが、別に何かしらの仕掛けがあるとは到底思えないな。適当に攻撃していればなんとかなりそうだが?』

 別にそれでも良いけど、武器が摩耗するわ。それで本当に強い敵が出て来たら対処出来なくなる。

『なら我を使うか?多少であれば我は平気だが?』

 じゃあ任せるわ。

「…分析完了…開け方…判明…」

 え?

『我を使うまでもなかったか。もう少し頭を使ったらどうだ?』

 壊すために貴方を推薦したのは誰かしら?


「本当ですの?どのように開けるのか聞きたいですわ。」

「物理的とか言わないよな?」

「…上下…動く…それだけ…」

「あ?上下だと?…てマジかよ。シャッターかこれは?」

「違うと思いますわ?石で出来ていますわ。」

「そういう意味じゃねえよ。」

『このような仕掛けがあるのか?まあ、今回は簡易的で助かったな。』

 簡易的より紛らわしいが筋よ。誰よこんなもの作ったの。…って、石の割に軽いわね?どういう素材かしら?

「では先に向かい…やめておきますわ。」

「あ?」

「扉の向こう色々うじゃうじゃいましたわ!敵ですわ!」

「おいマジかよ!こっちしか道ねえぞ?強行突破は雑魚じゃなきゃやらねえぞ?」

「…数…暴力…得意…潰す…」

「ですので、その見かけでその物騒な発言は何とかしてくださいまし。」

『とにかく行って見なきゃわからんだろ。数となると、あからさまにアンドロイドの方が強そうだが。』

 そうね。この鉱山がぶっ壊れなきゃだけど。

“行こう。エナを先頭にして”

「かしこまりましたわ。」

「おう、わかったぜ。」

「…興味…無し…」


「何じゃこりゃ。変なのがプカプカ浮いてるぜ?」

「…大小…様々…」

『団子みたいなのと、あれは何だ?地面からなんか生えている感じか?』

 よくわからないわ。ただ、生えているのは、形は竹の子見たいとはいえ、明らかに人間の風格があるわね。

『人間が魔人化したかはわからんぞ?ここは魔族の土地の近傍だ。もしかしたら、魔族がここに入り込み帰らぬ者になった末路かもしれん。』

 うわ…ってことはゾンビ?

『ゾンビではないだろうな。あれは死体が動く物だ。生き物に取り付き化け物化したものとは訳が違う。魔人と判断した方が良いだろう。』

 じゃあ、あれを潰せば任務完了?

『あの程度の微弱さじゃ、倒したところで魔人の素が手に入るとは思えんがな。それに脱出はどうなっている。』

 あー、全然解決していないじゃない。


「…サクラ様…指示待ち…」

「サクラ様?どういたしますの?不意をつけたようですのでまだ襲撃はありませんが、襲われたら多勢に無勢ですわ。」

「不意打ちで対処出来るか?」

“エナ?襲撃して。念の為”

「…心得た…全員…退がる…詠唱…開始…」


「エナさん特有の多数魔法攻撃ですわ。」

「火球、水球、土球、電球…毎度恒例何でもありだな。とはいえ、各々そんな威力なかっただろ。大体数百個ぶつけて漸く学校の的が壊せた感じだったよな。」

「ですわ。まあ、現状あの的自体がかなり頑丈ですので、ある程度傷を付けれれば十分評価は頂けますわ。」

『そんなもんなのか?』

 あくまであれは、練習だからね。実質当てることを目的にしているわよ。魔術師って結構ちゃんと魔力をコントロールしないと目的の場所にすら魔法が届かないらしいわ。私は魔法が使えないからよくわからないけど。

『で、一応聞くが…エナの攻撃は刺さるのか?』

 学校の威力じゃあまり意味ないでしょうね。各々が弱くては沢山打てても意味がないし。ただ、リミッター解除したら話は別よ?個々の球が既にそこらの魔法より威力が高い上、数百個の同時攻撃。相手は死ぬ。


 チュドーン!


「す、すげぇ…」

「し、信じられませんわ。エナさんが隠していた魔法がこんなに強いとは思っていませんでしたわ。一度アマミさんと戦っていただきたいぐらいですわ。」

『やはり、この娘が言うアマミとやらの強さが非常に気になるな。』

 クラスに一緒にいるんだからそんな気にするような者じゃないでしょ。それに、彼女ちょっと特別扱いよ?第一攻撃魔法に関しては一切打てないと聞いているわ。

「残飯処理は俺に任せろ。」

「私だって負けていられませんわ!」

 暑いです。暑すぎます。どうなっているんですか。

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