魔人だけど戦うのは好きではないです
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『意外に彼奴らの攻撃も刺さっているじゃないか。連れてきて良かったのでは?』
そうね。エナの攻撃数発で敵が蒸発していたあたり個々は強くなさそうね。強いて数の暴力だったらエナには勝てないし。
『奴らの攻撃は一体なんだ?』
見たところ、球体の方は小規模の炎か氷の遠隔魔法、竹の子みたいなのは殴りにかかってるわね。ただ、威力は気を付けた方がいいかも。どちらの攻撃も壁やら地面やらを抉ってるわ。
『傍観していて大丈夫なのか?』
無理よ!私は魔人で漸く戦えるのよ?学校じゃ落ちこぼれなんだから。足手まといにしかならないわ。
『我を使えば良いではないか。』
あのねえ。こんな雑魚に魔人の力ガチで使って下手に環境壊したらどうなるの?全部潰れるわよ?私が戦うのは最終手段。
『お前、そう言って大抵はエナに全部任せてきたよな。』
私は伯爵令嬢!エナみたいな戦闘兵器じゃないの!
『我は出来ればもう少し好戦的な奴と組みたかったな。』
え?離れてくれるの?
『諦めろ。お前が死なない限りこの縁は切れぬ。』
ぐぬぬ…。
「はぁはぁ…一通り片付けましたわ。大分魔力を使いましたわ。」
「あーダメだ。シャロル様はすげえな。そんな魔法の火力をぶり巻いていたら普通倒れるぜ?」
「私は常に修行の身ですわ!アマミさんに勝つためにはこれでは足りませんわ。」
「…サクラ様…雑魚…一掃…完了…」
“ありがとう。一休憩入れましょう”
『貴族の娘か。仕切るのは好きだな。』
うるさい!
「おい、なんか変な音が聞こえないか?」
「先程から聞こえていますわ。ゴンペイさんのお腹だと思っていましたわ。」
「おいおい。おりゃあんな低い音出さねえよ。」
『見たところ、あの壁の奥側か?』
そうみたいだけど、壁を乗り越えたり破壊するはなしよ?
「…ダンジョン…胡椒味…道…作る…」
違う。作るんじゃなくて探すよ!暴力的なことしないで。
『何度も言っているがお前の声は届いていないぞ。』
わかってるわよ!
“一休憩終わったら、あの音の原因究明に行きましょう”
「大丈夫か?さっきの奴は数だげだったがそれでもシャロル様やエナがいなかったらかなりやばかったぜ?」
「…ゴンペイ…ハンマー攻撃…あまり…効果無…」
『意外に物理攻撃には耐性があるのかもな。』
魔人ってそっち系ゴキブリだからね。まあ、それでも刺さるとは思うけど。ただ、あのプカプカ浮いた丸っこいのも竹の子もスライムみたいに柔らかそうだったから却って受け流されていた可能性があるわね。
『魔人にも耐久弱い奴がいるじゃないか。』
まあ、否定はしないわよ。例外がいることは体験済みよ。
『特にお前とかな』
私は伯爵令嬢です!魔人じゃありません!
『さっき認めてたよな。』
いちいちうるさい!好きでなったんじゃないんだ!
「休憩お仕舞いですわ。出発ですわ!」
「で?音は聞こえるが何処にいけばいいんだ?一方通行だぞ?」
まあ、道筋に行くしか無いでしょうね。
『そうだな。』
「階段ですわ。」
登るのかしら?
「しっかし高えな。てか、どんどん音源がら遠ざかってね?」
一方通行だから自ずとそうなるわね。
「…迷宮入り…面倒…破壊…要望…」
『いつも思うが、このアンドロイドはダンジョン攻略には向いていないと思うぞ?』
いつもそうだから気にしていないわ。ただ、ガチで破壊されると崩れかねないから止めて欲しいのよね。
「破壊した方が早えなら壊しちゃいけねえのか?サクラ様?」
“あまり推奨しないわ。崩れたら全滅よ?”
「普段からよくお二人はこのようなダンジョンに向かわれるのですの?サクラ様のご両親様の話的にそのように聞こえますわ。」
「…行く時…ある…今回…初…今回…ダンジョン…複雑…」
「そうなのか?」
確かに結構複雑よね。普段なら既に奥地到着していても良い頃ね。
『そうだな。さっきの階段と言い昇り降りが結構ある。敵もちょこちょこ湧いているしな。』
ある意味、今回仲間を考慮して私があまり手を出していないのがいけないのかしら?
『どうだかな。ただ、やけに敵が多いのは間違いない。とりわけ、同種が多い。仮に魔人の素を採取出来る程度の奴が現れた場合、こやつらに似た強力なモンスターな可能性があるな。』
“時間掛かっている”
「あれは何ですの?」
「橋か?ただ、橋自体が上の方を向いていて先に繋がっていないな。」
「…橋…紐…支えられている…」
『紐自体が橋の片方を持ち上げているのか。その紐を切れば通れるようになりそうだな。』
“紐切りたい。誰か切れない?”
「うんにゃ?意外に硬いな。」
「ハンマーは叩くものですわ。切るものではありませんわ。」
「魔法では切ることが出来無いのか?」
「やってみますわ。詠唱しますので少々お待ちくださいまし。」
「ダメですわ。切る事が出来ませんわ。」
「…エナ…やる?…橋…壊れる…知らない…」
貴女のは範囲攻撃じゃない!全部なくなっちゃうわよ?
『一般的に考えて剣を持っているお前が最良な気がするのは間違いか?』
う、うるさい!最終手段でもない限り使いたくないのよ!
“私がやる。離れて”
「う…やはり、サクラ様から放たれる黒のオーラには抵抗がありますわ。」
ニヤ?
ザシュ。ドン。
ふう。意外に簡単に切れたわね。
『我を舐めるな。』
別にそんなこと思っていないわよ。にしても、貴方を使うたびに魔人化するのは嫌ね。剣を抜くだけならどうにかならないの?
『諦めろ。何なら、他の剣も持つというのはどうだ?我を使いたい時だけ抜けるようになるぞ?』
だから、私は伯爵令嬢であって冒険者とかじゃないの!そんな武器絶対持たないからね!
『であれば、諦めるんだな。』
ぐぬぬ…
現状は会話縛りの小説にしています。縛りに飽きたら書き方を変えるかもしれません。現状、以下の小説も記載しております。良かったらそちらもよろしくお願いします。
https://ncode.syosetu.com/n7985fq/




