7.卒業
その後の学園生活も、ウェンディやエミリーと楽しく過ごした。
他の女子とも、恋の相談や便秘解消、ニキビケアなどで頼りにされるようになった。
入学したての頃のぼっちが嘘みたいだよ。
『友達たくさん作る計画』は無事完了しました!
王宮魔術師をめざして、勉強も頑張りました。褒めて!褒めて!
なんと卒業時には学年一位になったの!
面倒くさいカールは、相変わらず絡んでくるけれど、前よりましになったみたい。
首位争いをしているうちに、相手のことを認めるようになったとか?
今は卒業式のあとのパーティの最中だ。
ウェンディは、あのあとお付き合いし始めたオスカー君と、エミリーは婚約者と、参加している。
私は?今後に期待して!
王宮魔術師になれたので、王宮で素敵な出会いがあるかもしれないし。
お世話になった先生たちにご挨拶もしたし、ウェンディやエミリーとは、「時々会おうね」って約束もした。
ちょっと一人で思い出に浸っていると、ふと隣に誰かが立っていた。
げげっ、カールだ。
最後まで絡んでこないでよね?
私は、感慨にふけっているんだから。
「君とは、最初は......いろいろあったが、途中からは良きライバルとして、お互い切磋琢磨できた。感謝している。......君のことは認めているんだ。今後の私の活躍もどうか見ていてほしい。」
ニヤリと笑って去っていく。
はぁー。そうですか。
私は絡まれて大変迷惑しましたよ。
......とは、言わない。
大人なので、心の中でだけ言っておく。
いろいろあった学園も名残惜しいが、来月からは私も王宮魔術師だ。
仕事、頑張ろう!
初出勤の日、私は腰を抜かすほど驚いた。
カールも王宮魔術師になっていたのだ。
あのニヤリは、これか!
「私もなんとか繰り上がりで王宮魔術師になれたんだ。
黙っておいて驚かそうと思ってね。これからもよろしく。」
カールとの腐れ縁は、まだ続くのか......。
面倒くさい......。
それでも、めげないよ!
天才魔術師プリシラ・メルヴィルの活躍は、まだまだこれからなんだから!




