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7/26-事故にご注意

VRパートには入りました……よ?

プロットとかないんです許してください。





勝てなかったよ……。



結局抑えられて撫で回されました。



拍を振り解き、帰らせるのに時間を使った結果、お昼ご飯を早めに食べ終わったのに、12時半を回っていた。



急いで洗い物を終わらせ、VR機器を置いている部屋に入る。

 6畳のへやの一角にある機械の群れと、それと一体化したベット。

 そのすぐ近くにある机の上のパソコンからはコードが伸びて、ベットから生えてるような機械と繋がってる。




ベットも含めてVR機器だから、結構でかい。

 VR機器は、大型が基本だ。

 小型のもあるけど、同じ性能なら何故か大型の方が安い。

 販売元がネクサスなので、謎技術として世間には認知されてる。

 ネクサスはVRゲームの技術を公開しても、それを使うVR機器の情報は公開しなかった。




ベットに寝転がって手足に機械を取り付け、頭と足を所定の位置に置く。

 頭にクッションが当たる感覚とともに後頭部から耳の辺りまで機械に覆われる。

 足はベットから生えたフレームで動かないように軽く固定される。



頭の上にある仮面みたいなのを顔につけると、顔から耳までを覆われる。

 起動ボタンを押して、目を閉じ、手を決められた場所に置いたら準備完了。



少しの浮遊感とともに手足が自由になった感じがする。



風が気持ちいい。

 寝転がったまま左右にゴロゴロと転がって地面の感触を楽しむ。

 次いで目を開け、体を起こすと、見慣れた一面の草原が広がっていた。

 空には雲がうかんでて、大地は青々としていて、風が雲も草も流して、揺らしてる。



“ホーム“、“待機場所“、呼び方の色々あるそこは、各々で自由にカスタマイズできる。

 自由度も高くて、大地は僕みたいな草原から、荒野、雪原など様々ある。

 家なんかも置けて、ベットを作って、目覚める場所をベットの上に設定することもできる。



僕はあんまり自由に行動すると拍に怒られるから、デフォルト設定でも、広々としたこの草原が結構お気に入りだったりする。



もっとゴロゴロしてたいけど、時間もないし準備に取り掛かる。



「メニューオープン。コール:アルターテイル。」



音声操作でメニュー画面の呼び出し、アルターテイルのデータを表示させる。

 思考操作もあるけど、気が散ると画面がめちゃくちゃになるから、操作は音声でやるようにしてる。



「時刻表示。………スタートアップ:アルターテイル。」



59の数字が00に変わるのを確認してすぐにアルターテイルを起動する。



僕を中心に草原が消えていく。

 草と土が消えて、雲も空も消えていく。



数瞬後、今度は僕を中心に世界が作られていく。

 広い室内に、所狭しと並べられた本の詰まった本棚。

 目の前直線上に本棚はないのに突き当たりも見えない、巨大な図書館。

 少し先に丸テーブルと椅子が2つあるのが見えた。



それにしても、いきなり放置とは。

 流石ネクサス、レベルが違っ「こんにちは。」ガシっ



「ふぅにゃぁあ!」



ゴリュッ!!

「げふぅぅッ!」



「あっ……。」



急に肩を掴まれて、びっくりして目を閉じて右手を握り、体を捻りながら右手をしならせて、振り返りながら右手の甲を振り抜く。

 途中で何かを殴る感触がして、目を開ける。



「けほっ、こほっ!」



お腹を押さえてうずくまってる女の人が居た。

 長い黒髪が床につくのも気にしていない。



「……ごめんなさい。」



びっくりしたからって人を殴るのはダメだよね。

 反省します。

 ちなみに動き方は拍に教えてもらいました。



「えほっ、いえ、大丈夫よ。こちらこそ急に声を掛けてごめんなさいね。」



この人良い人だ(確信)

 まだお腹は押さえてるけど、女性は顔を上げてにっこりと微笑んでいる。

 いきなり殴ってきた人を笑顔で許すなんて聖人なの?



ただ一つ気になるのは目だ。

 前髪が目よりも下まであるからか、目を細めているからか、目を見ているはずなのに目が合ってる気がしない。



「ふぅ…。さて、まず遅れてしまってごめんなさいね。みんな一斉に来るものだから、少し手間取ってしまったの。」



女性は立ち上がりながらそう言う。

 感触的に5分はダメかなと思ったけど、もう大丈夫なのかな?

 背は…まぁ僕よりは高いのは当然として、大体170㎝くらいかな?


「い…いえ、こちらこそすみませんでした。……その、お名前をお伺いしても良いですか?」



名前を聞くと女性は首を傾げ、その後思い出したように一度ポンっと両手を胸の前で叩く。



「すっかり忘れてしまっていたわ。わたしの名前は、そうね…オピス、と呼んで欲しいわ。あと敬語もなくていいわよ。」



間が気になるけど、一旦置いておこう。



「それじゃあオピス、君はどうしてここに?」



「製作者から、あなた達"来訪者"の案内役を頼まれたからよ。他にも何人か頼まれていたわね。」



「オピス以外にも案内役がいるんだ。」



「えぇ。同時にログインした人数が予想外に多かったから、何人かで分担してるのよ。わたしは普段、別の仕事をしているわ。」



なるほど、それなら僕は運が良かったんだね。



「そっかぁ…、僕の担当がオピスで良かったよ。」



「?…どうしてかしら?」



「出会い頭に殴っちゃったのに許してくれるのなんて、オピスだけだよ、きっと。」



他の子がどんな子かは分からないけど、オピスが来てくれて助かった。










「…いや、他の子ならそもそも殴られるようなことにならなかったわよ………。」ボソっ


「?…何か言った?」


「いいえ、何でもないわ。









……脅かそうとしたとは言えないわね…。」




はぁーオピスが来てくれて良かったぁ。



ショートSS


拍「これが基本的な動きだ。いいか望天、急に後ろから身体に触ってくるやつは悪いやつだ。遠慮なく叩き込め。」


望天「いいのかなぁ…。」


拍「こんなふうにされるかもしれないぞ。」カバっ


望天「っ!ミャ〜!!」ジタバタ


拍「ほら、練習だ。」ぎゅ〜!


望天「やめっ!んにゅ〜!!」ジタバタどきどき


この後めちゃくちゃ特訓した。


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