7/26-落下はテンプレ、はっきりわかんだね。
7/26は何話まで伸びるんでしょうか…。
このペースだとあと5話くらいは続きそうです。
碌に考えずに拳を振り回すと、人に迷惑をかけるようです。
また一つ賢くなってしまった……。
みなさんが拳を振り回す時は、きちんと考えてから振り回しましょう。
文明人らしく、知的な行動を心がけていきましょう。
「それでオピス、案内って?」
「詳しい話はあっち、椅子に座ってしましょう。」
「んん…そうだね、急いでも仕方ないか。」
さっき見た丸いテーブルと椅子の方へ行くオピスの後ろを着いていく。
オピスは前を向いているのに、何故か見られてるような気がする。
やっぱりオピスに何かあるのかな?
「オピスってさ、目以外でものを見る…力?みたいなのがあるの?」
「あら、気づいたの?…えぇそうよ、目が使えないから別のものを使って周りを見てるわ。」
「使えない?目が見えないってこと?」
「いいえ、目を開ければ見ることはできるのよ。今は目を開けるという動作を制限されてるだけ。」
「制限、ねぇ…。実は魔眼みたいなのだったりする?」
「さて、どうかしらねぇ?……さっ座っちゃいましょうか。」
歩きながら話していると、椅子の置いてある場所まで着いた。
目のことは気になるけど、明確には答えてくれなさそうだし、これ以上はやめておこう。
「では改めて、案内役のオピスよ。よろしくね。」
「よろしく。それとさっきはほんとにごめんなさい。」
「あまり気にしなくていいわ。先ずは本人確認からね。データ番号01706、当選者名は…篠宮 拍さん、ね。」
「ごめん。僕、拍からデータを貰いました。名前は…「笹川 望天さん、であってるかしら?」んぇっ、は、はい。合ってるけど、どうして?」
「篠宮 拍さんからは事前に連絡があったのよ。笹川 望天さん、あなたにデータを譲りたいって。」
「えぅ…そうなんだ…。」
「えぇ、だから問題ないわ。ようこそ、アルターテイルへ。あなたの来訪を歓迎するわ。」
そう言って、オピスは薄く笑う。
赤い唇が弧を描いた時、何故か一瞬ゾクっとした。
「じゃあ設定をしていきましょうか。名前、身体データ、最初の武器選び、最初の所属国、全部で四つね。順番に名前からいきましょう。」
僕の前に文字入力ウィンドウが展開される。
…ていうか
「ファーストネームに、ファミリーネーム?」
何故に2つも?ファーストネームだけで良いのでは?
「遊んでも良いけど、ちゃんとした名前の方がいいことあるかも?」
「例えば?」
「名乗った時に、相手に笑われずに済むわね。」
「リアルだなぁ…。名前は……うん、リラ、リラ・ミルキーウェイで。」
「ミルキーウェイ…良いわね、わたしにも少し重なるわ。リラ・ミルキーウェイ……承認。ふふっ…これであなたの、この世界での名前は決まったわ。次は身体データだけど、もう作ってある?」
少し重なる、ねぇ。
地味に重要な気がする。
「うん、作ってあるよ。メニューオープン、コール:身体データ-アルターテイル。……はい、これ。」
PCに保存してあるデータを呼び出し、オピスに渡す。
「現実との大きすぎる差異は無し。その他異常は……問題ないわね、承認っと。データを反映するわね?」
一瞬ふわっとして、すぐに椅子に座ってる感覚が戻って来る。
リアルの身体からほとんどいじってないから、違和感もない。
いじったのは髪の色と長さ、あとは目の色くらいだ。
髪色は白に近い黄色で肩口で揃え、目の色を水色にした。
「あら、これはこれで可愛いわね。それじゃあ次は武器ね。これがこっちで用意できる武器の一覧表よ。この中から1つ選んでちょうだい。」
渡された紙を見て何があるか確認する…んだけど、
「シャベルって…、バールのようなものって…、なにこれ武器なの?」
「製作者のお遊びだから気にしないでいいわ。まぁ何人かは選んでいたけど…。」
「えぇ…。」
なんでわざわざ難易度上げに行くの?
って、そんなこと考えてる時間じゃないよね。
武器ねぇ、凛たちは何使うんだろ……。
そこから僕の武器を選ぼうか。
まぁまず凛は刀だよね。
普段家でも使ってるし。
咲鳴は…弓か、短剣の二刀流か、どっちかな?
たまに弓道部いってるし、この前凛と小太刀の二刀流で打ち合ってるの見たし。
すーは、杖かな。
魔法使いたいって言ってた記憶がある。
……あと運動音痴だし。
ふむぅ…、盾がないのか。
全員盾持つようなタイプじゃないからね。
なら盾付きの武器を探してみようかな。
「バックラー…、ヒーター・シールド…、タワーシールド……、ねぇ。」
「どうかしたのかしら?」
「どうかしたって言うかさ。…盾って全部単品なの?」
「えぇそうよ。製作者側は、盾一つで武器一つ分って考えたみたいね。」
「はぁー……。まぁいいか、武器はヒーター・シールドで。」
「それでいいのかしら?」
「うん、友達と一緒にやるから、別に問題もないでしょ。」
「そう…、それじゃあ実体化させるわね。」
僕の右横の空間が歪むとともに、大きな野球のホームベースみたいな盾が落ちてきた。
「あなたのサイズに合わせてるから、普通のヒーター・シールドより少し小さいわね。…では最後に最初に向かう国を選んでね。所属は後からでも変えられるから気軽に選んで良いわ。」
所属できる国は全部で四つ。
これは後々アップデートとかで追加されるっぽい。
騎士と規律のウルサメイアー王国
闘争と冒険のアルゴリス帝国
信仰と魔法のクリストゥス聖国
精霊と自由のリベラティオ連邦
それぞれに特徴のある四つの国、事前情報で少しだけ名前と特色くらいは知っている。
もし当選したら全員でこの国に行こう、と凛たちと話して、決めていた。
「所属国は連邦で。」
「連邦ね。……よし、準備出来たわ。あとは後ろの扉をくぐれば、リベラティオ連邦の開始位置、首都リーベルタースの噴水広場に出るわ。」
「…あの扉いつからあったの?」
いつのまにかすぐ後ろに通路を塞ぐほどの両開きの扉があった。
扉はもう開いていて、先は白くて何も見えない。
「いま出したのよ。また会いましょう、再開を楽しみにしてるわ。」
「お世話になりました。また会う機会とかあるの?」
「えぇ、あるわ。確実にね。」
「ふーん。なら僕も楽しみにしてる。それじゃ、またね。」
「良い旅を。あなたの道行に幸多からんことを。」
オピスの言葉を背に受けて、扉の先へ足を踏み出し、地面を踏み抜いた。
「はぇ?」
白い世界に包まれ、自分が見ている方向も分からないけど、真っ逆さまなのは分かる。
身体を襲う浮遊間、強烈なG、吹き荒ぶ風。
経験したことがあるから分かる。
"あ、これ落ちてるな"って。
「んなぁぁぁぁぁっ!!!」
いや死ぬっていうか、ここどこ!?
ほんとにこれ正規の行き方なの!?
あたふたしてると、少ししてから周りの白色が薄れ、世界が見えた。
「うひゃぁぁ〜!」
遥か遠くの地面に、壁に覆われたいくつもの街、右を見れば山が連なり、左を見れば海がある。
身体をひっくり返すと雲が見えた。
扉の先が白かったのは、雲の中だったからみたいだ。
ふと雲の形に違和感を覚え、しばらく眺めていた。
ズズっ
"何か"がいた。
雲の中、雲の一部だと思っていた部分が蠢いた。
白く長い胴体、そこから続く細長い尾と、角の生えた厳つい顔。
翼は見えず、手足の形もよく見えない。
「ドラゴン?」
2、3秒ほど見ていると、ふいにドラゴンが雲の中に消えた。
もしかしたら消えているように見えるだけかもしれないけど。
見ていても仕方ないと体勢を戻したら、地面との距離が近くてびっくりした。
地面とはあと少しで衝突しそう。
Q:どーしよ。
A:諦めましょう
「あは、あはははh…"ベチャっ!"…うぐぅ!」
リラは死んでしまっt「死んでないっ!!」
〜その頃のオピスさん〜
オピス「うふっ、うふふふ、"はえっ?"って、"はえっ?"って言ったわ、言いながら落ちtんふふふふふ!、落ちていったわよあの子!……くぅふふふふふふ、ひぃ、ひぃ、あぁ〜もうだめ、面白過ぎるわぁははははは!」
リラに仕返しができてご満悦の様子。




