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聖櫃  作者: 無名人
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プロローグ

「静かな世界で僕は恋をした。」


これはある種の、日記や

独白、聞き手の居ない独り言だと思って欲しい。

目を覚ました時、僕はビルの一角のフリースペースのような空間にいた。


周りに人は居ないただ机やソファー

自動販売機があるだけの空間

何時かも分からないので取り敢えず外を見てみるかと、軽く伸びをして大きな窓に近づいた。


そこで見たのはまだ夢の中なのではないかと

疑ってしまうような現実味のない光景だった。


ビルの外大きな窓枠から見える

街並みの中に白いワンピースを着ている

髪の長い女性が

頭から落下した状態で浮いている....

正しくは止まっているのだ。


僕はこの時普通じゃなかったのかもしれない

その非現実的な光景をみて

なぜ?どうして?よりも先に

その女性のことを美しいと思ってしまった。


それがこの1人語りの始まりである。

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