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耐熱手袋

社長からスタートする時、手袋をプレゼントしてもらったことは書かせててただきましたが、これはその後の話です。


自分が1人で焼いていた時は軍手5枚重ね+キッチン手袋でどうにかしていました。

それでも普通に焼けためん棒を外していると水ぶくれが出来たので、1本1本つかむ位置をずらしてつかみ、手の中でめん棒を転がして一箇所で持たないなどの工夫をしていました。


28本もあるので、前半は耐えられるのですが後半になると手袋の中に熱がこもって来て、どんどん熱くなってくるのです。

重さもあるし、ぐっとしっかりつかんだりすると、熱い棒を押さえつける形となり余計熱が伝わってくるのです。


後半熱いので、熱を逃がすために手袋どうしをパンパンとやったてんですが、よく後ろで一緒にパンパンする奴らがいました。


拍手じゃねぇし!。


それでもヤケドしたくない一心で上記のようなテクニックを身に付けたんですが、新人さんが入って来るようになれば慣れるまでヤケドをさせてしまうことになります。

ヤケドありきで仕事させる訳にはいかないので、社長に頼んでちゃんとした耐熱手袋を買ってもらうことにしました。


「このシリコン製のとかどうなんや?」いや… だから家庭用とか、もういいんで…。


工業用のカタログにある、この五万円の1000度まで対応のやつとかダメなんですか?。

えっ、二万円に負けてって、言う相手間違ってますよ。

二万円だと対応する温度が500度でぎりぎりですよ。

450度のめん28本外すんだから、余裕が要りますって。


「50度余裕あるやん」て… わかりました、それでいいです。


早速届いたので使って見ましょう。

おおっ、確かに大分マシだけど軍手が5枚から2枚に減っただけだし、やはり油断するとヤケドしますね。

軍手3枚すると手袋に手が入らなくなるし、しかも使っているうちにめん棒を掴む所がこすれてガラス繊維が散ってきた、ヤバイ混入とかしたら大問題だ。


そうだ、まず手袋の上に皮で作ったカバーをつけてみよう、すべり止めにもなるし。

溶接用の皮エプロンをもらって来て、被服の専門学校行ってた人に型紙を作ってもらい、縫い方を教えてもらいレッツトライ!。


型紙を合わせてチョキチョキ、それから社長にもらったヨット用のぶっとい針と糸でチクチク…。

すっげえ力が要りますなぁ、机に穴があくレベルですよ。

刺した針を引っこ抜く時もほぼ全力だし、一日30分づつ進めて1週間かかりましたよ。


縫い終わったのでひっくり返して、かぶせてみて、それを外れないように手袋に縫い付けて完成~!。


なにやってんだろ自分…。


おおっ、これはいい感じです、滑らないし熱も伝わりにくくなりました、大成功です。

あとは耐久性の問題ですが、こちらはダメでした。

3ヵ月しないうちに持つ所がコゲてきてつるつるになってくるし、熱も防げなくなって来ます。


また作らないといけないのか…。


あれから何十個と手袋を縫ったおかげで、私の皮加工スキルは凄く上がりましたが、今となっては何の使い所もないですよね。





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