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笑いは世界を救う  作者: たくえりすきぃむ


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ガッコンガッコンきゃーっ!

A子 「ねぇねぇ。これだけはどうしても苦手っていうものある? あったら思う存分嫌がらせしようかと思うんだけど」

B男 「そんなこと言われてやすやす教えるか!」

A子 「なんかない?」

B男 「そうだなぁ。絶叫マシーンとかは苦手かな」

A子 「あぁ、タイマーをセットしとくと決まった時間に絶叫してくれるマシーンね」

B男 「何そのマシーン!? メッチャ怖いんだけど!?」

A子 「私も苦手かな、それは」

B男 「得意なヤツはいねぇよ! 誰も得しないじゃん、そのマシーン!?」

A子 「なんのためにあるの?」

B男 「俺に聞かれても知らんわ!」

A子 「あなたが言い出したことでしょ、タイマー付き絶叫マシーン!?」

B男 「タイマー付きとは言ってねぇよ!」

A子 「タイマーがないと、予想もしないタイミングで絶叫するよ?」

B男 「余計怖いわ! そんなんじゃないから絶叫マシーン!」

A子 「じゃあどんなの?」

B男 「遊園地にあるヤツだよ!」

A子 「あぁ、係員のオジサンか」

B男 「絶叫マシーンだっつってんの!」

A子 「絶叫マシーン・吉永!」

B男 「誰だ吉永!?」

A子 「『絶叫なら俺に任せろ』で有名な吉永さんよ!」

B男 「残念ながら有名ではないようだな!? 俺、知らないもん!」

A子 「あれか、『俺テレビとか見ないし~』って自慢して歩くタイプか!?」

B男 「自慢はしねぇよ! でもテレビは見なくなったなぁ」

A子 「昔は街頭テレビに釘づけだったのに……」

B男 「俺は高度成長期の子供か!? 生まれた時から家にあったよ!」

A子 「それなのに絶叫マシーン・吉永を知らないのか!?」

B男 「そんな時代からいたのか吉永!?」

A子 「いたよ! でも、テレビに出たことは一度もない!」

B男 「じゃあテレビ関係ないんじゃん!?」

A子 「まぁ私も見てないしね」

B男 「見てないのかよ!?」

A子 「さぁ、自慢して歩かなきゃ!」

B男 「なんでそれが自慢になるのかがイマイチよく分かんないんだけどな!?」

A子 「『テレビ見てないんだよね~』は『昨日全然寝てないんだよね~』に次ぐ『だからどうした自慢』の二大巨頭でしょ!?」

B男 「初めて聞いたけどな、その二大巨頭!? まぁ確かに、どっちも他人にとってはどうでもいいことだよな!」

A子 「いや、テレビ見てないって言ってるんだからテレビの話題は振らないでってアピールになるじゃない! 一緒にしないで!」

B男 「どうしたいんだよ、お前は!?」

A子 「で、吉永さんが苦手なんだっけ?」

B男 「そんな話微塵もしてねぇよ! 絶叫マシーンが苦手なの!」

A子 「絶叫マシーンって、遊園地にあるアレのこと?」

B男 「おぉ、それのことだ!」

A子 「メリーゴーランド?」

B男 「それのどこで絶叫するんだよ!?」

A子 「ひぃ、馬がこっち見てる!?」

B男 「見てないから! 気のせいだから!」

A子 「じゃあどれ!?」

B男 「ジェットコースターとかフリーフォールとかだよ!」

A子 「あぁ、高いところから落ちるヤツか」

B男 「そう、それだよ!」

A子 「観覧車?」

B男 「落ちないよ、あれは!? ゆ~っくり降りてくるの!」

A子 「なんで苦手なの?」

B男 「なんかさ、腸が持ち上がるような感じがダメなんだよな」

A子 「腸、取っちゃえば?」

B男 「取っちゃえるか!」

A子 「取れるよ。付かないけど」

B男 「そうなるのが嫌だから『取れない』って言ってんだよ!」

A子 「そういうんじゃなくて、もっとこう身近なものでない?」

B男 「身近な物で苦手な物か……」

A子 「そしたらすぐにでも嫌がらせするから!」

B男 「だからそんなこと言われて教えるかっつうの! もういいよ」


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