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REPEAT  作者: ななみん
3/5

悲劇SHOW ―被害者:M―

放課後、私は足早に屋上へと駆け上がった。

屋上へ着くと、私より先に、大介がいた。

…にしても、あの憎き要と大親友の愛乃が付きあうなんて、どういう風の吹き回しなんだろう。


「んあぁ、何か腹が立つぅぅ!!」

と叫ぶと、大介が心配そうな顔をした。

「なんか悩みでもあるの?聞こうか?」

…はぁ、どっかのウザい奴と比べて、なんて心優しい人なんだろう!!

「えっへへ、いや、大丈夫だよ〜」

私は今、口がつりあがっている。確実に。

でもそんなのは関係ない!!

何を隠そう、大介は私の…彼氏なのだから!!

そんなことを思ってるうちに、ふとしたことを思い出した。

「そういえば愛乃…怒ってるだろうな〜」

私は悪気はなかったのだが、つい秘密を漏らしてしまった。そう、悪気は、ない。

そう後先の事を考えてると、来るとはわかっていても来てほしくないあいつが来た。

―要だ。

「あれ、アイツいねぇの?」

要は愛乃のことを言っているのだろう。辺りをキョロキョロ見渡している。

私は愛乃を待つ間暇だし、からかってやろうと、思った。

「いやぁ彼氏さんだから?やっぱ?彼女さんのことが?心配なのかな?」いやあ、気分爽快だ。

「は?当たり前だろ…って、オイ!!」

要は、案の定食いついてきた。

そこへ追い打ちをかける。

「当たり前?やだ~。本音が口に出てるよ、ヒヒ」

と言うと、要は私に手をあげた。そこで大介は要の手を押さえ付けてくれた。流石…!!

とまぁそんなことをしていると、屋上のドアが開いた。…きた!!

「愛乃遅刻ー!!何分待ってると思ってんの!?」

まぁ、遅れた理由はだいたい分かってるし別に怒ってるつもりはないが、なんとなくからかってみる。愛乃をからかうのは私の日課だった。



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