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プロローグ

 俺の名前はリトル、しがない九歳だ。

 俺は昔から憧れているのがある。『魔剣士』だ。

 この世界では魔法が使える。同じく、剣も使えた。

 魔法を使うなら魔術師、剣を使うのなら剣士だ。

 もしどっちとも使うとするのなら魔剣士になる。

 ちなみに、俺が魔剣士になりたい理由は、俺は英雄になりたいからだ。

 何もしないで死ぬのは真っ平ごめんだ。死ぬのならこの世界に名をはぜてから死にたい。

 そして俺が英雄になり、死んだ後も世界の人から尊敬され続ける、そんな感じで死にたい。

 魔法はもう使えた。

 そこらへんの葉っぱを持って、手の指先に魔力を集中させる。そして何を使いたいかを考える。

 今の俺はこの葉っぱを燃やしたいから火を想像した。


「ボッ」


 焦げた。

 落ちて乾いていたからなのかは知らないが、一瞬で焦げた。

 そして、剣のことなんだが。

 値段が高くて買って貰えないのだ。金貨五枚はくだらない値段。

 俺の家は普通の家と同じで有り余るほど金もないから、剣を持っているのはS級とか、A級の冒険者だ。

 ちなみに、今言ったS級とA級の冒険者だが、この世界には冒険者ランクと言うものがある。

 一番良いランクはS級、一番悪いのはF級だ。

 俺も早く冒険者になりたいなぁ。でも冒険者になれるのは最低でも十歳からだ。

 もし俺が十歳になったところで、お父さんとお母さんは許してくれるのだろうか?

 無理だな、冒険者には命の危険がある。そんなのに十歳からさせてくれるなんて無理だろ。

 早く大人になりてぇ。

 この前の話だが、俺が父さんと母さんに。


「十歳になったらさ、冒険者になってもいい?」


 そう言った瞬間、父さんと母さんが顔を見合わせる。

 そしてしばらく目を見合いあった後に笑い出す。


「そうか、そうか、冒険者かぁ、よし、お父さんを倒せたらいいぞ?」


 とか言ってたな、多分無理だ。

 なぜかと言うと、俺の父さんは魔法は使えないが、剣が使える。

 それも、A級も本気を出せばなれると思う。

 だから今のところ十歳になっても俺には冒険者にはなれないと言うことだ。

 大人になりたい。さっさと。


 はぁ、そんなことを考えていた。

 毎日冒険者になる方法を考える。だが、最終的には父さんが出てきてなれない。

 最悪、まだ冒険者にならなくてもいい気がする。

 冒険者になるのは大人からでも遅くはない。だから、せめて剣ぐらいは欲しいよな。

 あ、十歳になれば俺も学校に行かないといけないのか。

 この世界の学校は十歳から通わないといけない、卒業するのは十五歳からだ。


「、、、」


 今現在、俺は街を歩いている。

 でかい街だ。なんでも売ってある。

 それでも、剣と魔法が使える杖が売ってるのは武器屋だけだ。

 俺は武器屋以外のところで剣などが売ってあるところを見たことがない。


「誰か、誰かぁ、ご飯をお恵みくださいぃ」


 でかい街と言うだけあって、家がない人もそりゃあいる。

 お金がなくて飯を乞食している人もいる。

 両方ともある人はいるが。


「パンをくれ」

「はいよ、銅貨一枚ね」


 店でパンを買う。味も何もそんなにない。安いパンだった。

 そして飯を乞食している奴の前に来る。


「これ、やるよ」

「良いのですか?あなたのような子供に、飯を奢ってもらえるとは」


 涙を流しながらむしゃむしゃ食っている。

 俺は英雄になりたいんだ。だからこのくらいは当然なんだ。

 そろそろ家に帰るとするか。


「あっ、お兄ちゃん、探したよ?」


 後ろからお兄ちゃんと呼ぶ声が聞こえる。

 俺と四歳差がある弟のシートだ。

 少し緑色の髪をして、眼鏡をかけているシートだが、昔から頭が良い。


「ゲッ、見つかった。」

「ゲッって何?、ゲッて、お母さんが呼んでるよ?早く家帰ろうよ、あと、家の仕事サボらないでよね?僕がする羽目になるんだけど。」

「悪かったって、早く家帰るぞ?」

「はーい。」


 そう言って歩き出す。

 何を話そうか。


「お兄ちゃんの歳が十歳になるのって来週でしょ?お父さんが絶対喜ぶ物を買ったって言ってたよ。

「俺が喜ぶ物?さぁ、わからんな。剣とか買ってくれないだろうし。」

「そうかな?まぁお兄ちゃんが分からないなら僕も分からないや。」


 とか話しながら歩き出す。

 暇だなぁ、毎日することがない。そりゃあ家の仕事とかはあるけど、それが終わったらもうすることがない。

 先ほど言った、学校のことだが何があるのだろうか?

 剣とか持ってたりする奴とかもいるかもしれないし、魔法を使う奴もいるかもしれないな。

 まぁ学校は楽しみだから、早く来週になることを望むとしよう。

 

 

 

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