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※改題済み 電脳世界でスライムライフ!  作者: 虚しき蛙
第五章:スライムとしての生き様
95/100

2-1:生誕

「……ん?俺、誰だ?」


 一見すると奇妙な問いに聞こえるかもしんないけど、実際どうも記憶が無い。知識ならしっかりあるんだけどね。

 で、ついでに言うと目も見えない。このことから考えられるのは、俺が何かしらの交通事故にあってしまったということくらいかな?


 まぁ記憶喪失で視界真っ暗、もうそれしか考えられないんですわ。となるとやっぱり植物人間?発狂ルート?うわ、つら。


「うわっ?!冷たっ!」


 突然感じた冷たさによって、俺の意識は思考の底から引き戻された。うわマジでビビるわー。

 ん?待てよ?冷たい?なーんだ五感あるじゃん。あっ、目は見えないから四感かな?


 耳をすませばぴちゃん、ぴちゃんと水の落ちる音もする。体感湿度はやや高く、温度は少し涼しいくらい。時折すきま風のような風が肌を撫でる。

 まぁそのことから考えてここは洞窟だろうね。なんで記憶喪失で盲目のやつが洞窟に置かれてたんかは知らんけど。


 で、動いてみるとまぁ割と歩けたりするじゃないか。やっぱ目が見えないだけで植物人間って信じるとか、思い込みって怖いよね。


 ただ何となく移動の感覚が人のそれとは違うような……。なんか転がってるような感じ?

 

『スキル:転がるLv1を取得しました』


 ふぁ?!なんだこれ。こいつ……脳内に直接?!あ、もしかするとあれか、前世にあった異世界転生ってやつか。

 知識はあるからそれについては分かるんだけど、記憶がないから話の内容は何一つ思い出せない。うん、不思議。


 てことは異世界かなーやっぱw

 一応オタクじゃないけどラノベ読むし、退けない性格だしそこら辺とかめっちゃ主人公ぽいって言われる()

 握力は覚えてないけど会社の女子にたかられる←記憶ないのにやめろ!笑


 はぁ、異世界まで来て何イキリトやってんだ俺。客観的に見て前世の俺は相当ネットに侵されてたらしい。あぁ、虚し。


 というか異世界なら色々やれるんじゃね。例えば魔法で眼を作るとか。んーっと、心の眼とかかな?


『能力:心の目の資質を確認しました。入手しますか?』


 うぉう、こっちの思考に反応してんのかな?でもそれって考えてること読まれてるってことだよね?うーん、なんとも気恥し。


 まぁいいや。漢は黙ってYesと言えなきゃね。黙ってるのにYesって声は出せるという今世紀最大の矛盾。


『能力:心の目を付与しました』


 うわっ、これめっちゃ見れるじゃんやっべ。例えるならカメラみたいなもんかな?と言っても写真とかは取れないんだけど、拡大縮小自由だし、何より視界がクリア。

 365度全部視界に入るから、振り向かなくても後ろ見れるってのもポイント高い。いやー、有能。


 あ、案の定ここは洞窟だったわ。というか見たとこ光源もないのに明るいな。何?デフォで暗視的なのついてる感じ?ほんと心の眼様様だね。


 あ、水溜まりと池の中間くらいの水場発見。ややこしいのは知ってるけど表現微妙なんだよね。


 さて、転がって移動してる時点で人間じゃないのは知ってる。俗にいう異種族転生ってやつだろう。

 なんだろね、アルマジロだかダンゴムシだかそこら辺かな?まぁ出来れば前者の方がいいかな。生まれ変わったら虫でしたとかマジで傷つく。


 まぁそんなこんなで水場の前に到着したわけだけど、やっぱ緊張するね。種族って結構でかい問題だと思うし。

 まぁどうせ異世界なら多分いないだろうけどドラゴンなんかになりたいな。強いから生き残りやすそうだし。


 で、チラッと写った姿を確認してみる。

 どう見ても弱小種族ナンバー1のスライム先輩でしたあざーーーっす!

 はぁ、こんなん即死ルート不回避でしょ。


 と思ったけどまだ希望はないことは無い。そう、俺の背中に生えた何やら鋭利な棘!これ多分上位種の証とかそんなんだよね?ものによってはスライムってサクセス筆頭だったりするし、絶望するのはまだ早い!


 少なくともこの世界のスライムが全員棘ありだったりするまでは。orz


 で、やってきたのはなんかデカくて黄色いスライム。いや、もはやでかいとかいう範疇に収まってなくね?生物としては明らかにおかしいような体格だ。


 だって俺10cmに対して相手さん10mよ?やばいね、C一つで大きさってここまで変わるのか。


 やべ、うっかりおやつ感覚で食べられかねないのでは?うん、二度目の人生詰みました。即死だったぜ……。

 ドテッ


 ん?何の音?恐怖のあまり閉じていた心の眼を恐る恐る開けると、落ちてたのは人の死体。……食えと?

 いや、まぁ確かに空腹なんだけどさ、さすがに前世は多分人なんだからそういうのはカニバリズム的によろしくないですしおすし。


 とまぁ言い訳をこねてみても結局のところ体は正直で、餓死寸前になったら俄然食欲が湧いてきた。まぁ不味くはなかったんだけどさ、精神的ダメージデカすぎるから二度と食べたくないよね。

 少しタイトルが不評なようなので変えてみようと思うのですが、『電脳世界のスライムライフ』などどうでしょうか。


 まぁ今の方がいいよーとか変えてもいいよーとか、もっと良いのがある場合には感想欄または作者へ個人メッセージ送ってもらえると助かります。


 とにかく一週間は変えるつもりは無いのでご了承ください。

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