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71:ジャパニーズソウル・米

昨日更新出来ませんでしたすみません!お詫びと言ってはなんですが、今日は怒涛の更新ラッシュです!

 まぁとりあえず米を育てる所から始めよう。酒造りに必要な米って、温度を下げればいいんだっけ?あと水の量を制限すると。太陽光は必須レベルだけど。さて、どうするか。


 ん?待てよ?確か水魔法の中に【蜃気楼】なるスキルがあったような。あれでカモフラージュすれば、まず地下の田んぼに気づかれることなく太陽光取り入れられるんじゃないか。よし、そうしよう。


 で、次に水量の調整。これに関しては難しいんだよなー。多分米の成長具合に応じて変えなきゃいけないし。ここに関しては分裂体にできる作業じゃない。


 で、役に立ったのがスケルトン。そのリーダー。なんでも彼は水魔法が使えるらしい。一人だけ種族【スケルトン・メイジ】だったしね。頭も良いし何とかやってくれるだろう。


 しかし、温度に関してはどうなることか。と思ってたけどよくよく自分のスキルを見直してみると、【温熱操作Lv6】があった。確かここのダンジョン略奪する時にゲットしたんだったか。懐かしいな。まぁこれで温度を一定に保ちつつ、米を収穫していけばいいだろう。うん、楽しみだ。


 あー、やばい、そんなことを考えてたらお米が食べたくなってきた。ここに来てからもなんだかんだであんまり料理作れてないしね。ちょっと作ってみるか。


 という訳でまずは釜を取り出す。建築と同じ要領で、武器は無理でも釜程度なら作れる。家と釜が同じ感覚で作れるというのもだいぶ頭おかしいと思うけど、実際そうなんだから仕方ない。


 で、釜いっぱいに入れた米を、一時間ほど水に浸す。こうすることで出汁の味がお米によく染みるから、味に深みが増す。気がする。


 次に、人参とエリンギを切っていく。まぁもちろんこっちの世界にただの人参やエリンギがあるわけでもなく、【モンスター・キャロット・エナジー】とかいう食べると活力の湧く魔物だったり、【エリン擬】とかいうめっちゃ擬態のうまいキノコだったりするんだけど。

 しかし油揚げがないのは辛いな。食材担当の分裂体に相談してみるか。


 で、次にゴボウ、もとい【護防】とかいうやけに硬い野菜を、ステータスに任せて切っていく。鑑定してみたところ、一部の集落では鎧にも使われているとか。やべぇな。


 その後、野菜と米、調味料、ホタテ的な何か、この街産の鶏肉を鍋にぶっ込んで煮立てた。いやでも酒は今作ってるからいいとして、みりんとか交易頼りっぱなしだもんなー。食料自給率上げていこう。


 で、ついでに作るのがカキフライ。さっきホタテを取りに行った時に見つけた。というか海のミルクって怖いね。採取しようと思ったら海洋生物みんなが取り合っててさー、もう殺伐とした雰囲気が。調子に乗って乱獲してたけど、水龍が来た時点でダッシュで逃げた。


 まずは牡蠣に塩胡椒で味付けをしていく。と言ってもこの牡蠣上質だし味が元々濃いから、大してかける必要も無いかな?

 で、次に小麦粉をまぶし、卵にくぐらせる。ちなみに卵は不死鳥の卵ね。割っても割っても再生するもんだから料理にちょうどいい。やったぜ。黄身が濃くて味がまろやかだ。


 次にパン粉を付けていく。パン粉と言ってもただのパン粉じゃなくって、うちで作ったこだわりのものだ。パンの焼き方って意外と難しいんだよなー。酵母菌の付け方には苦労した。


 で、最後に油で揚げていく。鮮度のいい牡蠣ってのは水が出てくるから、二度揚げしないとべちゃっとするんだよね。うん、油の音が心地いい。牡蠣の匂いが鼻をくすぐる。やっぱこうでなくっちゃね。


 という訳で実食していくか。まずは釜飯を一口。うん、出汁の味がよく染みてるね。下にのせた瞬間旨みが広がる。ホタテもいい味してる。護防の方も炊くと柔らかくなった。鶏肉もジューシーで肉汁が溢れてくる。


 カキフライの方はソースがないからレモンでいっか。まずは一口。うん、身がよく引き締まってて美味い。プリプリしてる。ちょうどこのクリーミーさと、レモンの酸味がマッチしてるね。この世界のやつ1mくらいあるけど、全部食べきれそうなくらい後味はさっぱりしてる。


「ふむ、美味そうなものを1人で食いおって。さっさと寄越すのじゃな。」


 うわ、エミリアいつの間に。まぁそうだな、量もかなり作ったことだし、なんなら炊き出しでもするか。魔王城前広場でいいかな?


「へい、らっしゃいらっしゃい!牡蠣の揚げ物と炊き込みご飯の無料サービスだよ!新鮮で美味いから是非食べて行ってくださいな!」


 というかよく考えたらこの世界って揚げ物の概念ないんだよな。まぁ気にしたら負けだな。うん。


「おう町長さん、忙しそうだなぁ。それにしても美味い飯だぜ、ありがとうな!」


 なんかめっちゃ近所のおじさん感ある人に話しかけられた。でもこの味ってやっぱこっちでもウケるんだね、よかったよかった。

 というかなんだかんだで広場に人が集まってきてる。やっぱ匂いと噂は届くもんね。まぁ街中の人にご馳走できるだけの量は作るつもりだし、ちょっとしたお祭りみたいな雰囲気も嫌いじゃないから、あげる側としても楽しい。定期的にやろうかな。


 ここら辺に四季があるかは知らんけど、今日のような寒い日に、みんなであったかい料理を囲むのはいいもんだね。

 この日は一日中、寒空の下に人の笑い声が絶えなかったとさ、めでたしめでたしってね。

料理回ですね。ここからしばらくゲテモノ食べさせるつもりなので、今回くらいは美味しいものを思いまして。という訳で次回から新章入ります。

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