67:話し合い、あっさり締結
「強さ……ですか?いえ、まぁその色々と……恥ずかしながら人助けをしている間に……。」
人助け?いやいやこいつって憂さ晴らしに俺の事殴り飛ばせるような危険人物じゃないの?あ、嘘という線もあるのか。さすがに人助けは無理あるわな。うん。
「人助け……ですか?はて、一体どのような助け方をすれば貴方のように強くなれるのか、是非とも教えていただきたいところだ。」
「えっと……その、少し紛争を話し合いで解決させるべく両方の陣地を行き来したり、魔物に襲われた街を救ったりしている間に、まぁ。」
「魔物、ですか?並の魔物では群れだとしても大した経験値にはならないでしょう。それこそ虐殺でも始めない限りは……ね。」
「あっいえ、龍の群れなので。」
龍の群れ?ははは、そんなことある訳……こいつの二つ名って龍殺しだっけ?あー、こいつ魔法的な意味じゃなくて、性格的にマジモンの光属性だわ。恐ろしい子。
「ほう、それは素晴らしいお方ですな。……転生者どうし仲良くして頂けますよう。」
はい自然な流れで重要語句投入。案の定目を見開いて驚いてるし、会話の主導権が動くことはないかな。まぁ相手も悪い人じゃなさそうだし、必要以上に警戒しなくてもいいんだけどね。
「あなた、転生者なんですか?!ウッ……ウッ……私は幼馴染と一緒にこっちにしたんですが、まさか他の地球人と会えるとは……感激です!」
わーお嬉し泣き。そんなにか?そんなに嬉しかったか?まぁ確かにこれだけライトな性格してたら、帰れないのも辛いだろうね。あ、ライトってのはRじゃなくてLの方ね。
というかほかの地球人と会えるとはってSFみたいなセリフだな、今度使ってみよ。
「そうですか、随分と強いお力を持っているようで……地球人といえども善人ばかりではありませんから、少々様子を見に来た次第でございます。では、お仕事中失礼しました。」
「いえ!こちらこそ!この街に来れて良かったです!」
よっしゃ、戦力ゲット。まぁこの街に来てよかったなんて言ってるんだし、何かあった時はしっかり働いてくれるよね。
まぁそれは一旦置いといて、とにかくあれが味方でよかった。美味しいお菓子屋を失いたくはないもの。
よし、聖職者問題も片付いた。魔法の練習はとりあえず後、鍛冶師さんの所によって装備でも作ってもらおうかな、主に人型になった眷属用の。
「はーい、鍛冶屋さん?ちょっと六人分の武器作ってもらえないかな?」
「六人分……あぁ、町長がいない間に行政していたヤツらか……?」
「あ、なんだ知ってるの?なら話が早い。そいつら用の武器を作って欲しいんだ。」
「まぁ、直にそう来るとは思った……。何せ、町長直属の六騎士、【六魔将校】を自称していたくらいだからな……」
え?あいつら何やってんの?帰ったら話し合いだな。ほんとに余計な設定は増やさないで欲しい。はぁ……頭が痛い。
「まぁそういう所だよ。で、作って欲しい武器というのが、弓、大剣、刀、仕込み針、適当な鈍器、ナックルかな。あ、素材はこれね。」
「……!これは……オリハルコンの山、だと?それにこの魔物の素材、龍のものか?それも最上位と呼ばれるクラスの!」
「うん、そうだよ?中々の目利きだね。」
ちなみに鍛冶師の言う龍の鱗は、エミリアもとい覇龍から採取というか分けてもらったものだ。
指定した6つの武器も、誰が使うかはもう決まっている。
まずは刀、これは知っての通り景光のものだね。ただ魔力がない時とか特殊効果を付与するのに、リアル刀は必要だから作ってもらう。
次に弓、これはアイナのものだ。彼女の持つ蜘蛛の毒は矢に塗るとより正確に飛ばせるはず。糸を貼る要領のおかげか、こないだやらせてみたら中々弓が上手かったのも一つ。
で、大剣はもちろんバズ。火竜の膂力で適当に暴れてもらう。振り回してるだけで強いとかいうチート。説明不要。
そして鈍器はシャナ。人型の状態でも粘液は出せるみたいで、カエルの粘液の先に鈍器を括りつけ、力だけで押し切る戦法は恐ろしいものがあった。
で、ナックルはピタカ。元となる魔物がバット、というかローラーだからか、拳がすっごく硬い。んでもって大柄。あの質量と硬度から繰り出されるパンチはもうやばい。長所は伸ばす方針。
で、仕込み針はブラド。元から蜂だし針の扱いが得意ってのもあるけど、最大の理由は先方にマッチしてるから。いやー、この間あいつが戦ってんの見たんだけどさ、もう口では言い表せないくらい卑怯。怖い。見てるこっちが申し訳なくなるくらい。
まぁ味方だからもっと卑怯にやって貰って構わない。ていう訳で仕込み針。
さーて、武器ができるのも楽しみだな。どんな武器が完成することか。
更新遅れました!すみません!




