37:転生者会談
とりあえずそいつのステータスはこんな感じ。
〖アイエローネ〗
種族:スケルトンリッチ
Lv :21/50
HP :100
MP :100/100
攻撃力:30000
防御力:500
魔法力:100
素早さ:100
能力:【プロレス】【詐欺】
スキル:【言語学LvMAX】【プロレスLv9】【詐欺LvMAX】【交渉術LvMAX】
【商売LvMAX】【偽装Lv8】【鑑定LvMAX】
称号:【転生者】【セールスマン】【人と共存せしもの】【詐欺師】【擬態者】
スケルトンリッチかー。バリバリ魔物やってんねー。というか何このステータス。攻撃3万?尖りすぎでしょ。いやー、マジでどういう人生歩んできてんだろ。偽装は鑑定を妨害するスキルかねー。まぁLv8の鑑定までしか欺けないっぽいけども。
そして今すぐ重要になってくるのが詐欺師の称号だよねー。俺ってあんまりそういうの得意じゃないように思えるでしょ?ふっふっふ、そうでも無いんだよなー。はい、実はめちゃくちゃ頭良かったりします。2の1万乗までなら暗算で5秒もあれば答えられます。ドヤァ。さーて、化かし合いと洒落こもうじゃないか。
「もしもーし、どうもカナエールというキャラバンのものでーす!今回は取引の話をしに来ましたー!」
ほう、先頭に立ってるのは例の転生者のやつか。使い魔連れてる辺り護衛もバッチリってわけかな?早速最大限まで威圧してみる。
「……!」
やつの眉がぴくりと動く。凄いなー、後ろの方の人なんか2、3人気絶してるというのに。やっぱかなり肝は座っているらしい。
「それで?取引ってなんのことかな?」
男の顔がニヤリと笑う。やっば、この営業スマイルめちゃくちゃ良い人に見えるぞ?さすが詐欺師の称号を持ってるだけある。
「えぇ、今回は水道などの整備をさせていただきに参りました。この建物を建てるのにもお金がかかって水道や魔力が通っていないんじゃありませんか?格安で整備を引き受けますよ?」
え?商品売るんじゃないの?整備?そっかー、騎士団の人達だって料理のことにも触れるのは当然か。美味しい料理が出せるなら物資もそれなりにある、と判断されたのかな?というかこの世界の街って魔力が通ってるんだね。それを光に変換する的な?まぁこの街では光る鉱石をスライムに吸収させて、スライムランプを作ったからいいんだけども。
「あいにく、そういうものも揃っているんだ。あまりこの村には必要ないと思うよ。」
男が少し驚くような顔を見せるが、また元の笑みに戻る。
「左様でございましたか。では立ち話もなんですから、中に入れて貰えませんでしょうか?」
なるほど、街の内側から欠点を探してそこを売り込もうというわけか。ふっふっふ、受けて立とうじゃないか。
「じゃあこっちに案内するからついてきて?。」
もちろん招待したのはこの街で一番豪華な造りの建物。元々大使館にする予定だったからねー、造りも完璧というわけだ。
うーん、それにしてもなかなか鑑定してこないねー。早いとこ転生者の称号のことも聞いときたいし、きっかけが必要なのになー。あっもしかして鑑定って感覚で分かるもんなんだろか?でもそれにしてはあっちは悠然としてる?あっ、偽装で誤魔化せてると思ってるのか。じゃあこっちから仕掛けてみるか。
「ゲフンゲフンマホウショウジョマギリアス……。」
咳に紛れて地球では知らない人などいないアニメの名前を交ぜてみる。魔法少女マギリアス、これなら子供からお年寄りまで全員が知っているだろう。
と思ったんだけど反応からして知らないらしい。え?なんで知らないの?未開の境地で過ごしてたの?仕方ない、直接言うか。
「ところで、俺はお前の偽装を見破ってるんだが……。」
男が眉をひそめる。
「ほう、このLv8の偽装をか?貴様、本当に人間か?」
いや、人間じゃないんだけどね?
「自分の目で確かめてみなよ。ほら、鑑定していいよ?」
早速鑑定を使用される。いやー、この感覚ヤバいね。なんか身体の中を幽霊でも通り抜けたみたいな?すごいゾワッとする。
そして、男はステータスを見て驚いた後、転生者の称号を見たのか目を丸くする。そして俺に聞いてきた。
「お前も転生者か?いつの時代、どこの国から来た?アレの被害でやられたのか?」
そっかー、転生者だからといっても同じ時代から来るとは限らないんだよねー。というか、アレってなんだ。
「ごめんね、俺は記憶喪失になったんだー。基礎的な知識は残ってるはずなんだけど、アレって何?北のミサイルとか?」
「記憶喪失……?しかし、北のミサイルが分かるということは本当に知識だけは残っているようだな。大した情報でもないがくれてやる。アレというのは、地球を半壊させたスライムのことだ。」
え………スライム?




