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※改題済み 電脳世界でスライムライフ!  作者: 虚しき蛙
第五章:スライムとしての生き様
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2-6:進化

 さて、早速進化していくわけだけども、んー、どうしよっかねー。どれも結構魅力的な感じになってる。因みにこんな感じね。


【フォートスライム】

 黄色で大きなスライム。背中に岩が生えており、五年に1度子を産む。大きな体を生かした踏みつけや、スキル:転がるによる突進を得意とする。最終進化。


 まずこれが1つ目。多分俺の親と同じ種族なんだろうけど、どうにも微妙だよね。そもそも体でっかくなるとか洞窟内動きにくいし。しかも今のステータスで動きが遅くなるのも嫌だな。


【ミニマムスパイダースライム】


 蜘蛛の形をした手乗りサイズのスライム。俊敏さを活かした戦術と小さな体で相手の体内に侵入することで、敵を内側から蝕む。主戦法は毒。


 うーん。これもなかなかえげつないんだけどねー。毒をメインで戦うんじゃ俺みたいな毒吸収のスキル持ちとは戦いづらいから、一点特化型が強いかどうかは微妙なところ。とりあえず保留。


【カッパスライム】


 人間になり損なったスライムの成れの果て。その目は復讐の炎に燃え、憎悪の中で朽ち果てる。

 と人間の中で伝わっているが実際のところカオスカッパーに変身しただけである。とはいえスライムの柔軟性を生かした戦い方は本家にも優り、体の形も自由に操れる優れもの。


 うん、これ結構いいかもしれない。まぁカオスカッパーに変化するだけなら今のままでいいじゃん?って話なんだけど、最終進化って表示がない所を見る限り上位種とかで化けそうでもある。とりあえず候補には入れとくかな。


【火竜粘菌】


 生まれてまもなく竜を仕留めたエリートスライム。全身に着脱可能な鱗を纏っており、また体に火を纏うことが出来る。

 また、進化すると同時に翼を手に入れ、大空に羽ばたくことも可能。

 

 うん、これにしよう。多分カッパスライムなんかはカオスカッパーコピーしときゃいつでもなれるレベルの種族だろう。

 でもこいつは違う。生まれてまもなく、というのが大きなポイントだ。

 いやだってさ、初期種族で竜倒すとかいう超ハードな条件付きだよ?それで進化して弱かったとかとんでもない詐欺じゃん?


 というわけで進化開始!


『スキル:転がるLv6が転がるLv8になりました』

『スキル:尖岩射出が消滅しました』

『代替としてスキル:体組織射出Lv6を取得しました』

『スキル:毒Lv1が毒Lv4に変化しました』

『これより進化を開始します』

『進化が完了しました』

『スキル:炎耐性LvMAXを取得しました』

『スキル:ブレスLv6を取得しました』

『スキル:火魔法Lv6を取得しました』

『スキル:服だけ溶かす毒Lv2を取得しました』

『スキル:飛行LvMAXを取得しました』


 ……んん、目が覚めた。案の定進化中って気絶すんのな。まぁ意識はあるのに身体中がちょっとずつ変わっていくとか怖すぎるしね。

 

 というかなんか暑くない?いや、熱いという方が近いかな?と瞑っていた心の瞳を開くと、一面に広がるバーミリオン。

 え、なんか燃えてる。あ、そっかカモフラージュに使ってた蜘蛛の糸か。何?進化中に襲われた?


 って燃えてるの俺の体じゃん。そーいや火纏えるとか書いてあったな。いやでも自然発火はさすがにないわ。これオフにできない?あ、できた。

 我ながら庶民っぽくて恥ずかしいんだけど、料理とかに便利そうだなー。


 まぁとりあえず鑑定して見た感じではステータスは結構上がった。Lv1時点で平均50くらい。まぁケイブスライムよりは強いね。

 というか体組織射出も地味に便利だね。体表の鱗を飛ばせる。割と真ん中が窪んだ楕円形だし、お皿とかフライパン代わりに使えそう。


 やっべぇ、お腹減ってるからか料理関係のことしか浮かんでこない。というか進化ってお腹空くのね。次からもうちょい食料貯めとくか。


 というわけで早速狩り行こっかな。とりあえずカオスカッパーに変身!猛ダッシュ!あ、やべ、蜘蛛の巣引っかかった。やっぱ早すぎても動体視力追いつかないよね。


 え?なんでこんな平然とできてるかって?まぁそりゃ蜘蛛の巣くらい簡単に脱出出来るからだよ。

 てなわけで早速炎シュボッ!蜘蛛の巣メラー!蜘蛛グギャー!よし、焼きグモの出来上がり。


 因みに今回の蜘蛛は味にもちょっと期待してたりする。前回は毒でそれどころじゃなかったけど、今回は違うんだよね。

 多分あの毒タンパク性だと思うし、もしかすると加熱で苦味も消えるかもしれない。

 とはいえまだ仮定の段階だし、もし違う性質の毒だったりしたら目も当てられないんだけども。


 あー、そう考えると若干緊張する。前食べた蜘蛛の味はもう常軌を逸した感じだったしなー。

 こんなに不味いものがあるのかって不快感より先に驚きが来るレベル。まぁいいや。覚悟を決めていただきます!


 ……パリッ。……バリボリ。……むしゃむしゃ。うん、正直結構美味しい。なんか焼き鳥感溢れる味だし、甲殻もパリッと焼けててポテチに似た中毒性がある。


 まさか今世で美味しいものが食べれるとは思わなかったしねー。ホントにこの種族に進化してよかった。


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