第12色 武器
皆のもの、セイリュウじゃ。
前回...は、フリートーク&質問コーナーじゃったか...
前々回は、妾がついに倒されて、急に仲間になると宣言して、皆を混乱させたのじゃったか?
まあ、今回は、バトル色はなしだから、気軽に読むといい。
では、どうぞ、じゃ!
「さて、このあとはどうするのかの?」
「こっちの台詞だ!」
なんで?なんでセイリュウこんなにちっこくなっちゃったの?
「ん?だって、巨大な敵が人化して仲間になるのは『ライトノベルあるある』じゃろ?」
「メタ発言やめい!」
て言うか、フリートーク&質問コーナーの時にテストとか体育大会ってなんだって聞いてきたのに、ライトノベルのことは知っとるんかいッ!
「...」
「...」
あ、ちなみにセイリュウは、身長152㎝くらい。私が158㎝だから、少し小さく見える。で、名前の通りに青い髪と眼をしている。
(作者、心の声:やっべ...キャラかぶってる奴いる...)
松岡さんが何か言ってるけど、よくわからない。
他に青髪青眼の152㎝くらいの人なんて居たっけ?
(作者、心の叫び:人の心を勝手に読むな!)
叫んじゃったよ...
まあいいけど...
「で、ここって『移動石』使えたっけ?」
『移動石』とは、7色で説明した『瞬間移動石』の略称のことです。
「いいえ、この城の中と、その周辺は移動不可エリアだったはずです」
「なら、妾に任せておけ!」
え?
「え?とはなんじゃ、え?とは。元々この城の結界を施していたのは全部妾なのじゃぞ?一時的に結界を解いてその転移石とやらで全員飛べばいいんじゃろう?」
「...ゲーム時代じゃ有り得ない荒業ね...」
「確か転移石ってパーティー組んでれば全員に効果あるよね?」
「確か、ね。ただ、ゲームじゃないからパーティー判定があるかどうかはわからないけど」
私は、少し考えると、徐に冒険者カードを取り出して、
「『パーティー編成』」
と話しかけます。
すると、冒険者カードに現れた項目は、
『パーティー勧誘』
『パーティー一覧』
『キック』
の三行でした。
あ、ちなみに、キックって言うのは、文字どおりキックをするための項目...と言うわけではもちろん無く、パーティーに相応しくないと判断されたユーザーを退出させるという意味のゲーム用語です。同時に、キックした人のブラックリストにキックされた人が追加されます。
念のため、パーティー一覧を開いてみますが、やはりというべきか、自分のみが表示されました。
と言うわけで、パーティー勧誘を選択すると、今度は私の視界がAR化されて、視界にいる人のデータが表示され、同時に選択可能対象になりました。
とりあえず、6人をパーティー勧誘して、セイリュウの方を向き直ると、なんということでしょう。
セイリュウが、選択可能対象として表示されていました。
なので、ついでにセイリュウも勧誘しておきました。
「なんじゃ?これは...『ユッカさんからのパーティー勧誘を受けますか』...?これに、YESと念じればよいのかの?」
「ん...たぶんそうっぽい」
そして、私の頭の中のみに流れる電子音...それも、IAOのパーティー勧誘受諾の音と同じでした...と同時に、一気に私の視界にHPバーが増えました。一気に7つ。
無事に、全員正式にパーティーを組めたっぽいです。
その中で、1つだけ異様な存在感を放つHPバーが...
他でもない、セイリュウのことです。
人間化しようと四神は四神。
その圧倒的な量のHPバーとMPバーは他と比べるのがバカらしくなるほどです。
敵だったキャラが味方に付くと、弱くなるという法則を打ち破った姿がここに有りました。
「で?お主らの目的地はどこじゃ?」
「とりあえず、今は浮遊国『タイタニア』に向かうところかな」
「なるほどのう、確かに『七彩武装』の伝承が伝わってるのはそこだけだからな。納得した」
「そうそう...って、え?」
私は、セイリュウの言葉に肯定しようとしましたが、その前に、とんでもなく大きな違和感に気づきました。
「もしかして...私たちのこと...最初から知ってたの?なんで今七彩武装の名前が出てくるの?」
「否、勿論最初から気づいていたわけではない...が、さすがにたった七人で本気の妾と渡り合えるほどの強者は、そこいらにはいない。それに、だ」
......
「『精霊大陸・イノセンスの歴史と神話』とか言う本に書かれているだろう?『彼らは、同じ学舎で時を過ごし』とな。その本から推察するに、その少年少女とやらはまだまだ幼いと思われる節がある。...というか、それ以前に妾の前でおもいっきり七彩武装って言ったシーン2回もあるぞ?」
言われて、これまでの話を振り返ってみます。
...確かに、1回は言った。10色の最後のシーン。
え?でも二回目って?
...考えてもわからなかったので、松岡さんを召喚します。
松岡さんを説明意思で召喚!
(...はい。召喚されました、松岡透です。確かに、ユッカが覚えていないのも無理はないと思います。というか、そもそもユッカが出てこないシーンで、具体的には8色で、バラバラに行動していたときに、ユッカがいないところでテルルが言った台詞だからね。と言うわけで、松岡でした。て言うか、さらりと遊戯王ネタぶちこまないで。俺モンスターじゃないし、それに
ターンエンド。
(だから、さらりと...というか、露骨に遊戯王ネタぶちこまないで!)
まあ、松岡さんは放っておきましょう。
(お前が呼んだんだろ!)
とりあえず、そろそろ進めたいので、退場してもらっていいですか?
(あ、はい)
──────────────────────────
「お主、固まってしもうてるが、どうしたのじゃ?」
はっ、いつのまにか意識が飛んでたっぽい。舞台の裏側に。
と言うか、首をかしげながらこっちを見てくるセイリュウ、本気で可愛い。
え?どれくらい可愛いかって?
えっと、ヒカリちゃんと同じくらい?
だな。
うん。
えと、
いや、
...。
個人的には、ヒカリちゃんの方が可愛いかな...
「ユッカ!思考が全部駄々漏れじゃぞ!少しは自重せい!そして、少し妾傷ついたわ!」
涙目でこちらをにらんでくるセイリュウ。
うん。よく見ると、ヒカリちゃんとはまた違った可愛さがあるね。
これはこれでありかも。
よし、頭のなかではこの状態のセイリュウのことを『セイリュウちゃん』って呼ぼう。
...うん、よく似合ってる。
「なにやら不穏な感覚がするのぉ...頭のなかで変な呼び方をしておるのか?」
...鋭い!さすがセイリュウちゃん。
「で、いつになったら『タイタニア』に転移するんだ...?」
あ...忘れてました。てへぺろ。
「じゃあ、そろそろ転移うか」
やっと話が進みます。雑談多くてすみません。
(作者、心の声:失礼、これが俺の作風です)
と言うか、松岡さん、あのとき(フリートーク&質問コーナーで素が出たとき)以来、一人称『俺』になったよね?
(作者、心の会話:気にするな)
...では、今度こそいきましょう。
まずは、冒険者カードを取り出して、アイテム欄を開きます。
そして、目当てのアイテム、『瞬間移動石』...略して『転移石』を実体化させます。
「みんな、転移するよ。セイリュウちゃん、結界解除お願い!」
「やっぱり変な呼び方をしておったのか!...まあいいが。それくらいなら」
いいんだ!
「じゃあ、結界を解除するぞ?解除した10秒後にはまた復活するならの。急ぐのじゃ。...『アイソレーション・ゼロ』」
おそらく、この呪文で一時的に結界の解除をしているのでしょう。
私は、急いで転移石を握りしめながら、大声で叫びます。
「転移!『タイタニア』!」
すると、パーティーメンバー全員が青い光に包まれます。
ああ、ソードアート・オンライン一巻読んだときからこういうのやってみたかったんだよねー。
そういえば、3日前に17巻発売されたよね。
...え?何をいってるんだって?
もう18巻も出てる?
...こっちの世界の日付は、2016年4月12日です。
18巻...早く読みたいね。
それはともかく、長年の夢が叶えられたので、ほくほく顔で転移されていく私でした。
...そういえば、実際のほくほく顔って、どんな顔なんだろうね?
───────────────────────
「ほう、ここが人間の暮らす街か。なかなか栄えておるな」
「まあ、ね」
いつのまにか、外は夜になっているようでした...そんなに長い間戦ってた記憶はないけど...
「サンが作ったわけでもなかろうに、なぜ誇る?」
「...」
いつのまにか、セイリュウちゃんは私たちのことをユーザーネームで呼んでいます。それも、呼び捨てで。
「ところでユッカよ。これからどこにいくつもりなのか?」
「えっと、一応、王さまのところに...」
「ほう、ユッカは王さまと知り合いなのだな!」
「うん、まあね」
「一応、僕もだけどね」
「...えーっと、誰じゃ?」
「コノハだよ。確かに影は薄いけど...まさか、敵に覚えられてないなんて...」
「...ドンマイ」
コノッチの新着情報。
集団...特に、目立つ集団のなかにいると、コノッチは普通すぎて影が薄くなる。
まあ、あまり関係はないか...
と言うわけで、やって来ました王宮に。
で、例によって...
「ほう、もう全員集めたのか。仕事が早いな」
いつもより強い気配を感じてやってきたと言うタイタニア国の王さま、ロイゼ・タイタニア・シアンでした。
まあ、予想はしてたけど...
「一人多いが...なるほどな。なんか、お前らなら納得する」
一瞬でセイリュウの正体に気付かれるということになったのですが、王さまが「まあ、いい」と言ったので大丈夫でしょう。
多分。
そして、私とコノッチ以外のメンバーが自己紹介をして、さあ本題の時空転移事件を話そうかというときに、
「そういえば、一つ、伝えてなかった話がある」
ついてこい、と言うので、おとなしくついていきます。
そして、この迷路みたいな城のなかをあっちいってこっちいって...
今回は、しませんよ?
とにかく、私たちがたどり着いたのは、一つの古びた扉の前でした。
「最初に言っておく。お前らは、まだ七彩武装には足りない」
へ?
「どういうこと?!」
「まあ、落ち着け。別に、お前ら自身の問題というわけではない。あれだ。まだ武器が弱すぎるだけだ」
ふぇ?
「なにいってるんだ?俺たちが持っている武器はランク49の武器ばかりだぞ!それで足りないなんて...」
「だから、落ち着けって。ランク49で足りないってことは、その上にはもう一つしかないだろう?」
「あ、そうか...でも、いままでランク50の武器なんて見たことが
「当然だ。なぜなら、この世に存在するランク50の武器...通称『神の武器』は、世界に7つしかなく、それらは、全部我々、浮遊国『タイタニア』が保管してある」
え?じゃあ...
「そうだ。『神の武器』は、七彩武装のためだけに創られた伝説の武器だ。そして、今この扉の向こうに、その武器がある」
「「「「「「「.........」」」」」」」
全員が絶句しました。
ゲームでは、ランク50の武器は、存在しないと言われていましたが...まさか、それが私たちのためだけに作られた武器だなんて...
「じゃあ、開けるぞ。準備はいいか?」
「は、はい」
王さまが懐から鍵を取り出すと、扉の鍵穴に差し込みました。
すると、ガチャリと音がして、ギィィイィィ...と音をたてながら、扉が開いていきます。
中には、また、七つの扉が有りました。
そして、その七つの扉が、色分けされていました。
「この扉の先にランク50の『神の武器』が納められている。自分の色の前に立ち、ドアノブを回せ」
言われた通りに、自分の色と思われる、青い扉の前に立ち、ドアノブを回すと...
目の前には、小部屋があり、その中央に武器が仕舞われていると思われる宝箱が有りました。
その宝箱のなかを開けると...
出てきたのは、美しい薄い青色の刀身をもつ、瑠璃氷花・絶よりも数寸長い刀が納められていました。
その刀を手にとると、
【ランク50武器『村正』を入手しました。称号『蒼の守護者』を入手しました】
の文字が視界に広がりました。
ここに、『蒼の守護者・ユッカ』が、誕生した瞬間でした。
次回に続く。
松岡です。
またしても、一ヶ月近く投稿が遅れてしまったことを深くお詫び申し上げます。
いやぁ、ねぇ。
MH4Gに再燃して、いまソロでHR7っすわ。
シャガル強かったーーー
ダレン強えーーーー
え?アカム?なにそれ、美味しいの?
...それは置いといて...
うん。次回で、『第零章 七彩集結編』が終わります。
まだプロローグだよ。これ。
だって、いままでは本命のランク50武器なんて持ってなかったから、まだ七彩武装じゃなかったんだよ。次で、初めて七彩武装になります。
一章のタイトルは未定です。
どうしよっかな?
まあいいか。夢幻書いてから考えよ。
あ、ついでに、自分のもう一つの著作である
『夢幻』もよろしくお願いします。
...よし、宣伝も終わったな!
では、じゃねバイ。




