2-2 復讐も恋も楽しもうっ!
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桜&啓介side 夜神啓介宅
料理をしている啓介とパソコンにかじりついて指を動かし続ける桜
啓介「まだあの日のこと調べてんのか?」
桜「うん。あの日の生き残りは私だけ、でも最近分かったことがあるんだ。ちょっとこっち来て」
啓介「今日お前の好きなハンバーグなんだけど?」
桜「いいから!」
啓介「分かった分かった」
渋々と火を弱火にしてから席を立つ啓介
桜「まずこれ、当時43人全員が刃物で殺されてる。」
啓介「あぁ」
桜「でもこの事件って犯人が明確には分かってないんだよ!事件の1週間後裏で当時都知事だったお父さんを殺すように指示した人達、匿名の告発で警察に捕まってから3日後に全員が変死体になって発見されてるの」
桜「ある人は目を抉り取られた状態で溺死、またある人は手足が潰された状態で焼却、主犯の人なんて全身をバラバラにされた状態で冷凍庫にぶちこまれてたとか」
啓介「桜、食事前にそういう話は勘弁してくれ」
あまり悲惨な話に席を立ち台所に戻り料理を続ける啓介
桜「違うよ!当時私の家に来た殺人鬼は一人なんだよ!」
啓介「はー、なんでそれが分かる?」
桜「だってみんな政治家とか、警察の偉い人とか、権力を持ってる人ばかりなんだよ?普通自分でやる?」
啓介「複数いたかもしれない」
桜「それは無いよ、私の家の警備ってその道の凄いエリートしかいなかったんだよ?」
桜「それにウチで働いてた人達って警備じゃなくても達人レベルで名のある人ばかりだったから複数人でなんて不可能だよ」
啓介「足跡の痕跡も指紋も何の証拠も残ってなかったんだろ?」
桜「だって…私見たんだもん、一人だったよ」
啓介「……それだけじゃないんだろ?」
桜「うん、犯人の手掛かりがあったんだ」
啓介「手掛かり?」
ポケットにしまっていたUSBを取り出しパソコンに差し込む
桜「お父さんの遺品の中にあったUSBに一文だけ残ってたんだ」
(これが最後の警告だ、もしどうしても逆らうというのであれば【奴】を送る。この意味は分かるな?)
啓介「奴ねぇ、これだけでどうするつもりだ?そもそもお前犯人に会ったんじゃないのか?」
桜「私よりずっと身長が高かった」
啓介「顔は?」
桜「恐怖で正確には覚えてない、でも人を殺したはずのナイフに血が一滴も付いてなかったんだ、それだけが頼りかな」
料理を運びテーブルに置いていきながら淡々と話す啓介
啓介「もういいんじゃないのか?」
桜「え?」
啓介「今のお前は【誰よりも楽しむ】って決めたんだろ?いなくなった家族の分も」
桜「うん……」
啓介「お前は復讐となると本質を忘れる、さっきだってあの二人と言い合いになった」
桜「そうだね、アレは失敗した」
啓介「俺はお前がやるって言うならどんなに嫌でも付いて行くさ、だけど復讐することを楽しみにしてる半面、辛そうにも思える。」
桜「……」
啓介「俺が勧めた生き方とはいえ時々それが正しかったか疑問に思う」
啓介「もう事件のこと忘れて楽に生きてもいいんじゃないか?」
桜「いいや!これからも続けるよ!必ず犯人に復讐する!」
満面の笑みで言い切る、その表情にはどこか恨みが籠っていた
啓介「……そうか」
何処か寂しそうな表情をする啓介
桜「ありがとね!でも何だかんだ言って今の生き方が好きなんだ!私の原点でもあるから!」
啓介「あー分かった!降参だ降参!もう何も言わないよ、さっさと飯にしよう!」




