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7、ナナ、勝負を挑まれる!

中間テストの追試が終わらないのに・・・期末テストが近づいている。どうすればいいのでしょう( ;∀;)

          7、ナナ、勝負を挑まれる!


「はい、治療します」

「よこたん、わたし、全体魔法かけるね。ヘブンヒール」


対岸の惨状は凄まじかった。

炎の玉で吹き飛ばされたドラゴンたちがぐったりと横たわっていた。幸い、死者はいないようだ。もし、これが炎の耐性が低いレッドドラゴン以外だったら、絶滅しているところだったらしい。

わたしの全体魔法が広がる。かけ終わるとまだかけていないエリアにヘブンヒールと唱える。周囲を次から次へと治療が進んでいく。

一通り治療が終わると、一番大きなレッドドラゴンの代表者が話しかけてきた。


「わらわは、ドラゴン国の王女ズズメーノと申します。人族の少女よ、おかげで助かりましたわ。お礼を言わせてもらいますわ」

「わたしは、ナナ。困った時はお互い様です。ところでこの惨状は、なにがあったのですか?」


わたしは、大型トラックほどの大きさのドラゴンを見上げるようにして、とぼけてみた。

人間ではなくドラゴン相手なので、人見知りはしなかった。これが人間だったらよこたんの後ろに隠れていただろう。


「実は、この近くの魔物の森で激しい爆音と炎の玉の目撃情報が、あったのだわ。それを調べに来てみたのだが・・・ナナたちは何か見なかった?」

「うーん、わかんないな。よこたん、なにか、見た?」

「ボクもわかりません」


わたしとよこたんは揃って首を左右に振った。気分がいいので、ついつい付け加えてしまった。


「ねー、よこたんもわたしもヘブンファイアなんて唱えてないよね」

「はい、ボクもななたんもヘブンファイアなんて知りません」


ヘブンファイア。その言葉に、スズメーノの目が眼光が鋭くひかった。


「ヘブンファイア? まさしくそうだわ。あれは人族の伝説のヘブンファイアだったわ」


わたしたちの会話でついつい出てきたヘブンファイア・・・ま、まさか、これって? わたしはよこたんに目を向けると、よこたんもちょうどわたしと目があった。


「ま、まさか、あなたたちの仕業とは思わないけど、念のためステータスを見させてもらうわ。鑑定!」


そう言うと、突然、ズズメーノは鑑定を唱えた。スズメ―ノから光が飛び、それはわたしとよこたんに届き、わたしたちを包み込んだ。1分もしないうちに、その光が収まった次の瞬間、ドラゴンの咆哮が響いた。大気が震えた。


「お前たちの仕業ね!」

「ひえー、よこたん、なんでばれたの」

「鑑定魔法は格上相手にはステータスが全部、ばれてしまいます」


わたしとよこたんは驚いて飛び上がった。

ドラゴンは鋭い目でわたしたちを睨んだ。


「いや、ハーフエルフのステータスしか見えなかったわ! ナナのステータスはわらわには見えなかったわ」

「え、どういうことなの?」

「わらわのレベルは472よ。鑑定で見れないということはナナのレベルはそれ以上だということだわ」

「ナナたんのレベルって99じゃなかったの?」

「そうだよ、一応、確認してみるね」


わたしはステータスを唱え、左手にレベルを表示させた。


レベル   999

名 前   稲村なな

年 齢   17歳

HP    9872

MP    9726

・・・

わたしは驚きの声をあげた!


「よこたん、大変だよ! わたしのレベル999だよ」

「え、人族で最強だった大賢者様でも99だったのに・・・」


やや呆れた顔でよこたんがわたしを見つめてきた。

そんな雰囲気を打ち壊すかのように、スズメ―ノの咆哮が届いた。


「ナナよ、わらわと勝負だわ!」

「えードラゴンとは、嫌だよ。普通に死ぬでしょう」

「断るなら、この草原にいる兵士たちと共に、あの城に攻め込むわ」


そう告げると城の方角を指さした。それはルカがいるオデーブユーミコ国である。

わたしは左手で頬杖をしながらため息をした。


「わらわが負けたら戦争はしないわ、引き上げるわ。しかし、ナナが負けた場合はそのまま城に攻め入るわ」


突然の爆弾宣言に、わたしとよこたんはお互いの顔を見合った。

よこたんは、首を小刻みに左右に振った。


「ナナたん、無理です! ドラゴンには勝てません。ボクと逃げましょう。エルフの国ならドラゴンも来られないでしょう」


わたしは、目を閉じながら微かに首を振る。

すでに戦う覚悟は決まっていた。ここで逃げたらルカが、あの国の人たちにどんな被害が及ぶかわからない。

だから、今は戦闘のために対戦ゲームのイメージを思い浮かべていた。ピンクの玉で勝負・・・あれは人間じゃないからわたしには真似できない。では、エルフの少年は? ブーメランが使えないから無理。そうだ。あれだ、あれしかない! わたしの最も得意とするあのキャラクターで勝負だ!

わたしは、ゆっくりと瞼を開いた。心配するよこたんに向けて微笑みかけて、左手を向けてVサインを送る。


「よこたん、大丈夫だよ。わたし、格闘ゲームは得意だから。それに城にはルカたちがいるから、逃げないよ」


わたしは、ドラゴンのスズメーノを睨みながら前にでる。

読んでいただき誠にありがとうございます。皆様の評価があるととてもニコニコになれます。よろしくお願いします。

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