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12、 ナナ、最強の敵に苦戦する!

カラオケ&アニメ―トに行ってきました。

12、 ナナ、最強の敵に苦戦する!





イータムロを過ぎて、上空を飛んでいると、大量の魔物が南の森から行列になって出ていた。


イータムロにたどり着くと大変なので、ヘブンファイアを打ち込み、スタンピードの先頭の集団を削っておいた。


再び行列ができる前に、封印の儀式をしてしまえば、問題は解決するので、南の森の奥にある神殿を目指した。


炎が燃え上がり、魔物たちが消滅する光景を眺めていると、ルカがナナ怖すぎ!っと呟いていたのが聞こえた。


まー初めて見れば怖いだろうが、その辺は無視して先を急ごうとした。


「危ない! みんな避けて」


突然、カノさんが叫び声を挙げると同時に、地上から黒い光線が、わたしたちの一団に向けられて、発せられた。瞬く間に光は、防御シールドに到着し、激しく爆発した。


その爆風に巻き込まれ、あえなくわたしたちは地上に落下してしまった。


「一体、どうしたの?」


わたしは、地上にもう一度、素早く防御魔法を敷いて、全員の安全を確保する。わたしの言葉に、カノさんが光が発せられた南の方向を睨みながら答えてくれた。まだヘブンファイアの残り火で燃えている赤い炎が見える方向に何かがいるようだ。


「やばいのがいるわ」


カノさんの言葉にその方角を探るようによこたんが探索の魔法を唱えた。そして、震える声を出した。


「こ、これってボクの間違いですよね。この反応ってありえないです」


「いいえ、よこたんの感じた通りです。あれは、アンデッドドラゴン。黒竜よ!」


カノさんが困った表情で首を微かに動かした。


ひえーとするよこたんの前で、わたしはきょとんとした顔で二人の会話を聞いていた。


「黒竜ってカノさんが持ってた魔石の?」


「ななはレベル999だから余裕でしょう」


 安心した声でルカがカノさんに視線を送る。カノさんは、ルカと目を合わせると首を小さく左右に振った。


「わらわの同族である黒竜もレベル999なのだわ」


わたしとルカとよこたんの顔が同時にカノさんを見つめた。そして、同時に言葉を発した。


「後は、ななに任せるね。あははは!わたしは、神殿に行かないと・・・」


「ななたんもルカ様もわたしが守ります」


「ここは逃げよう!」


3人の言葉を聞いてカノさんは、嬉しそうに大きく頷いた。


「わらわは、賢いな。そうじゃ、ルカは神殿に行き、ななは、逃げるのじゃ!そして、よこたんは、ルカを守りながら神殿に行くのじゃ」


一瞬のうちに答えを出したカノさんを3人が同時に見た。


「カノさん、どういうこと?」


わたしたちの疑問にカノさんは、素早く作戦を説明してくれた。


今の黒竜はカノさんの魔石と融合しようと、魔石を追ってきている。だから、ルカ、よこたん組は黒竜を避けるようにして、神殿に向かう。カノさんは囮になり、黒竜をおびき寄せ、ルカが神殿で浄化と黒竜の封印をするまでの時間を稼ぎ、その後、弱った黒竜をみんなで倒す作戦になった。


神殿は魔物の森の中心部にあり、そこから西に5キロほど離れた位置にダンジョンが存在する。魔物の群れはそこから大量に湧き出て、イタム―ロの村を目指して移動している。


よこたんは、ほうきに跨り、ルカを運ぼうとする。


「よこたん、待って!」


わたしは着ている黒ローブをよこたんの白ローブと交換しようとした。


「なな、時間がないから、それはいいから! あと、よこたんはオリジナル知らないから」


ルカの言葉によってよこたん魔女宅計画は中断された。実に残念である。


「ななたん、カノ様、行ってきます」


よこたんはそう告げると、ルカを載せた駕籠がゆっくりと持ち上がる。黒竜を避けるコースを取りながら今度は低空飛行で進むことになった。


よこたんの姿が見えなくなったころ、黒竜の姿が小さく見えてきた。ゆっくりと地面を歩きながらそれは近づいてきた。その威圧は激しく、カノさんが溜まらず震えていた。


わたしは自分とカノさんに防御魔法をかけ、さらに、二人の前に絶対防御の魔法を三重にしてかけた。これならさすがの黒竜も簡単に破ることはできない。


それからすぐに黒竜はわたしたちの目の前に到着した。

いよいよ決戦の時だ。


黒竜の大きさは小学校の体育館ぐらいはあるだろうか? 高さもそれぐらいだ。今まで出会ったドラゴンのなかでは大きい方ではあるが、一番大きいというほどではなかった。


しかし、体内に宿るパワーの大きさは、今まで出会ったドラゴンたちを遥かに凌駕していた。これでも魔石が分裂しているため本来の力の7割ぐらいらしい。恐ろしい力を持っているものだ。

黒竜の一撃がびしっとまるで透明なガラスを叩くように響いた。しかし、結界は割れない! ヒビも入らない。これでもわたしもレベル999である。そう簡単に破れるものでもない。


さて、この化け物と戦うというのか? あきれてしまう。

わたしは困り果てた顔でカノさんにドラゴンを指さしながら確認する。


「本当にあれと戦うの?」

「いや、あれとは戦わない」

「えー、戦わないでどうするの?」

「しばらくは、このまま時間を稼ぐ」

「え? それってどれぐらい?」

「聖女が封印を完成させ、黒竜の力を削ぐまでだわ」

「・・・それは長い戦いになりそうね」


わたしは肩でため息をついた。


「わらわももっと策があればそれを採用している」

「でも、黒竜がわたしたちの相手をせずにどこかに行くってないのかしら」

「それはない。なぜなら、黒竜は自分の分身であるこの魔石を探しているからな」


そう言ってカノさんが黒い魔石を見せてくれた。


長話をしている間に、黒竜の攻撃が続いていた。ファイアブレスを浴びせ、パンチ攻撃により、結界が2枚ほど無くなっていた。


「そろそろ結界が壊れるよ」

「何度でも張りなおすのじゃ」


カノさんの言葉と共に再び結界を2枚ほど付け足す。

びしばしと黒竜が結界を叩く音をさせるが、堅固なのでそう簡単には破れない。レベル999の力は偉大である。


「こちらから攻撃はしないの?」

「ななが殴ってもダメージは与えられないわ」

「魔法は?」

「黒竜に効く魔法だとレベル999になるから、結界を張らずに放ったら大変なことになるわ。そうじゃの、この国のすべての生物が地上から消えるかな」

「あわわわ、それはできないわね」

「だから、攻撃しないで待ってるのじゃ」


わたしたちが会話している間も黒竜はビシバシ、ブレス攻撃と続いているが、結界が壊れる度に、わたしは練り直した。また魔力が不足すれば、収納魔法から回復薬を取り出して飲んだ。

こうして長い闘いは続いていったのである。


そして、1時間後に、いよいよチャンスの時が来たのであった。

わたしたちの周囲までルカの結界が張られ、黒竜の動きが鈍くなったのだ。

おまけに上空から援軍が現れた。


「娘よ、よくぞ持ちこたえた」

「お父上!」


突然、上空に1000は超えるドラゴンの姿が現れた。その中で、もっとも大きいドラゴンがカノさんに話しかけていた。


「皆の者、勝負の時だ!」


合図とともにドラゴンたちが黒竜を丸く包囲した。それからファイアブレスをかけて、黒竜を追い詰めた。もちろん、わたしたちも得意の攻撃魔法を駆使し、なんとか黒竜を倒すことができた。

こうして、わたしたちの戦いは終わりを告げた。


 エンディング


その後、わたしはよこたんとカノさんを誘って、この世界を旅することにした。わたしの対人恐怖症が直す旅である。きっと楽しい旅になるだろう。今からわくわくしているのである。


おわり











最後まで読んでいただきありがとうございました。期末テストでは赤点の数を減らせるように頑張ります。

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