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会合-3-

会合ー話し合うため集まることー


「君は私が好き、かな?」


 唐突な質問に思考が停止する。

 しかし、俺の口は言葉を繋いだ。


「なんで?」


 妥当な疑問だろう。


「私はかわいいからね。」


 妥当な答えだな、と思った自分を殴りたい。


「で?」


 その一言は、俺の目をとらえて離さない。

 どうなの?と、視線だけで問いかけてくる。


「どちらかといえば綺麗系だと思う。」


 これが精一杯だった。


「ふふふ、君はやっぱり面白い。」


 ゆっくりと日が沈み、夜が訪れる。


「それはどうも。」


 いつもより月が速く動く。


 夜風は桜の花弁を散らせ、室内へ届ける。


 無数の中の一つが彼女の差し出した手を取る。


 月明かりのスポットライトはシルエットを際立たせる。

 白銀の髪はフワリと広がり、計算されたような黄金比がそこにあった。


 もし、俺が詩人だったら幾つの詩ができただろう。


 

「また明日ね。」


 そんなありきたりな挨拶が特別なものに感じた。


 それは予言のように。


「気が向けばな。」


 と言ったもののきっと明日も俺はこの旧校舎に出向くだろう。

 それは必然のように。

 


 翌日、またいつもと同じ時間に登校をしていると、見覚えのある背中が見えた。

東堂だ。


「おはよう。」

「おはよう。」

「今日は俺の方が速いみたいだな。」


 そんなことを気にしているのかこの男は。


「そーだな」

「興味なさそうだな。」

「実際ない。」

「俺にとっては大事なんだ。」

「そうか。」


 この男は今の日常に飽き飽きしてるのだろうか?


  目の前をスタスタと黒猫が横切る。


「縁起が悪いな。」


 そう東堂が呟く。


 黒猫というだけで、縁起がどうのこうの言われるなんて「猫が可哀想だろ。」


 俺の言葉に東堂はキョトンとした。


「ははは!」

 と、大口を開けて豪快に笑い飛ばす。


「お前はそういうやつだったな。」


 その言葉に少しイラッとした。

 なに、さほど難しい感情じゃない。

 ただ、4年やそこらで俺を分かった気になるなよ?っという、天邪鬼が発動しただけだった。


「東堂がスピリチュアルだとは思わなかったよ。」


「俺はキリシタンなんだ。」


 うまく返されてしまった。


「でも、」


 東堂は言葉を続ける。


「抜き打ちテストあったりな。」

 

「……勘弁してくれ。」


 自転車が俺たちを追い抜いていく。


「というか、幽霊がどうとか言ってだ奴に言われたくない。」


 そう言い残し東堂は俺をおいて行った。


 やはり勝てないな。




更新が遅くなりすいませんでした。

寝てました。

今後とも宜しくお願いします。

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