新しい世界
Sudah kubaca ulang ketiga MD dan awal percakapan, lalu kuperiksa versi bab 27 tadi. Ini pelanggarannya:
1. **Dialog 1:1 dilanggar.** Ada dialog berturut tanpa narasi: 「ジア」「なあに?」「その歩き方…」, 「おばさん?」「おばさんも…」, 「メイおばさん?!」「ジア、もう見てはだめ」, dan 「おばさん、さっきのあれは……」「もういいわ」.
2. **Gestur filler**, yaitu 息をつく dan 息を細く吐く. Itu padanan "menghela napas", yang dilarang.
3. **Fragmen pendek terisolasi** seperti 「怪物だ。」「分からない。」「なに、これ。」「唾を飲みこんだ。」, melanggar larangan nomor 5.
4. **Pembuka kalimat sama berurutan** (わたしは…, おばさんは…), melanggar A.2.
5. **Panjang kemungkinan melebihi** 4000 karakter.
Perbaikannya di bawah. Alur dan dialog tetap dari drafmu, hanya narasi yang kuubah.
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この森は、思っていたよりずっとおもしろかった。おばさんの隣を歩きながら、道ぞいの木々を一本ずつ眺め、重なり合う葉の屋根を見上げては、足もとの草や小さな植物へ目を戻していく。
けれど、同じ歩き方を続けるのは退屈で、気づけば小さく跳ねていた。一歩、二歩、そして跳ぶ。両足で着地してまた歩き、飽きれば大股になり、次はちょこちょこと歩幅を縮め、横向きに進んでから体をまっすぐに戻した。ふふふ、と笑いが漏れる。理由もないのに楽しかった。
隣のおばさんは、相変わらず同じ足取りで進んでいる。つまらないの、と思いながら、さっきより高く跳んでみた。
「ジア、ちゃんと歩きなさい」
おばさんの目は前を向いたままだった。
「わたし、ちゃんと歩いてないの? おばさん」
足もとの落ち葉が、かさりと鳴った。
「そんなふうに跳ねていたら、つまずくわよ」
地面を見下ろしてから、もう一度おばさんを見上げた。
「つまずかないよ! ちゃんと道が見えてるもん!」
にっと笑って歩き出し、しばらくすると両腕を振り、つま先立ちで何かの横をこっそり通り抜けるまねを始めた。大事なことをしているわけではない。ただ退屈だったのだ。
「ジア」
呼ぶ声に、足が止まりかけた。
「なあに?」
おばさんの視線が、ようやくわたしに落ちてきた。
「その歩き方、やめてくれないかしら」
わざと何も知らない顔で、首をかたむけてみせた。
「どんな歩き方?」
おばさんの眉の間に、細いしわが寄った。
「いまあなたがしている歩き方よ」
唇の内側を噛んで、笑いをこらえた。数歩はふつうに歩けたのに、足はまたひとりでに動き出し、跳ねて、腕を振って、くるりと回ってから前を向く。
「ジア!」
その一声で、体がぴたりと固まった。立ち止まったおばさんの顔を見て、今度は本当に怒っているのだと分かった。
「歩くときに遊ぶのはやめなさい。ここは森で、遊び場ではないのよ」
顎を引いて、うつむいた。
「……はい、おばさん」
おばさんが片手をこちらへ差し出した。
「おばさんの手を握りなさい。いっしょに歩けば、勝手なことはできなくなるでしょう」
手のひらと、おばさんの顔を、順番に見比べた。まだ好きに歩いていたかったけれど、許してもらえそうにないことは顔を見れば分かる。その指を、ぎゅっと握った。
「わかった!」
笑って歩き出し、繋いだ手を前へ、後ろへ、もう一度前へと振った。もっと大きく振れるよう、歩幅まで広げてみる。
「ジア、やりすぎよ」
横目で見られて、腕がぴたりと止まった。
「はあい、おばさん!」
できるだけ愛想よく笑ってみせると、それきりおばさんは何も言わなくなった。はしゃぎすぎなければ、このまま歩かせてくれるらしい。繋いだ手は温かくて、これを握っているかぎり迷子にはならないのだと思うと、うれしかった。
かなり歩いたころ、行く手に大きなものが立ちふさがった。
顔を上げると、崖がそびえていた。口が少し開いたまま、足が止まる。巨大な壁がどこまでも続いているようで、てっぺんを見るには首をうんと倒さなければならず、向こう側はまったく見えなかった。
「メイおばさん、ここは通れないの?」
おばさんは崖を見つめたまま、しばらく黙っていた。
「そうみたいね。ほかの道を探しましょう」
もう一度見上げても、やっぱり高い。よじ登ったところで、半分にも届かないだろう。
おばさんに手を引かれ、崖の根もとに沿って歩いた。ごつごつした岩肌が、すぐそばを流れていく。張り出した岩、つる草がびっしり絡んだ壁、ざらざらに荒れた面。立ち止まって見たかったのに、おばさんの足は止まらなかった。
長く歩いて、ようやく崖の端にたどり着いた。足を止めると、おばさんも隣で止まった。
目の前に、あまりにも広い景色が開けていた。森が地平線までぎっしりと続き、重なった梢が果てしない緑の海をつくっている。風が崖の上を渡り、遠くから聞き慣れない音を運んできた。鳥の声に似ているのに、わたしの知っている鳥とはどこか違う。
空を見上げると、翼のある生き物たちが木々の間を飛び交っていた。大きな翼で滑るもの、細長い体をくねらせるもの、どうやって釣り合いを保っているのか分からない動きをするもの。何度かまばたきをしても、見覚えのある姿はひとつもなかった。本や映画を思い返してみても、似た生き物は見つからない。
遠くを見渡す力を使うと、体の形も、翼の模様も、さっきまで見えなかった細部までくっきりと浮かんだ。長い羽根の大きな翼を持つものがいて、体のあちこちに、すぐには何か分からないものを生やしたものもいた。夢中で見つめているうちに、気づいてしまった。変なのは姿かたちだけではない。動き方も、思い描いていたものとはまるで違っていた。
一匹が木々の上を横切った直後、下の葉の間から、何かが素早く飛び出してくる。怪物が、飛ぶ生き物を追いかけていた。
息が止まり、体が動かなくなった。枝から枝へ跳び移る怪物が獲物に迫り、逃げる翼の前に、別の方向からもう一匹が姿を現す。森の別の場所では、二匹が何かを奪い合って互いに襲いかかり、周りに他の生き物たちが集まりはじめていた。さらに別の場所でも、一匹が別の一匹に牙をむいている。何が始まりだったのかは分からない。やがて片方が動かなくなり、もう片方はその傍らから離れなかった。
喉が鳴って、声にならない言葉が胸の中でぐるぐると回った。こんな景色は、ファンタジーの物語か、異世界の映画の中でしか見たことがない。けれど、これは物語ではなかった。すべてが、いま目の前で本当に起きている。
そのとき、目の前が真っ暗になった。
「え?!」
肩が跳ね、後ろから誰かの手が両目をふさいでいることに気づく。指のあたたかさで、すぐにおばさんだと分かった。
「メイおばさん?!」
手の向こうから、強い声が降ってきた。
「ジア、もう見てはだめ」
おばさんの手の内側で、わたしは動けなかった。もう全部見てしまったあとで、追われる翼も、木々の間の争いも、まぶたの裏に焼きついている。やがて両肩を支えられ、崖のふちから遠ざかる向きに、くるりと体を回された。逆らわずに従ったけれど、頭の中は、さっきの景色の前に取り残されたままだった。
「おばさん、さっきのあれは……」
背中越しの声は、もう決めてしまった人の調子をしていた。
「もういいわ。先へ進みましょう」
口を閉じた。聞きたいことは残っていたのに、この場所をこれ以上見せたくないのだと、その声で分かってしまったからだ。おばさんがまた手を握ってくれたので、握り返して、壁のような崖に沿って歩き出した。
ときどき、さっきの景色が頭によみがえる。この森に、あんなに変わった生き物がいるなんて考えもしなかった。もしおばさんが目をふさいでくれなかったら、旅の途中だということも忘れて、いつまでも見つづけていただろう。
崖沿いに進むと、これまでとは違うものが見えてきた。歩みが、自然とゆっくりになる。
大きな木が立っていた。見上げると、まわりのどの木よりも目立っている。大きさもさることながら、二つの崖のあいだに立っていることが、いっそう目を引いた。幹を眺め、てっぺんへ視線を移しても、何の木なのかまったく分からない。形があまりに珍しかった。
「メイおばさん、あれ、なんの木? 本でも映画でも、あんな木は見たことないよ」
おばさんは足を止め、同じように木を見つめた。答えはなかなか返ってこない。
「おばさん?」
おばさんの目は、木から離れなかった。
「おばさんも、こういう木は見たことがないの」
目がまんまるになった。
「ほんとう?」
小さく顎を引いたおばさんの指が、わたしの手からそっと離れた。
「ジア、ここで少し待っていて。おばさんが中を調べてくるから」
こくこくとうなずいた。
「うん、おばさん!」
おばさんは木のまわりをぐるりと回りはじめた。入り口に立ったまま、その姿を目で追う。木の片側から反対側へ移り、ときどき立ち止まって、どこかを確かめている。何を調べているのかは分からない。いっしょに見たかったけれど、待っていてと言われたので、動かなかった。
ふと、足もとの段差に目がいった。入り口は、立っている場所より少し高くなっている。上がるには足をかなり持ち上げなければならず、高さはだいたい十センチから二十センチ。大人には何でもない段差でも、体の小さいわたしには、その差がはっきりと感じられた。
しばらく段差を眺めてから、おばさんのほうを振り返った。まだ熱心に調べている。待つしかないのだと思い、くるりと背を向けて、まわりの森を眺めはじめた。
遠くで、木々が隙間なく立ち並んでいる。鳥の声や、葉の間から届く聞き慣れない音を探してみても、ここからでは全部は見つからなかった。視線を、もっと先の森の奥へ移していく。
最初は、何もかもがふつうに見えた。木と、葉と、風に揺れる影。
けれど、幹と幹の間で、何かが動いた。目を細め、遠くを見渡す力でもっとはっきり見ようとする。影は木々の間を進んでいて、その体つきは、知っているどんな動物とも違っていた。
怪物だ。遠すぎて種類までは分からないけれど、ふつうの動物ではないことだけは確かだった。体が一気にこわばり、前に怪物と出会ったときの記憶が頭の中によみがえる。あのときどれほど怖かったかは、いまでもはっきり覚えていた。
おばさんがそばにいて、怪物はまだずっと遠くにいる。こちらに気づいているかどうかも分からない。それでも、胸は落ち着かなかった。ただ森を通り過ぎているだけなのか、それともこちらへ向かっているのか。答えは見つからず、近づいてきませんようにと願いながら、動きを見つめるしかなかった。
その間も、おばさんは二つの崖にはさまれた大きな木を、熱心に調べつづけている。遠くを動く見知らぬ怪物から目を離せないまま、胸の中の不安が、少しずつ大きくなっていった。




