表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/110

第44話 行方不明事件その四

 「何……?」


 冷酷とも言えるユウトの言葉を聞いて、ガルズ達の表情に微かな動揺が走る。それは人質にされている娼婦達も同じだった。

 もっとも、両者では動揺の理由が違っている。娼婦達の動揺はユウトの冷酷な判断に対するものだ。しかし、ガルズ達の動揺は自分達の認識が間違っていたかも知れないと気付いたからだ。


 「お前達は俺がその娼婦達を助けに来たと思っているようだけど」

 「事実だろう」

 「違うね。俺が依頼されたのはこの事件の調査と解決。要するにお前たちさえ捕まえてしまえば、人質がどうなろうと関係ない」

 「……嘘だな。ならば何故今動きを止めている。それが事実なら今すぐ襲い掛かって来れば良い」

 「関係無いが、俺自身が手を下すのは後が面倒でな。盾にでもされるのは困るんだよ。だが、お前達が勝手に殺すなら何の問題も無い。嘘だと思うなら殺してみれば良い。だが、その時点でお前達を守るものは無くなるってことを忘れるなよ」


 そうなれば自由に動けると、ユウトが獰猛に笑う。

 それとは対照的に、ガルズ達はユウトの真意を測りかねて忌々しげな顔をしている。

 ガルズ達は人質を見捨てるという選択を冷酷なものだと思っていない。無論、客観的にはそうだと認識してはいるが、冒険者が依頼の達成を優先して人質を見捨てることはむしろ当然の判断だと考えていた。バイセルでは依頼の達成のために、黒に近い灰色な手段を採ることを厭わないという者の方が多く、その中で冒険者として生きていたガルズ達の常識はそちら側に寄っている。

 ガルズ達が娼婦を人質に取ったのは、ユウトが人質の無事を優先するという甘い判断をするのを期待した訳ではなく、娼婦を無事に取り返すのが依頼の内容だと考えていたからだ。

 だが、今はその認識を揺るがされている。ユウトの今までの行動を鑑みるとハッタリだと考えるべきであり、事実単なるハッタリだ。

 しかし、バイセルという無法の地で冒険者をやっていたガルズ達だからこそ、それを単なるハッタリだと斬り捨てられなかった。

 仮に娼婦の無事が依頼内容に含まれていても、全員助けなければならないとも限らない。生存している娼婦の無事という内容の可能性もある。その場合、この場で死んだ娼婦はカウントされない。すなわち、依頼の失敗にはならないのだ。

 経験が豊富で、しかも冷静で居るが故に幾つもの可能性が頭を過ぎり、それがガルズ達を迷わせていた。

 ――くっ、読みきれん。……揺さぶりをかけてみるか。

 ガルズが人質を取っている男に目配せする。男はガルズの意図を汲み取って、人質の首に当てた剣をゆっくりと食い込ませる。


 「ひっ……ぁ、助けっ……」


 ジワジワと肌を裂かれる首筋に痛みと熱が走る。娼婦は恐怖で顔が強張り真っ青になって震えている。

 ガルズはユウトの反応を窺うが、その表情に変化は無い。

 ――やばい……ミスったかも。頚動脈に届くから首は止めてっ! いい加減諦めてくんねぇかなぁ!?

 しかし、内心は冷や汗をダラダラと流していた。

 そもそも行方不明の原因が定かではなかったため、その安否が不明だった娼婦の無事が依頼内容に含まれていないというのは事実だ。だが、ユウトの中で彼女達を見捨てるという選択肢は存在していない。

 殺してみろと言ったのは、あくまでユウトがそういうスタンスなのだと誤解させるためだ、そのためにも動揺を顔に出すわけにはいかない。ばれてしまえば完全に娼婦を人質として使われ、手出しが出来なくなる。

 これは一種の賭けだ。戦力としてユウトの方が上なのは既にガルズ達にも認識させてある。後は娼婦達が人質としての価値を持たないと思わせられれば、ガルズ達が採り得るのは降伏か暴走かのどちらかになる。

 最悪のケースは、暴走して死なば諸共とばかりに人質を巻き添えにされることなのだが、この段階になってもユウトと駆け引きを行なっている辺り、その心配は無いだろう。

 そうは思っていても、首筋を剣で傷つけられて怖がっている娼婦を目の前にしてユウトの心中は穏やかでは居られない。

 ――いや、落ち着け俺。少なくとも自暴自棄になってる様子は無い。下手に引いたらバレる。ここは押し切るぞ。

 動揺を押し殺して、男達に殺気を放つ。

 

 「それ以上手を動かしたら、降る意思が無いと判断してお前達の首を斬り飛ばす」


 ユウトの殺気に当てられて誰もが息を飲む。

 それを実行するだけの実力があるのはガルズ達も認識している。 

 これ以上は揺さぶりすら自分達の命に係わりかねない。ユウトの言葉と殺気は、そう思わせるには十分だった。

 ガルズがギリッと歯軋りをした音が響いた。


 「盾にされると困るんじゃ無かったのか……?」

 「まぁな。だがこの場合、その娘を犠牲にする代わりに他の全員は助けられる。成果としては十分だろう?」

 「ここで投降しても、どの道俺達に先は無い」

 「……なんだ、後のことを気にしていたのか。下手に抵抗するより、大人しく投降した方が罪は軽いんじゃないのか。少なくとも、このまま俺に斬り殺されるよりは随分マシだと思うが?」


 ガルズがユウトを睨む。

 ユウトがどこまで本気なのかはガルズには分からない。しかし、人質を手にかければユウトはガルズ達を躊躇い無く殺そうとするだろう。その点については間違いないと感じていた。そうなった場合、生き残る可能性はほぼ皆無だ。

 それならば投降した方がまだ生存の可能性が残る。


 「……分かった。投降する」


 ガルズがそう言って剣を捨てて両手を挙げた。そして娼婦を人質にしている仲間に顔を向ける。


 「お前達も投降しろ。これ以上やっても精々その娼婦達を道連れにする程度のことしかできん。最後はこいつに殺されるだけだ」

 「ガルズ……」


 まだ諦めていない様子だった男達もガルズに言われて抵抗する意思を失ったように剣を捨てた。

 ガルズは男達のリーダーのような役割を負っていた。男達の中で唯一のBランクであり、実力も経験も頭一つ抜けていたこともあって、強い信頼を置かれていたからだ。そのガルズが敗北を認めて投降したことで、男達に抗う意思は無くなった。

 ユウトはガルズを含めて男たちの手足を縄で縛り上げて、一人一人少しずつ距離を離して座らせた。

 固めておくと死角が出来る。死角で変な工作をさせないようにするためだ。もっとも、男達に抵抗する素振りは無く、その意思も無いようなので、あくまで念のためだ。

 そうして一段落ついたところで、ユウトは娼婦達に頭を下げた。自分達を助けてくれたはずのユウトが頭を下げたことで、娼婦達が驚く。


 「何故、謝られるんですか?」

 「危険に晒してしまったことと、その……そちらの人には傷まで負わせてしまいました」


 申し訳無さそうな顔で首筋に赤い染みが出来た布を巻いた女性に視線を向ける。

 今は落ち着いているが、少し前まではとても怯えた表情をしていたのをユウトは知っている。他に手段が無かったとはいえ、怖い思いをさせた上に女性の肌に傷をつけさせてしまったのはユウトにも責任がある。 

 しかし、娼婦達はそのようには思っていなかった。


 「いいえ。本当ならバイセルに連れて行かれて奴隷になるところだったのですから、助けていただいたことに感謝こそすれ、貴方を責めることなど出来ません」

 「この傷も少しすれば治ります。お気になさらないで下さい」

 「……ありがとうございます」


 傷つけてしまった娼婦にも慰められて、情けないようなありがたいような複雑な心境だった。

 だが、確かに反省すべきところは多いが、無事に助けることが出来たのもまた事実だ。その点は素直に受け止めようと気を取り直す。

 ユウトが表情を僅かに緩めると、ガルズが落ち着いた様子で声をかける。


 「やはり演技だったか」

 「まぁね。って、気付いてたのか?」

 「それまでのお前の言動からすれば、おかしいとは思っていた」

 「……なら、何で最後まで抵抗しなかったんだ?」

 「あの状況では、これが最も生存の可能性が高かったからだ」


 あの時点でガルズ達が人質を殺してしまえば、ユウトの枷が無くなってしまう。そのためガルズ達は脅すことは出来ても実際に手を下すことは出来ない。だからと言ってユウトが無理に動けば、引き際を失ったガルズ達が暴走する恐れがあるためユウトからも手が出せない。互いに手が出せない状況だが、跡詰めが期待できるユウトには時間があり、ガルズ達にはそれが無い。最早、進退窮まったと判断したガルズは降伏を受け入れた。


 「なるほど。本当に冷静だな。あの状況下でそこまで落ち着いていられるのは心底凄いと思うよ」


 実力差を見せたとはいえ、人質が居て相手は一人、しかも自分達よりもずっと若い。普通なら慢心してもおかしくないし、「こんな小僧に」と冷静さを失ってもおかしくは無かった。

 なにより、ユウト自身ガルズの冷静さに助けられた部分が大きかった。

 ユウトが感心したように言うと、ガルズが興味深いものを見るような視線を向ける。


 「凄いのはお前の方だと思うがな。成人した程度に見えるが、年は幾つだ?」

 「十七」

 「その年でその強さとは恐れ入る」

 「そりゃどうも。あんたにそう言われると光栄だね」

 「格下相手に随分気の利いた皮肉だな」

 「皮肉のつもりは無いよ。こっちは何度もヒヤッとしたんだ。あんたは最後まで冷静で心底厄介だったし、最終的に最も被害の少ない結果を選ぼうとしていた。多少腕の立つ猪より遥かに手強いよ」


 戦況を冷静に分析し、勝てない戦いからは手を引くという判断を下せるのは優れた能力の一つだとユウトは思っている。逆に腕が立っても、猪突猛進しか出来ない者ならば多少策を巡らせば容易に崩せる。ユウトにとっては前者の方がよっぽど面倒な相手だ。

 だからこれはユウトの本心だ。

 それが伝わったのか、ガルズが驚いた顔を見せる。

 若く実力のある者ほど驕り易く、力に目を奪われやすい。それはバイセルでもアルシールでも変わらない。増長しても仕方が無いだけの実力を持つユウトにそういった様子が無いことが意外だった。

 ――なるほど。器が違うか……

 こうなるのは必然だったのだと思い知らされ、笑いがこみ上げてくる。


 「ところで、何で“探査”を使わなかったんだ?」


 ガルズ達は最後まで“探査”を使わなかった。“探査”を使っていれば、形勢は逆転していたかもしれない。そもそも、単独で突入することすら難しかったはずだ。だからこそ、使わない理由はユウトには想像がつかなかった。

 ガルズは苦々しい表情を浮かべながら小さく言葉を漏らす。


 「使わなかったわけではない。思いつかなかったのだ」 

 「思いつかなかった?」

 「実戦を離れたツケと言うことだ」


 そこまで言われて、ようやくユウトにも理解出来た。

 “探査”を使う癖が無くなってしまうほど、長く冒険者としての活動をしていないのだと。


 「……そっか。なら、ブランクを取り戻せばまだまだやれそうだな」

 「何……?」

 「動きのキレや頭の回転は衰えてないんだから、感覚さえ取り戻せばまた出来るだろ?」

 「戻れると、本気で思っているのか?」

 「ん? 戻ろうと思えば戻れるだろ。今回のことだってギリギリで踏みとどまった訳だし、流石に死罪ってことは無いだろ」

 「……く、はっ。ハハハハハッ!」


 驚いた顔で固まったガルズが、今度は堪えきれずに声を上げて笑い出した。

 ガルズ達は罪人だ。捕まらなかったため今まで罪に問われず、証拠も無いため最早罪に問うことも出来ないが、過去に何度も罪を犯している。罪人は罪人でしかない。一度足を踏み外せば最早道の外を徘徊するしか無いのだと、そう思って生きてきた。

 しかし、ユウトはガルズ達が幾度となく罪を犯していることを理解しながら、それでも戻れると、罪人であり続ける必要は無いのだと、そう告げた。

 深い意味があった訳ではない。ユウトにとって罪は認めて、雪ぐものだ。道を踏み外したなら、戻れば良い。ユウトはただ当たり前のことを言っただけのつもりだった。

 だが、ガルズにとってはそうではない。一回りどころか二回りも年の離れたユウトに圧倒された上に、もう戻れないのだという諦めを当然のように否定された。

 自分の半生をきっぱりと否定され、ガルズは笑わずにはいられなかった。

 ――情けない。本当に情けない。だが……

 何とも言えない清々しさを感じていた。

 「何も知らない小僧が。生きるのに困ったことも無い癖に綺麗事を――」

 そう言ってしまえば簡単だ。しかし、そんなものはただ自分の惨めさを際立たせるだけの負け犬の遠吠えだ。自分と違って上手くいっている者を僻んでいるだけに過ぎない。

 真っ直ぐに罪人の目を見てくるこの少年を前に、そんな言葉を発しても自分が情けなくなるだけだ。


 「面白いことを言ったつもりは無いんだが?」


 笑われたと思ったユウトが拗ねたような顔をする。

 それを見たガルズは、ユウトがまだ少年と呼べる年なのだと実感する。そう思うと余計に笑いが止まらなくなる。


 「くくっ……すまんな。馬鹿にした訳では無いんだ。ただ、自分が情けなくて可笑しかっただけだ」


 笑いを噛み殺すガルズにユウトが首を傾げる。

 ユウトはガルズの言っている意味が良く分からなかったが、馬鹿にした訳ではないという言葉は嘘ではないと感じていた。ガルズの表情にも声にも、ユウトを嘲るような印象を受けなかったからだ。

 何度か改めて理由を聞いたが、それ以上ガルズが何かを語ることは無かった。




 それからしばらくすると、兵士達が突入してきた。

 その先頭に居るのは、詰め所に居たドーガだ。その姿を認めたユウトが嫌そうな表情を浮かべる。ドーガの方もユウトの顔を見つけると、汚らわしい物を見たとでも言いたげな視線を向けてきた。


 「ふん。流石は冒険者、同類の考えることは良く分かるようだな」


 そう言って嘲るようにドーガが笑う。

 ――この野郎……っ!

 殴り飛ばしてやりたい衝動に駆られながらも、それを堪えた。ギルツにも言われたが実際に殴れば問題になる。

 極力ドーガを見ないようにしながら、他の兵士に犯人達を引き渡し、娼婦達の保護をお願いする。やはりと言うべきか、あまり良い顔はされなかったが、それでも明らかに表情に出したり口に出さないだけドーガを相手にするより遥かにマシだった。

 そうして兵士に引継ぎを行なっていると、背後に居る娼婦達が小さく悲鳴をあげた。

 嫌な予感がして振り返ると、丁度ドーガがガルズを蹴り飛ばしたところだった。

 ユウトが目にしたのは、おそらく二度目の蹴りなのだろう。

 先程までガルズは座っていたが、今は横たわっている。一度目で座っていたガルズを蹴り飛ばして倒し、今度は無防備な腹に爪先を捻じ込んだ。

 腹を蹴り飛ばされたガルズが咳き込んでいるのを見て、ユウトの頭に一瞬で血が昇る。


 「何をしてるっ!」


 声を荒げてドーガに詰め寄り、襟首を掴みあげる。ドーガは即座にその手を払いのけると、まるでゴミでも見るような目をユウトに向ける。


 「反抗的な態度を取ったから身を守っただけだ。相手が罪人では何を考えているか分からないからな」

 「身動き取れない人間が何をするっていうんだ」

 「さてな。下等な罪人が何をするかなど私には分からんよ。だから念には念を入れているだけだ」


 ガルズ達は反抗する態度を取っていなければ、抵抗する気も無い。そうでなくてもガルズ達はユウトの手で身動きが出来ないように手足を縛ってある。芋虫のように動くことは出来てもそれ以上のことは難しい。

 ドーガもそれは分かっている。分かっていて痛めつけようとしているだけだ。嘲笑うようなドーガの態度がそれを物語っていた。

 そして、その態度がユウトを余計に苛立たせていた。


 「そいつらに抵抗の意思は無い。暴行を加える理由は無いはずだ」

 「そんなことが何故お前に分かる。大人しいのは機会を見計らっているだけかもしれないだろう」

 「そんなつもりが無いのは見れば分かるだろうがっ」

 「ほう。お前には罪人共の気持ちが分かるのか。やはり冒険者は罪人同様卑しい者のようだな」


 ギリッとユウトの奥歯が軋む。

 ユウトが激昂しかけているのを見て、ドーガが内心ほくそ笑む。

 ――手を出せば即座に牢にぶち込んでやる。

 ユウトがドーガを嫌っている以上に、ドーガはユウトを嫌っている。

 元々ドーガは冒険者という存在を嫌い、見下していた。ドーガは兵士や騎士を神聖視しており、兵士長という己の立場に過剰とも言える誇りを持っている。それ故に対極に位置する――金さえ貰えれば何でもする冒険者は嫌悪の対象だった。勿論冒険者にも相応のルールはあるのだが、ドーガにとっては冒険者の存在は罪人と大差無かった。

 その冒険者が今回の事件の捜査に加わると聞き、兵士の領分を侵されたと感じたドーガは憎悪すら抱いていた。

 そのため、冒険者風情の手を借りる必要は無いと昼間尋ねてきたユウト達を追い返した。

 そこまではまだ良かった。

 しかし、犯人達を見つけたのはそのユウト達であり、現場に到着してみれば犯人達は全員捕縛され、行方不明だった娼婦達も多少の傷はあれど全員無事に保護されていた。

 ドーガにとってこの結果は屈辱以外の何物でも無かった。


 「何だその目は。罪人を庇う気なら貴様も罪人として捕縛するぞ」


 その言葉が切っ掛けになった。

 ――上等だ。

 ユウトの眼光が鋭くなり、怒気が静まる。眼前の相手を敵と認識し、頭が冷静さを取り戻し始める。

 相手が嫌いなのはユウトも同じだ。しかし、別に本気で対立しようとまで思っていた訳では無い。だが、罪人とはいえ無抵抗の相手を蹴り飛ばし、痛めつけようとするドーガの態度は看過できるものでは無い。

 それに、ユウトはガルズ達のことが嫌いではなかった。

 ガルズ達は罪人だ。しかし、根っからの悪人という訳でも、どうしようもないほど堕ちているわけでも無い。少し言葉を交わした程度だが、ガルズ達は十分に戻れると思っていた。

 そんなガルズ達を、嗜虐心を満たすためだけに暴行を加えているドーガを許す気にはならなかった。

 敵意を持って不穏な空気を放ち始めたユウトを他の兵達が警戒する。

 ユウトとドーガが睨み合い、一触即発の雰囲気が漂う。

 そんな緊迫する雰囲気の中、白銀の甲冑を着込んだ騎士がその場に足を踏み入れた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ