来
食堂には、無償で食べることができる一般食、追加料金を払うことで食べることができる貴族コースが存在する
「一般の子はこっちねぇ~」
食堂のおばちゃん(貫禄がある)の声に従い、受け取りに行くと、普通に美味しそうなご飯が出てきた
卵焼き、ソーセージ、パン、スープ
うまそうだ!
食堂の席は半分以上が埋まっていた、適当に窓際の景色がよく見える席に着くと、前に女子が座っていた
気まず
「すんません!すぐ移動します」
焦りながら言う僕を見ると彼女は優しく返した
「いえいえ、一緒に食べましょ」
おしとやかだな、そう思うとつい心の声が漏れてしまった
「アユナとは大違いでおだやかだな。」
やべっ!つい心の声が、ってこんなところにいるわけもないし良いんだけど……
コンッ
何か硬いもので頭を叩かれ振り返るとアユナ……が……い……た
「何が?私と違ってなのかな〜?」
そういいながら顔を近づけてくるアユナに僕は怖くて固まっていた
圧が……
「いや、アユナと違っておしとやかだなって……いや、可愛いなって?いや、それだともっと駄目か……うーん?」
その言葉を聞くと少し下を向きながら顔を押し付け詰められた
「なに!おしとやかが好きなの?」
大声で詰められていると、周りの人たちが騒ぎ始めた
「おいおい、あれって天才、アユナさんじゃねえ?」
「あのはなしてるやつは?顔近くね」
「さあ?」
そんな会話があちこちから聞こえてきた
やばい、これはヤバい。早くはなれないとなんかヤバい噂が立ちそうだ。でも、かわいい。遠ざけるなんて僕には無理だ
「アユナ様!困りますよ。勝手に行かれては」
隣から現れた執事のような格好をした男は言った
「はいはーい」
すぐに会話をと切らせまた話しかけてきた
「私!可愛いでしょ〜」
リュウジは上目遣いで見つめられ、よくある恋愛感情皆無主人公とは違い、めっちゃドキドキしていた
めっちゃ!!!
可愛い!
もう好き!
付き合いたい!
でも、まだ追い越すまでは…
ここは平然を装って
「可愛いね」
「うんっ!」
僕に頭を撫でながら目をつぶる彼女に再び惚れてしまった
無理だ可愛い、大好き
ん?
何か嫌な予感がすると思って見てみると視線が僕に一点集中!ありゃまずい
まてよ、よく考えたらよくわからん男が完璧美少女アユナの頭撫でてて、しかもアユナも嫌がってないとなると。そりゃ見られますよね……
「じゃね!」
食事をすぐに済ませ、アユナを置いて出ていった
僕……終わったかもしれない
彼女、完璧美少女アユナは恋をしていた。その相手は小さい頃ある約束をした少年だった。
もーーーーー!頭撫でられちゃった!可愛いね?もう、当たり前なんだけど言われたら
「キャー」
そもそも、リュウちゃん!あんなに怖そうな目つきしといて話すと可愛いんだもーん!ギャップ萌え、可愛い、早く告白して欲しいなぁ。でも、私が幹部になるまでは……
朝食から指導が始まるまでの5分間、布団にくるまっていた
みんな見てたよな……終わったー!
「あー」
低い唸り声を上げジタバタしていると、その音で目覚めたのか上の人が降りてきた
「何してるのよ」
「へ?いたの?ご飯は?」
「いらないわ」
「あっそ」
間がないテンポのいい会話だった
やっぱり可愛いな、チョット怖いけど
しばらくの沈黙の後、集合の5分前の時間になった
ベットから立ち上がり、上を見ると寝ていた
「おい!間に合わなくなるぞ〜」
僕の声で目を覚まし、目をこすりながら起き上がってきた
「あぁ、ありがとう」
やばい……素直で可愛い!もう好き!
おっといかんいかん、僕も行かなきゃ間に合わなくなる
正直僕はそこまで出来た人間じゃないから普通に好きな人がいても可愛い人は好きだし、他のひとに想いを伝えられたりしたら揺らぐことだってあるかもしれない……僕ってクズだな……
悩みながら部屋を出た
「あっ!」
部屋を出てすぐの角からショウが一人で歩いてきた
「ショウ!あの美人どうしたんだ?」
僕の質問にショウは手をあげた。よく見ると血のようなものがついている
そして、蔓延の笑みでつぶやいた
「いやー、君のこと馬鹿にしたからやっちゃった!」
「ヒェッ!」
あまりの驚きでつい声を出して驚いてしまった
禍々しい笑顔に押され顔をしかめた
僕にお構いなしにショウは、僕の肩を叩いていった
「さあ!行こう!」
「お、おう」
説明しよう!
30分ほど前、角でぶつかった美少女と話していたショウはある言葉につい手が出てしまった
「てか、さっきのうるさい男だれなの?不細工だ……」
彼女が言い終わる前に彼の拳は風を置き去り、顔面へと飛んでいた
「わっはは!あーあ、つい手が出ちゃった」
驚いたかもしれないが彼ショウが急変した理由は彼がリュウジの熱狂的なファンであるからだ。
5年前
イケメンと持て囃されていたショウは調子に乗っていた。
女はすべて俺に惚れてしまったな!まあイケメンだからしょうがないけど……歩いてるだけで女がよってくる、まったくつれえな
「ねえねえ、ショウ様?ショウ様は強いの?」
腕にくっつきながら上目遣いをしてくる女にカッコつけながら言った
「あぁ、当たり前だ!イケメンで強いまさに完璧人間だからな俺は」
その言葉を聞くと女子はおだてるように声を出した
「キャー」
ただの演技、おだてる行為だとはわかっている。おれに近づく女は皆、上っ面だけの顔目的だって知っている。でも、少しいい気持ちになって調子に乗っていた




