あなたを愛してる
……思い出しただけで泣くんだけど
「普通にこっぴどく振りましたけど?」
「泣くの我慢してる顔、可愛かったな」
おい?心、傷ついてたんですけど?
「なんでわかったの?あと落ち込んでたじゃん」
「プロポーズ、断られると思わなくて焦ったけど嘘ついてるってわかったから途中から演技してたんだけど笑うのを我慢できなくて俯いたんだよね」
え?落ち込んでたんじゃないの?それ見て涙が出てきた私の気持ち……
「離れてた時間が恋を盛り上げるとか聞いたことあったんだよね。だから放っておいてあげたんだけど蝶羽ちゃん引っ越しちゃうし探し出すまで3年かかるし長すぎるよね」
「……私の実家の場所知ってんの?」
お前、ストーカーか?犯罪の域だぞ。
「権力って便利だよね。蝶羽ちゃんの実家に行ったよ。だから蝶羽ちゃんのお仕事知ってるよ」
数年前の私の悩みがそんなさらっと解決するなんて。
「蝶羽ちゃんのお義父さんと僕で蝶羽ちゃんの呪いは、解いたけどお義父さんも清水さんも蝶羽ちゃんの家を知らないって言うんだよね」
私が別れようと決意した呪いを解いたってまたそんなさらって言わないでよ。そしてお父さんも清水もグルかよ。
ちなみにお父さんと清水に家を教えなかったのは、ずっと放置されてたから教えなくてもいいかって思ったからだよ。
「ねえ、呪いは、何年で解いたの?」
「蝶羽ちゃんの家探しと同時並行で呪いの解き方を探したよ。まあ2年で解けたけど」
私が諦めた呪いを素人が2年で解いた?お父さんの助けがあっても素人に負けた。
「全ては、お金と情報だよね。それにしても僕の会社の系列会社に蝶羽ちゃんが勤めてるなんて灯台下暗しだね」
「私もネットニュース見るまで気づかなかった」
どうしよう。自分がアホらしくなってきた。
「それで僕と結婚してくれるの?はいって言ったら3年前、僕になにも相談しなかったこと許してあげる」
……ずるい。私が嫌だって言えないの知ってる。3年前のこと後悔してるって知ってる。
「……………………」
「勿体振らずに言いなよ」
「…………水無瀬晴翔さん、こんな私で良ければ喜んで」
やっと言えた。あの時、本当に言いたかったことが言えた。
頬に涙が流れたけどこの涙は、あの時みたいに悲しい涙では、なく嬉しい涙。
「なに?僕にプロポーズされて泣くほど嬉しかったの?」
「そうね。とっても嬉しい。涙、拭っては、くれないの?」
「どうしようかな?僕は、蝶羽ちゃんの泣き顔をが好きだからな〜」
そう言いつつ晴翔は、私の涙を拭った。
「この3年僕は、蝶羽ちゃんのために頑張ったんだよ。蝶羽ちゃんの泣き顔も好きだけど笑顔が見たいな」
「……ふふ、これは、どう?泣き顔と笑顔の両取り」
「僕が見たかったのは、泣いてない笑顔なんだけど……まあその顔もいいんじゃない」
私が好きになった人は、かっこいい外面で意地悪な内面を持っていて倫理観、終わってるけど寄り添って優しくしてくれる。私のためになんでもしてくれる人。そんな晴翔に愛されて私は、とっても幸せ。
長く降っていた雨が晴れて虹がかかっている。
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「それからお父さんとお母さんが結婚式を挙げてあなた達が生まれたの。だからお父さんみたいな人と結婚しちゃダメよ」
「だからかあさんは、いつもそういってるんだね」
「ママ、おひめさまみたい!」
目の前にいる6歳の長男と4歳の長女に私と晴翔の出会いから結婚までを話した。
話した理由は、私がいつも「お父さんみたいな人と結婚しちゃダメよ」と言っているからその訳を私の可愛い子供たちが知りたがったからだ。
「とうさんとおわかれしたあと、おつきあいしたひと、いたの?」
「え?ママ、パパのほかにおうじさまいたの?」
「そう不安がらなくて大丈夫よ。ふふ、お父さん以外に魅力を感じる人がいなかったから。でも告白されたことは、あるかな」
子供たちとくすくす笑っていたら後ろから抱きしめられた。
「蝶羽、僕のこと好きって言うの珍しいね。でも告白、されたって聞いたことないな〜」
「あら、お帰りなさい。この子たちに聞かれて思い出しただけだから大丈夫よ」
「パパ!おかえり〜」
「おかえりなさい、とうさん」
「……ただいま、僕の可愛い天使たち」
片手で子供たちの頭を撫でた。
「それに私は、晴翔1筋よ。ふふ……愛しているわ。ねぇ、あ・な・た・?」
「………………初々しい反応しなくなったよね。でも今の君も魅力的だよ」
「パパとママ、ラブラブだぁ〜」
「うん、なかよしだね」
今日は、早く帰るって連絡、もらっていたけど思ったより早かったな。
お腹に刺激を感じて笑いながらお腹を撫でる。
「この子もおかえりって言ってるわ」
「本当!触ってもいいかい?」
「もちろんよ。ほらあなた達も触りなさい」
晴翔は、私のお腹に躊躇なく触る。子供たちは、おずおずと触る。
私は、第3子を妊娠中だ。この子は、静かな子で胎動を感じることが少ない。最初は、慌てて産婦人科に行ったけど動きが小さいだけで健康だそうだ。
こうして大きく動くのは、珍しい。だから晴翔も子供たちも……もちろん私もこの子を感じられてとっても嬉しい。
「元気に生まれてきてね」
それに応えるようにお腹の子が動いた。
これで完結です。
実は、晴翔と蝶羽の子供の話を執筆中です。書き出したばかりなので投稿は、遅くなります。
この物語を読んでくださりありがとうございます




