第一話 純白の空間にて
初めまして、硝子川です。
活動報告で5時に出すって言ってましたが遅れました。すいません
初めての作品です、これからも見守っていって下さい
私はナターシャ・メルクシェヴァ
lynxという暗殺組織でスナイパーとして働いている。
スナイパーにも色々なスタイルの人がいるが、私ドラグノフというソビエトの狙撃銃で400メートルくらいから撃つ事を得意としている。
いつもは夜に仕事をして昼間は家でだらけたり、ライフルの練習場で遊んだりしたりしている。
友人からは真剣に仕事をしている時は空気がピンと張り詰めているが、いつもはなんかほわほわしていると言われていて、もうちょっと真面目な人になりたいと思っているのだが意識してから、ほわほわに拍車がかかったと言われたので不服だ。
その日、私はシベリアの森の中に拠点を構えるターゲットに潜入していた。
150メートルほどの射程距離でドラグノフなら狙撃できる距離だ。
狙いを定め引き金を引く。弾丸は真っ直ぐ飛びターゲットの頭を貫いた。
しかし、直前の故障でサイレンサーを付けていなく音が周りに響く。
その音は周りを警戒させるのには十分だった。見つからないように祈りながら隠れた。
しかし辺りを見渡すと崖の上にこちらを向いている銃口が…
それは警備兵のものではなくターゲットを狩りに来た同業者のものだった。
銃は…レミントンか、いいやつ使いやがって…こっちは60年落ちだよ?
最後に言うことを考える間もなく私は弾丸に貫かれた。
気がつくと辺りが真っ白な空間にいた。
きっと死後の世界なのだろう。
命だけでも助かるという淡い期待も打ち砕かれた。
私は一体どうなるのだろうか。
何人も殺してきた、天国へ行くことはできない。
こんなことになるならば暗殺者のような仕事などしなければ良かった。
絶望に呑まれてしばらくして機械的な音声で
「貴方たちは事故や病気により本来の寿命よりも早く死んでしまった。
よって、異世界でまた新たな人生を送ってほしい
念じればステータス表が出るので振り分けてくれ
また、今持っているものは受け継がれる。」
へ?どういう事かと思い周りを見ると様々な人がいる。
服装から判断して現代から中世の人もいる。
年代は主に若者が多く総じて混乱しているようだ。
まずは情報を整理する。
最初に私は死んだ。
アメ公の銃に撃たれた。
第二にこの空間だ。
色々な人がいるということは場所や時間を無視しているのだろうか。
また自分が死ぬ直前の服装をそのまま着ている。
愛銃のドラグノフもある。
最後に異世界に行くという事だだが昔読んだ小説「指輪物語」のようなファンタジーの世界だろうか?
それともスタートレックのようなSFの世界なのか?
ただそれも今考える程情報が無い。
今私にできる事は言われたようにステータスを振り分けることだけだ。
念じてみたらステータス表が出たので色々決めよう。
まずは種族だ。
普通の人間からエルフ、ドワーフ、頭に動物の耳が生えている獣人、直立したドラゴンのような竜人、背中に鳥の翼が生えている鳥人、人魚など多種多様な種族が揃っている。
ここから察するにファンタジー系の異世界だろう。
種族によってステータスが違う様で人間を平均に低くなったら高くなったりするようで、
また専用アビリティなんてものもあるそうだ。
例えば水泳がめちゃ速い人魚などそんな感じで。
転生後も暗殺業を営むならリカントが素早いのでいいだろう。
だが、せっかくなら異世界を楽しみたい…戦うのならどんなゲームでも高所から戦うのが強いのは常識だ。
それならリルドラケンとアレスに絞れる。
どちらにしようか…リルドラケンならhpは確保できるだろう、だがあまり素早くなさそうだ。
アレスなら素早さはありそうだけど耐久が少なそうで紙飛行機になりそう…結局は好みの問題か。
一撃離脱が得意だしアレスにしよう。
アレスを選択すると体が光に包まれ光が消えると背中に重さを感じる。
見ると背中に広げると4mになるかという様な翼が生えている。
またアビリティの欄が一つ増え飛行というアビリティができている。
周りにも種族を選んだ人がいる様で猫耳がついている人やエルフ、ドラゴンのような人が増えている。
所々アレスがいるがその数はとても少ない。
見たところ10人もいないもしかしたら弱い種族だったのかもしれないと思うと少し不安になった。
次はアビリティや技能、魔法だ。
とりあえず主技能は射手と…魔法使いたいし魔法系技能の中にあったソーサラーというものをとってみた、アビリ ティは4つ選べるようでは素早さ重視のを3つと物流防御をとった。
副技能は敵の場所わかる様にレーダーと…工作取るか、便利そうだし
魔法は風魔法だ。
選び終わったら一つだけLVを3にできるとか言われた。
まあ狙撃に振るか。
この様な感じで技能系は確定。
色々考えステータスはこの様になった。
(主技能)
射手lv3
ソーサラーlv1
(副技能)
レーダー感知 lv1
工作 lv1
(魔法技能)
風魔法lv1
(アビリティ)
飛行 歩く様に空を飛ぶことができる
俊敏lv1 素早+10パーセント
俊敏lv1素早さ+10パーセント
物理防御lv1 エネルギーシールド(物理) 20ポイント
飛行時俊敏lv1 飛行時素早さ+20
HP15
MP25
器用度16
敏捷度18+3+3(+20)
筋力10
生命力8
知力14
精神力12
レーダーで索敵しつつ高所から一撃離脱する様な戦法をしたいビルドだ。
あとは支援もできるようにした。
けど振った後に考えたら洞窟とかの狭い所だと使えないかもな…やべ。
結局かなりの紙飛行機具合になったが、まあなんとかなると信じてやってみよう。
動こうとするとかなり体が軽いことに気付いた。
鳥は体を軽くするために骨が中空だと聞いたことがある。
もしかしたらアレスも同じなのかもしれない。
だとすると結構骨脆いのだろう。
着地の時とかにも骨を折るかもしれないと思うとぞっとする。
次は装備品だがStellaという貨幣単位で3000Stellaの範囲で購入するらしい。
武器はドラグノフがあるが一応近接用のアーバレストというクロスボウ(1000Stella)を購入。
魔法はあいにくとってないので無しで。
服はアメリカ海兵隊のようなセーラー服しか選べないようだ。
鎧は…他の人がつけてるけどあまり綺麗じゃないし素早さがなくなりそうなので却下。
他の防具も探してみても筋力が終わっているので着けられないものが多く、
現時点では全身革製の防具でも着けられない。
あとは袋は必要だし…
色々考えた結果結局装備品はこうなった。
アーバレスト(1000Stella)
セーラー服(15Stella)
コート(80Stella)
布の背嚢(50Stella)
簡易テント(250Stella)
使用額1395Stella
残金1605Stella
ステータスの中に表示されている自分の姿を見てみる。
身長や体重、健康状態などのデータは記載されていて、
身長は154センチ、体重はかなり減って26キロとなっている。
見た感じ痩せている様ではないので骨や内臓などの軽量化がされているのだろう。
体格に大きな変化はないが髪と目の色が違っていて黒かった目と髪が髪は銀、目は向日葵と見違うほどの黄色だ。
顔つきは余り変わっていなく、
大きな違和感を放つのは背中だ背中にカモメに似た白い翼がついている。
カモメ!?ぱっと見ではハヤブサなどに見えたがよく見るとカモメの翼だ。
アレスというから猛禽類などの精悍な鳥を期待したが意外にも海鳥のアレスだったようだ
周りを見渡すと最初は千人ほどいた人も今では四十人ほどに減っている
私もステータス欄の最後に書いてある世界へ旅立つという欄を選択した
世界が眩い光で包まれていく
私の新しい人生の始まりだ
読んでいただきありがとうございます
まだまだ未熟者ですが今後もよろしくお願いします