リアルジェットコースターは悲鳴も出ません。
「フォンにルー、二人とも一緒に来てくれるかい?」そう笑ったお父様に
「勿論、案内するのですから行きますわ」お母様が答え
「はい、勿論です。ナーシャはどうするのですか?」兄様が私を見ながら言うから
「私も行きます‼」そう拳を握って見上げるけど
「ナーシャはお留守番だ。彼と一緒に待っていなさい」頭を撫でてからお父様は
「レオ、着いて来てくれるかい?レティは皆を纏めて留守を頼んだよ?」
その言葉に皆頭を下げて行動に移す中
「…なんで本当に関係がないのに」彼が呟きながらフードを被ろうと藻掻いているから
「なんでって、人を助けるのに理由は要るの?契約獣の心配するならいい人なんでしょう?」そう傍に寄ってから少し距離を開けて立っている護衛に向かって
「彼と話をしたいので席を外していただいてもいいですか?」そう遠くまで聞こえるように言えば困った顔をしているから
「縛られている状態だしお兄様の戒めもある状態で何かしようとは思わないでしょう貴方も」そう聞けば頷くから護衛に向かって手を振れば少し下がって止まるからお礼を言って傍に座る前にフードを被せながら
「綺麗な翡翠だから隠すのは勿体無いと思ったんだけど…髪の毛だって手入れしてハーフアップにすれば素敵だと思うのだけど」パッケージの絵がすごく好きだったのよね…目線はユゥイの猫耳だったけどね?
なんて思って笑っていればポカンとする彼をみて
襲撃してきた人とか関係なしに小さな男の子に感じて危機感が抜けない私は
「そう言えば名前聞いてなかったわよね?私はアナスタシア・フォン・スフィア。
貴方は?」うっかり名前を聞いていないのに名前を言ったら怪しまれちゃうし…
とか思って聞いてみれば
「…イスカ」そう言って被ったフードを頭を振って取ったからびっくりすれば
「…アナタが隠すのは勿体無いって言った、から…可笑しい?」そう聞かれたから
「ううん!すごく綺麗よイスカ‼」そう笑えば嬉しそうに小さく笑うからな心の中で
はぁぁ!?確か仕事だと割り切ったときに饒舌になるんだったよね?確かこの口数の少なさはミカエルの前と心を許した主人公や生徒会のメンバーだけだったはず…なんて思っていればハッとしてイスカが南を見るから首を傾げれば
「…危ない、かもしれないあの人たち」そう言って戒めを解こうとするから
「私、お父様達の所に行きたいわ!」大きな声で叫べばギョッとするイスカと護衛だったから
「貴方、私を連れて行きなさい、これは命令よ‼」そう言いながらそっと戒めに触れば解けるから
「早くなさい、私を待たせるつもりですか?」振舞いってこれで良いのかな…
悪役っぽいよね?うん、いいんだこれで‼そう思いながら見下ろせば…
「…わかった」そう言って私を抱えたまでは良かった…でもさ
「…口閉じて、舌噛む」そう言った瞬間に跳躍はどうなの!?下では騒ぎになっているから
「さぁ、早く行きなさい!」そう下に向かって言えば
「…悲しそうな、顔」そう呟くから
「…大丈夫‼しぶとく生きるから」そう笑えば頷いて木から木に飛び移っている間に色々質問をしたのだけど…
「貴方の「…イスカ」イスカの契約獣ってどんな子なの?」
頑なに名前で呼ばせたがるイスカだったから名前を呼べば
「どんな…えっと、水龍って言ってた」そう首を傾げながら水龍…
うん水龍と言っているから
「水龍だとしたら夏は涼しいわね!」そう頭の中で庭に大きなプールを作る想像をしていた私は後方を見て警戒を強めたイスカの目が鋭くなったのと…
「…舌を噛まないように口、閉じて」そう言ったかと思ったら一気に身体が沈み…
「…隔てる、防壁よ…行く手を阻め」いきなりの詠唱と同時に背後に大きな水が
沸き上がったから口を開けてみれば…
「…追手、だね 大丈夫絶対に護る、から」その言葉が終わらないうちに
家から出てきた時のように高く飛ぶからしがみつけば
「大丈夫、絶対に落とさない…あと少しだから追いつく、ね?」追いついたのだけど
「…ルー、良いわよ‼」大きな水球を空に打ち上げた…というか放り投げたお母様に
「創造するは青き炎…クッキーの仇を穿てアルフ」その声と同時に大きな火球が水球にぶつかり…
「やっぱりすごいわ!これなら本当に魔獣も一掃、面倒な人たちや怪我人を一気に
運ぶことが出来るわね」そう少女のように目を輝かせるお母様に
「もう少し静かにしなくてはいけないと思うのだけど…」お父様の声に
「いいえ、クッキーのお礼をもっとしなくては…ね?アルフ」それに同意するようにアルフも炎を青くするのを見て…
「…もしかして、あの人もだけど怒らせたらいけない人を怒ら、せた?」
そう小さく身を沈めながら聞くから
「…そう思う、環境破壊に近いよねあれ」そう言えば頷いて
「…雨、降らす?」そう首を傾げるから頷いてからそんなことできるのか…?
小さい子にとか思ってたけどそうだこの子…攻略対象だよ‼
そう思って止めようとした時にはもう…
「…降ってきたね」嬉しそうな彼を誰が止められるだろうか…
いいや誰も止められない、何故かって?懐いたら大型のワンコ属性(友人談)って聞いたんだよ。
でもね…ちょっとタイミングがあれだった、うん…タイミングなんだ。