ワンコって凄く可愛いよね、でもタイミングが駄目だったんだ…
「ナーシャ…旦那様は待ってるように言いましたよね?」雷雲を頭に浮かべているお母様に対して
「あ、あはは…お母様来ちゃいました。お母様の所へ連れて行ってください」そう言えば
「…いい、の?」そう心配そうだったから頷けば音もなく着地をし…
「…ごめんなさい」そうイスカに対して
「…何でナーシャを連れてきたの」そうお兄様だったから
「私が、行きたいと言ったのです」そんな言葉が終わらないうちにイスカが一瞬で前に出て
「…防げ」そう一声言った瞬間に水が壁になり…
「やぁやぁ、揃いも揃ってご苦労様です。そしてネズミ、裏切り者がなんで来た」水に映る影はとても細マッチョだったのに…水の壁が無くなった瞬間…
「わぁ、フサフサだ」前世のお父さんと違って髪の毛がフサフサのおじさんが現れたから小さく呟けば
「んっふ」お父様が笑っていて
「ナーシャ‼」お母様に口を塞がれたのだけど…
「…カツラなんかじゃない!」そう叫んでおじさんが火の魔法をこちらに投げつけるのだけど…
「アルフ」お兄様の一言と
「この人に、手出しはさせない」イスカの声が合わさって相殺をしてくれたのだけど…
「貴様ら…絶対許さない」そう青筋を立てて…
「ネズミ、貴様のこれがどうなってもいいのか」そう言って後ろから出したのは…
「っ…リカル」そう言って唇をかみしめるのを
「ほら、さっさと始末しろ…じゃなきゃこいつを売りさばくぞ」そんな声に固まってしまうイスカだけど…
「ほら、ほら」そう言って木の棒に火を灯して小さな竜に近づけようとするから…
「虐めちゃいけないんです‼」このおじさんモフモフじゃなくてもすべすべで艶々の子に何しよっとや!そんな怒りを込めて小さな水を頭に落とした瞬間…
「え…?なんか、ごめんなさい」フサフサだと思っていた髪の毛は…
「ナーシャ、それはやりすぎだとお父様思うんだ」
「くはっ、ナーシャ様最高ですよ」上機嫌に笑うレオと…
「だい、じょうぶ?」契約獣の檻をを右手に持って左手で滑り落ちたカツラを渡そうとするイスカに震えているおじさんだったけど…
「絶対にその小娘を消す!」そう叫んで走ってきたから
「髪の毛ハゲさせてしまってごめんなさい!」そうしゃがんだ瞬間
「リカル、捕らえて」その声と同時に笛のような音が響き渡り…
「成程、キミの契約獣は珍しい水龍なんだね」お父様の声と
「水龍ってことは少ない魔力で使役できるんですか?」
「…アルフ、良い訓練相手だよ」お兄様の声だったけど…
「ナーシャ様、水龍の舞いは珍しい物なのですよ」そんなレオの声に導かれるように目を開ければ…
「わぁ…綺麗」そう、水の中にカツラさえ舞っていなければ素敵だった。
「やめろ!私の髪の毛を返せ!」そう叫びながら水龍を追いかけて走り回るおじさんと
「リカル、そのまま」そう言いながらこちらに来るイスカだったけど
「長くは、難しいから捕まえないと」そうレオに言った瞬間
「ネズミ貴様これだけの力をどこに隠してた」そう叫んでいるおじさんに驚いて肩が跳ねた瞬間
「大丈夫かい?ナーシャ」そう心配そうにのぞき込む兄様と
「隠して、ない…ナーシャが綺麗って言ってくれた」そう言って振り返ったイスカの目は…
「成程、その魔眼で魔力をコントロールしてるのですね」お母様の言葉に小さく頷いたイスカ、それを見てお父様とレオが話していることは耳に入らない私はただひたすらイスカの目の色と同じ色の光を眺めていた。
どうやら今回イスカに依頼したのはお父様達を妬んで謀反を起こそうとしていた人達だったようで あっという間におじさんと共にお話合いをするらしい…うんなんかツッコミを入れてはいけないと思ったからここで考えるのは止めたんだけど…
「…オレも、裁かれるべきだと思う」そう言ってレオに言ったイスカだけど…数日後
「イスカ・ウォルバ、です。これからよろしくお願いします」なんとレオがイスカを気に入って養子に迎え入れ…
三人目の死亡フラグと対面する日になってしまっていた。
「…初めましてユゥイ・ウォルバです」レオとは違って艶やかで短い短毛の少年…三人目の攻略対象が私とお兄様の前に現れた。
「よろしくお願いします」そう言って笑顔のお兄様の後ろで
「おねがいします…」出来ればお願いしたくないとか思いながら声を掛けたのが少し前なんだけど…
「今なんて言ったかな?ユゥイくん もう一度言ってごらん?」鞭を持つお兄様に
「…それ、言ったらだめ ルー様怒るしオレも怒る」首を振りながらユゥイを庇うイスカに
「父さんがお嬢様は獣人に偏見がないって言ってたのに嘘じゃんか‼」そう言って尻尾を膨らませるのを見ていた私は…抑えきれない衝動に身を任せることにした。
長く更新が出来ず大変お待たせ致しました、今回は三人目の攻略対象であるユゥイを出させていただきました。
レオさんは長毛のふわふわ、ユゥイは短毛のサラサラをイメージしております。




