第五章 森林の密室
お待たせしました!
今回はちょっと長いです。
長いがゆえにミスがあったら添削していきます(笑)
いや、これでも結構訂正したんだけどね。
あと、ブログでも言いましたけどこの小説はパソコンに向かって真剣に書いているわけではないので文章が適当ですのでご了承ください。
窓から手榴弾が投げ込まれたと同時に、私達は抱き合いながら床にあった床下収納に隠れた。
ドカーーン!
爆発とともに私達は激しく体を揺さぶられた。この瞬時に隠れられたのは心の底から素晴らしいと褒めたたえた。
でも、ここはただの床下収納ってだけで、実際にそこから逃げることは不可能だった。そう、またここを出なくては行けないのだ。
それより私をかばってくれたエドガーとかいう男…。良い匂いがするわね。あの人もこれぐらい良い匂いがすればって思っちゃった…。
「何だここは! 靴下か!」
床下収納ということにようやく気が付いたエドガー。暗くて良く見えなかったけど、エドガーは私の上に馬乗りになる体勢だった。普通の女の子なら、ここで「キャー、犯される~」とか悲鳴を上げるのでしょうかね?
(二人きりだと意識してしまうな…)
そんな声が聞こえた。
聞こえたのはエドガーの心の中の声。
私は人の心を読むことができるというのは、先程この男には説明したんだけど…。
(良い匂いがする、いかん、平常心…)
「とりあえずなにか言いなさいよ。心が丸聞こえだよ」
「そう……だな…。とりあえずここから出るか?」
それはしたいけど…。
「まだ燃えているんじゃないの?」
「いや、引火はしていないようだ…引火はしたけど誰かが水を撒いたらしい」
そういえば水滴が上からたれている。手榴弾を投げといて消火するってわけが分からない。
「とりあえず出ましょ」
「そうだな…」
(もう少しこの体勢を味わっていたかったな…)
ドカッ!
「聞こえてるんだけど…」
「すみません」
キィイ・・・
嫌な音を立てながら扉を開く。どうやら誰もいないようだ。
「妙に静かだな…ガイアナのエスパーで敵兵を探れないか?」
「私の能力は相手を認識しないと発動しないの、万能じゃないのよね」
「そうか…ちょっと様子を見てくるからここで待ってろ」
そう言い残すと、エドガーは一人で地上に上がってしまった。
「待って、私も行く。一人じゃ危険よ」
エドガーに続いて私も地上に上がった。
爆発で炎上しているかと思った建物は、一部だけ焦げて煙が出ているだけだった。何枚かガラスが割れているのか? そこから煙が外へと出ているのが見えるように分かった。水浸しなのはここのスプリンクラーが反応して水を噴射したのね。
しかし、煙が凄い…
「けほけほ…早くここから出ましょ」
私は小さなハンカチを口に当てながら脱出を促した。
「危険だぞ?」
「あなたね…一酸化炭素中毒って知ってる?」
説明はめんどうだったので、そのまま割れていると思われる窓の方に向かった。というかエドガーってばいつの間にか大きなマスクをしていた。
……私の分は?
「敵がいない? 妙だわ…」
いや、居ないのではなくて“見えない”のかもしれない。
この煙で逃げることが出来る可能性を考えていた時だった。
「馬鹿野郎! なんで手榴弾なんて投げ込んだんだ!」
そんな太い声がした。
えっ? 誰?
味方…じゃないよね。なんだろう?
「おい、あいつら何か様子が変じゃないか?」
エドガーは声がした煙の方を見ながら小声で話した。
「変って何がよ?」
「あいつら、俺達の捜索にすらこないんだぜ? 最初からここに人が居ないと判断して手榴弾を投げ込んだんじゃないか? 例えば敵がいると推定して手榴弾を投げ込んだのかもしれないが、それは一部の勘違いで、人のいない倉庫に手榴弾を投げ込んだだけなのかもしれないぞ」
意味が分からない。
「意味が分からない」
「俺もだ。だが俺達がここに居るとは思ってないんじゃないのか? 最初から無人の倉庫に用があったと考えるべきだと思う」
「用って何? この倉庫に何があるっていうの?」
エドガーは微笑した。そしてコンテナを指さした。
よく見るとコンテナには所々穴が空いていた。その中にあったのは…。
「本?」
近付いて見て分かった。このコンテナには大量の本が入っている。表紙には寂しそうにこちら見つめている、どこかの国の女の子が一人描かれていた。
タイトルは…『MARIA様が眺めてる』と読めた。
「こんなにも沢山すごいな…」
エドガーがそんなことをつぶやいた。
「この本なんなの?」
エドガーの表情が険しかった。
(どうするか…)
そう読めた。
エドガーは何かを知っていたが、何故かこれ以上思考が読めなかった。だが、そんな私を察したのか、エドガーが語り始めてくれた。
「思考が読めるんだったよな…なら分かると思うが、この本は“小林ゆう”先生が書いた小説。とてつもなく危険な本だ」
そう真剣に言うエドガーだったが、私がその本の表紙を見る限り、危険という要素が全く見当たらなかった。寧ろ読んで見たいと興味がわいた。あの可愛い女の子の表紙からは、とても中身が危険であるとは思えない。
なお、先程からあなたの思考が何故か読めなくなっている…とはあえて言わなかった。なんで? なんで今この男の心が読めない…。
「危険な本ね…」
私はこっそりと1冊程拝借した。
ばれなかった。エドガーはその本の確認に夢中だったから。
何に夢中かって聞かれると難しい…。
して言えば、おびえている感じは伝わっていた。
そしてやっぱり、こんな時にエドガーの思考は全く読めなかった。そのことから、この本は相当な物なのだと理解できる。
「ねえ、この本どうするの? 危険なんでしょ? 」
私はそこでようやく気が付いた。もしかして敵兵が求めている物ってこれなの? ならば、何故手榴弾を投げたの? 何故ここに本を取りにこないの? そもそもこの本は何なの? 謎が多すぎた…
今すぐこの本を見て見ようかと思ったけどやめた。
危険と言われちゃしょうがない。でもどうする?
「思ったんだけど、ここにある本って“8巻”だよね? つまり、他にもあるって事でしょ?」
「そうだと思うが…ここ以外の倉庫なんてあるのかな?」
「どちらにしても、ここに止まっていても死ぬか捕まるかだけ、逃げる方が良いと思うの」
というか、未だに攻め寄ってこない敵兵も気になるが…
「よし、とりあえずここから脱出しよう!」
その意見には賛成だった。いつまでもこんな所にはいられない。それに。敵兵の動きも気になるからね。
「この窮地を脱したら、必ずここに戻ってこの本を処分してやるからな…」
エドガーはそう口にした。
だが、そう簡単には行かなかったのだ。
・・・
私達は裏手から脱出を試みようとした。
相変わらず煙は外も中もひどい。お陰で脱出の手助けにはなっていた。それにこの煙…先程ようやく気が付いたのだけど、それほど息苦しくは無い。もしかしてこれって…霧?
とにかく脱出ね。
「こっちには敵の姿は無さそうだな…」
「行きましょ!」
霧の中を進むと小さい木にぶつかる。そこから奥に行けば深い森へと入ることができる……あれ? 本当にこっちには敵の姿が無いのね…。ちょっとは警戒したのに。
・・・
しばらく歩くと、深い霧は解けて、ようやくまともな景色を見ることができた。しかし…。
「しまった…」
エドガーが突然硬直した。
それは、霧が無くなるのとほぼ同時だった。
「どうしたの?」
と同時に彼の思考が読めるようになった。
あっ、虫嫌いか…。
「だ、だ、だ、大丈夫だ…こ、こここんな時に虫とかで騒いでいられるかかかかか」
全然大丈夫じゃ無さそうだけど。
「はぁ…私が先頭を歩くから、後ろついて来なさい」
私も虫苦手なんだけど…
ただ歩いているのもつまらないので、話をしようと思った。強気で進んでいるようだけど、腰を低くして少しおびえているエドガーに、そこらにいる無害の蛇を投げ付けてやろうかと思ったけどやめた。
そんなエドガーを思っていたら疑問があった。
エドガーの目的って何だろう? さっきの本を集めることじゃ無いよね?
「ねぇ、エドガーは何の目的でここに来たの?」
直球で聞いて見た。
「ガイアナこそ、何でこんなところにいるんだい?」
質問を質問で返されてしまった。どうしようかな…。
「捕虜になっていたの。そこから逃げて来たのだけどあの倉庫で休んでいたらそこの見張りに捕まっていたって訳。見張りは途中で居なくなっていたわね」
嘘は言ってない。捕虜だったのは確かなんだから。でも待遇が他の捕虜と違ったけどね。
「ふ~ん。エロイ事をされていたんじゃないんだ?」
されそうになったわよ…でもあえてそんなことは言わなかった。いや、なんというか…されそうになったけど見張りはそれ以前に何かに夢中になっていたのよね。だから縛られたら放置されたわ…それがエロイ行為だったかどうかはわからないけど…。
「あなたはどうしてここに来たの? まさか、私を助けに来たの?」
エドガーは少し真剣な表情になった
「『モト・ダイアナ』という大統領の娘を救出に来たんだよ。心が読めるから既に知っているのかと思ったが…」
「心が読めるって言うのも万能じゃないからね」
先程から少しばかり心が読めなくなっているのは内緒。
「モト・ダイアナって今ここにいるの?」
エドガーはそんな質問に紳士に答えてくれた。どうやらエドガー以外にも仲間がいるみたい。
「まあ、本当の目的は救出以外にもあるんだけどな…」
そんな事を言った。
「救出以外って…そもそもここに降下する予定じゃ無かったんでしょ?」
するとエドガーは険しい表情をしてこういった。
「おまえ…モト・ダイアナじゃないのか?」
「違うよ」
即答した。いや、嘘を付いた。いや、即答は答えになっていないか?
「そうか。写真に似ているから偽装しているのかと思ったんだが…」
写真があるんだ…気をつけないと。
・・・
私達はそうしてしばらく歩いた。すると、見たことがある開けた場所に出た。
当然だけど、敵の待ち伏せを警戒してその開けた場所にはすぐには飛び出さないで待機した。
「あれを見ろ」
エドガーが指さしたのは、倉庫入り口にある遊具と言えば良いのだろうか? つけっ放しのTVゲームにお値段以上のソファーに…数冊の娯楽本も散乱している。
ここで一体何があったのか? 誰かいたの?
「誰かいそう?」
小声で言うまでもなく誰もいなかった。
しかし、誰もいないという事実より、その開けた場所の中央に立つ倉庫にデジャブを感じてどうしても恐ろしかった。
「ここってさっきの場所なんかな? 確か入り口は敵が遊んでいて散らかってたよな…」
いや、違う…決定的な違いがあった。
「いや、違う。あれを見て」
私が指さす倉庫の入り口にあったのは、番号だった。先程私が捕虜になった倉庫にもあった。
「6…6番目の倉庫か? さっきの倉庫は…」
「8番目よ。さっきの倉庫には入り口に『8』が表示してあったわ。というかさっきの倉庫ならすぐに分かるでしょ?」
外部の損害…少なくとも先程の倉庫は窓ガラスが割れているはずだが、この倉庫は割れていない。ということはこの倉庫は完全に別の倉庫となる。
この倉庫にも“例の本”が保管されているのだろうか? だとするとこの本は一体なんなの?
その時、私はとんでもない事に気が付いた。
何もここに寄る必要なんて無いんじゃないの? さっさと迂回してこの森を抜けましょ?
…って言いたかったんだけどやめた。
エドガーの思考がさっきから読めたり読めなかったり…この原因がとても気になった。
それに、エドガーは既に目の前の倉庫に釘付けだ。今にも飛び出しそうな殺気を感じることができる。エドガーのもう一つの目的がこの本だったら…いや、というか間違いなくこの本が目的じゃないの? つまり、彼らのことが謎だった。この本の件が無ければとっくにこの森から逃げている。
そして、相変わらずエドガーの思考が読めない。
思考を読む条件は相手の存在を認識していることなんだけど、相手が頭を空っぽにしている時は読むことはできない。ということはエドガーは意図的に思考を読まれないようにしてる?
「誰もいないのかな? 正面から行っちゃうか…いや、作りはさっきの倉庫と同じみたいだから裏から回ろうか……」
裏に回るのは簡単だった。ただ、横に設置されている唯一中を見られる窓ガラスがとても気になった。
「ねえ、窓ガラスから中を見てみない?」
そう提案したのだが……。
「駄目だ、中に敵がいたらその時点でやられる可能性はこちらの方が高いからな」
その意見は正論だった。
裏口に着いた。ここまで敵兵ゼロ。ドアに張り付いて少しだけ開けて直ぐに中を見ずに待機。しばらくして少しずつ中を見て無人を確認したら侵入開始。しかしすぐにエドガーの表情が変わる。
「おい、あれを見ろ! 血が散乱してるぞ!」
エドガーが小声で一点を指さした。裏口から少し離れた場所だったけど、床に血だまりができているのが確認できた。
その周囲は木の破片が散乱している。
近付いてそれは分かった。
「小林…小林なのか?」
“小林”と呼ばれた人は、既に死んでいる用に見えた。いや、死んでいるのだろう……眉間に穴が空いているのが確認できる。 他殺?
「お知り合い?」
「モト・ダイアナ救出メンバーの一人だ。一体誰に…」
私を助けようとした人が殺されている。それだけで心がいたんだ……しかしそんな苦痛は次のエドガーの言葉でぴたりと止んだ。
(ここには6巻か…全部処分しなくては…)
そんな声が聞こえた。もちろんエドガーの心からだ。
油断しているのか? 心が丸聞こえだった。
(アンノネノネの生き残りを探さなくては…)
「アンノネノネって……」
…ハッ!
つい声に出してしまった。エドガーが険しい表情でこちらを見る。
「あんた、やっぱりモト・ダイアナだろ?」
もうだめかな?
「もし、私がモトダイアナならどうするの?」
一応聞いて見た。
「“予定どおり”処分する」
え……ええええ!?
「いや、ち、違うし。私は能登ガイアナだし~」
とぼけて見た。
「……はあ、やっぱり違うよな。お前がモトダイアナだったらミッションコンプリートなんだけどな~」
それでいいんか! 色々と突っ込みたかったけど気になることがある。
「な、なんで救出対象を処分するの? そんなの絶対おかしいよ!」
「いや、だって大統領の娘だしね。処分するのは当然だろ?」
何かがおかしい…この人達は私を助けに来たんじゃ無かったの? くっ…彼の思考が読めない。かといってこれ以上追求すると流石の彼でも感づかれる可能性がある。
「そう。じゃ、頑張って見つけることね」
そう適当に言うしか無かった。
サッ
「…ッ!?」
倉庫の中に……私達以外の誰かがいる。何者かがこちらを見ている影が一瞬見えた。
錯覚? 妙にはっきり見えたけど…。
しかし、私は確認する事ができなかった。
ふと、小林と言われた死体の周囲に散乱していた本の一部が開かれているのを見てしまった。
そうか……『MARIA様が眺めてる』って魔道書なのね。
ヒカリはミエルモノ……
やみはミエナイモノ…
……
…
「おい! 大丈夫か!」
エドガーに声をかけられて現実に戻った。
「え、ええ…」
あ……れ?
一瞬だったけど凄くぼーっとしていたみたい。
「もしかして、中身を見てしまったのか?」
「大丈夫よ…魔道書って事ぐらいしか分からなかったから」
「それって十分見ちゃったレベルだけどな」
しかしなんだろう……あの魔道書はラテン語? 読めないけど不思議な力を感じるわ。これが『MARIA様が眺めてる』の正体なの?
「とりあえず混ざっているのも含めてすべて埋めよう。この魔道書は危険すぎるからな」
混ざって? 色々な魔道書があるのかしら?
「埋めるって…焚き火で燃やすのは駄目なの?」
「これを燃やすなんてとんでもない! そんなことしたら呪われるぞ!」
燃やすのは駄目で埋めるのは良いの? よくわかんない。
でも致命的な欠点があった。
「というか、この倉庫にあるのって全部魔道書なんでしょ? 気が遠くなるわ」
私が周囲を指差すとエドガーがつられて周囲を黙視する。一瞬動きが止まったように見えたが直ぐに私の方を向いて…。
「あ、ああ、それは大丈夫。本物だけを埋めるから…というか…」
エドガーが私を凝視。
「な、なによ…」
「もしかして俺の思考が読めてないんじゃない?」
ギクッ
感づかれた!?
いや、しかしここは冷静に言おう。
「実はさっきから読めなくなっているの」
一部は読めるけどね。とは言わなかった。
「さっき? さっきの倉庫から?」
「そう。きっとさっきの煙りは魔力を無効化するのね」
なんて適当に言った。
「魔力無効化手榴弾か…確かにそう言われればそんな感じの反応だったな…でもあれって引火性あったかな?」
あ、あれ? そんな武器が存在するの?
「まあ、とりあえず事情は分かった…それより……」
エドガーが突然私を引き寄せた。
「なにするんんん!!!」
「暴れるな! おとなしくしろ…」
何事!? やばい! 犯される!
「静かに! 誰かそこにいるんだよ」
小声でそう言った。
え? だれかって……やっぱりさっきのは…。
「とりあえずここから逃げるぞ! 敵は一人だけみたいだからな…感づかれる前に撤退だ」
なら倒した方が早いんじゃないの? なんて思ったけど、相手がどんな奴か分からないのに、無茶なことをするのはオススメ出来ない。私は彼の意見に賛成した。そもそも本を処分するのは彼のサブミッションみたいだからね…
「本を処分するのは後回しだな…」
言葉にもしていないのに否定された。もしかして彼の方が心を読めるんじゃないの?
彼の視線は入り口の方を向いていた。
私もさっき見たけど幻聴じゃないみたいね。先程から殺気が強くなっている…。これだけ殺気を放っていれば、いくら私でもわかる。相手は素人なの?
「ど、どうするの?」
小声でたずねる。心でたずねるのはやめておいた。
「どうするって……相手は入り口付近にいるんだから裏口から逃げるしかないだろ?」
「そうね…」
エドガーはゆっくりとそして慎重に物陰に隠れながら裏口に向かった。
……何か腑に落ちない。
いや、待って。何か重要なことを忘れてない?
何か見落としてない?
私は裏口に向かう数十秒で色々と考えた。
この倉庫に入って見つけたのはエドガーの仲間の“小林”という人の死体。そして『MARIA様が眺めてる』という小説の魔道書。彼…小林はなぜ死んだの? 魔道書を奪おうとしたから? コンテナが壊れていたけど、そんなに欲しかったの? それともエドガーと同じく本を処分したかったのかな?
「なにしてるんだよ! 早く!」
それによって誰かに殺されたのかな?
殺され方は額に穴が空いていたわね……
ん? まって…ということは、敵は銃を持っているんじゃないの? しかもあの穴の空き方は相当の威力を持った武器…
バーン!
答えが出た瞬間だった。
私はてっきり自分が撃たれたのかと思って、その場で蹲ってしまった。しかし、エドガーの方が思いっきり振り返るように倒れてたのを見て確信した。その表情は見た者を恐怖へと誘うかのように…。
「エドガー!」
私はエドガーを叫びながら振り返った。
そこには黒ずくめの暗殺者でもなければ、敵の兵士でもない“彼女”が立っていた。
「探しましたよ…モト・ダイアナ姫」
生きていたのね…偽物が!
6章へ続く…
ここまで読んでくれてありがとうございます。
なんかだんだんぐだぐだになってきている気がしますけどそろそろ終焉が近づいていると思います(フラグ)




