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顔よしスタイルよし能力よしの私の唯一の欠点は中の下の性格  作者: ちきんりとる
1章 中の下は転生する
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中の下は契約する

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__________ 「いざ導かん…」 __________










頭の中に変な声が流れ込んでくる。

男の人の、まるで私を導いているかのような声。


目を開けると、視界がぼやける。

何度か瞬きすると、少しづつ視界が開けてくるが、まだ意識がハッキリとしない。



「起きたかな?」



目の前には可愛らしい女の子。

フワフワとしたガーリーチックな服装に身を包んだ彼女は、私を見てニコッと微笑んだ。


私が彼女を訝しげに見つめると、「ふふっ」と可愛らしく口元に手を当てて笑い出す。


彼女は誰なのか、ここは何処なのか、私は何故ここにいるのか、必死に考えようとする。


でも思考が追いつかない。


頭がボヤボヤして、何か考えることを許さないとでも言われているようだ。



「あ…魔法解くの忘れてました。


どうです?少しは意識がハッキリとしてきましたか?」


『"魔法"?』


「はい、魔法です。貴方はこれから、別世界へ転生するんですよ」


『その前に、誰?名前を先に名乗るのが礼儀ってもんでしょ』


「あぁ、すっかり忘れてました。私はアルテミシア。

貴方の居た世界と別世界を繋ぐ管理者、所謂女神です。」


『はい?』



"女神"なんて、神話や物語の中でしか聞いたことがない。

でも、私の脳はそれを理解したかのようにスっと理解し、納得できた。


女神の言いたいことも、手を取るようにわかる。


「あら、とても理解が早いんですね。

少しの情報を貴方の脳内に流しただけで、すぐ理解する。」


関心したように呟いたアルテミシアは、


「貴方には腐った別世界を変えていただきたいのです。

私は直接手を下すことは出来ない。

貴方なら成し遂げられるような気がするから、貴方をここまで呼んだんです。普段ならこんな面倒なこと死んでもしたくないです。」


と私を真剣に見つめながら告げる。


『私が世界を変える…?いやいや、そんな能力も力もないし…』


「能力なら私が差し上げます。」


額に手をかざされると、周りに五芒星が浮かび上がる。

アルテミシアは目を閉じたまま、呪文を詠唱し始めた。


「汝に託すは別世界。汝に求むは別世界の変化。

我と契約し、魂にこの名を刻みたまえ…」



フワッと私の体が浮いたかと思うと、

手首にアルテミシアと名が刻まれる。


もしかして勝手に契約した…?


『え、もしかして契約…』

「?はい、もう既に契約済みです。」

『ちょっと、私はいいなんて一言も…!』

「ふふふ、契約したら解約は出来ません。死ぬまでです。」


妖しげに笑ったアルテミシア。


こいつ天使の皮を被った悪魔だ…。








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