Prolog
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『はあ??』
社内に響き渡る、地を這うようなどす黒い声。
顔を歪ませて1人の女性を睨みつけている。
女性は酷く怯えながら、椅子に腰掛けている美しい女性に深深と頭を下げた。
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「も、申し訳ありません!」
『謝って済むならこんな怒ってないから。どうするつもり?
これから取引先に提出する資料全部消すとかありえない。』
髪をぐしゃぐしゃに掻き乱し、『はぁ…』と今度はため息をついた。
神楽坂莉亜は化粧品会社に就職し、24歳という若さで部長まで上り詰めた優秀な人材。
社長からも気に入られており、また出世するのではないかと囁かれている程だ。
誰もが惹き付けられるような美しい美貌。
まだ痛みを知らない髪の毛は、黒く光り輝いている。
バタンッと席を立った莉亜は、ギロリと女性を睨みつけ、
『取引先に謝りに行ってくる。
今日の会議は中止。』
と言って、急いでその場から去ってしまった。
女性は安堵の表情を浮かべるが、莉亜が帰ってきた時の事を考えると背筋がゾッとして、椅子にへなへなと座り込んでしまった。
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『はぁ、まじ最悪。なんなのあいつ』
ブツブツと文句を言いながら歩く。
いつもは気にならない外の賑やかさも、今は苛立ちに変わり、歩くスピードもどんどん早くなる。
手土産を持ち取引先に入ると、直ぐに社長室に通される。
なんであいつの為に頭を下げなくちゃいけないんだ。
そう思いつつも、私はこれでもかと言う位頭を下げた。
『この度は弊社の管理不足により迷惑をお掛けしまして誠に申し訳ありません。』
「気にしないでくれ、失敗は誰にでもある。それをどう改善していくかが大切だ。神楽坂くんの部下にもそう伝えてほしい。」
『はい。有難う御座います。』
「次の日程が決まり次第連絡してくれると助かる。」
『勿論です。』
その後も軽い挨拶を交わし、その場を後にする。
明るい雰囲気の街とは別に、私の気持ちはどんより薄曇りだ。
コツコツとヒールを鳴らしながら街中を歩き進める。
会社に着くまで後20分は掛かる。
曲でも聴いて歩こうと思い、スマホを取り出す。
大好きな洋楽を聴きながら歩くと、さっきよりはテンションが上がる。
でも、それが間違いだったんだと思う。
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何だか周りが騒がしく、ふと顔を上げると車がこっちに突っ込んでくる。
『え…』
ドンッという音と共に、私の体は大きく吹き飛んだ。
「大丈夫か」と周りから駆け寄ってくる人達を横目に、私の意識は遠のいていった。
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